40 平和と策略と陰謀
あれから皆数日きちんと休んだらしくダンジョンの物を売りに行くという話になったのでフララがお金の事と馬車の事花見の事等説明してくれて、それに皆納得した。
忘れる前にと召喚した物を全部出し説明しながら皆に本と共に渡したら服飾師達と魔道具師達と大工達や物作りをしている人達が凄い反応を示した。全て皆に渡して皆はアイテムBOXに閉まっていた。皆は興味深そうにしていたが…。
それから買い出し組は売る物を持ってハイスヴァルム帝国に向かった。
残った皆は馬車を見学していて御者や馬を育てる人達が相談していた。
船関係者や漁師さん達やギルドの皆は港に行きたいらしく鉱山関係者は鉱山に行きたいらしい。
騎士達は検問所と街の警備について話をしていた。何か街が機動し始めたんだなぁーと思った。
地図関係者は地図を纏めるらしい。勿論ダンジョンの地図も。
物作りの人達は貰った物を見ながら観察して相談しているから新たな物が作られるかも知れない。
私達は畑を沢山作る事をしている。結構増えたと思うから収穫が楽しみである。皆も自給自足の精神だからな。それから私は毎日桜が咲いたか観察している。やっぱり此方に来てからの方が楽しい!
フララは次に何かあったら2人きりになると決めてるらしいが大丈夫そうだけど…。
そうそう、ダンジョン組と探索組とお祖母様は我が家の温泉に入りに来たよ!疲れも取れるだろうし、男女は別になってるから大丈夫だしね。街の皆は自由に入ってくれても構わないし。きちんと渡した物を活用してくれてる見たいだったので良かったよ。
フララとは本を読みながらフララがメモを取り何が必要になるかを話合っている。今の所は食料等が優先だが、風車とか作れたらなぁーと思っている。
酒造場の皆は本を見ながら新たなお酒の作り方や飲み物の作り方を模索しているから収穫出来た物から新たな物が作られそうだ。
職人さん達も皆本や物を見ながら勉強しているから此方も新たな物が出来るだろう。
薬師さん達はポーションを色々作り始めた。医者達は身体についての本や医学書を読み勉強しているみたいだ。
何か皆で街を作っていってる感じが凄く嬉しい。
夕方になりハイスヴァルム帝国に行ってた人達が帰って来た。宝石や金や銀や銅も高値で売れたらしいがマジックバック数十個の方が高値で売れたらしい。何か貴重なんだって。
何処で手に入れたかと聞かれた見たいだがたまたまカルド国に居て皆はカルド国のダンジョンに行ってたので自分達は北のナリウム森のダンジョンに挑んだと話たらしい。必ずマジックバックがあるかは分からないとは言ったみたいだが…。あの時は街があったが今は森になってるから森の魔獣と戦いダンジョンの魔獣とも戦わないといけないけどな。
お金はフララが提案した通り市長と教会と各ギルドは多少多くして、後は街の皆で平等に分けた。買って来た物も皆に配られた。
本当に空間魔法は貴重なんだなー。空間魔法を使えればマジックバックは作れるからな。ハイスヴァルム帝国から各国々に広がり王族、貴族達は皆冒険者に頼みマジックバックを手に入れようとするだろうな。大金を払っても…。
5月に入ると桜が満開になったので皆でシートを敷き料理や飲み物を用意してお花見する事になった。
「ふららーきれーでしょー?」
「えぇ、大変綺麗です!」
皆も桜に見惚れていた。それからお祖父様の挨拶があり食事が始まった。これぞ伝統行事だ。そして懐かしい。私も家族や友達と花見をよくしてたな…。 夜迄皆はわいわいと騒いでいたがな。
「やぁ、ドリア」
「フフ!久しぶりに貴方に会えて嬉しいわ!」
「そうかい?早速なんだけど情報があるんだよ」
「何かしら?」
「俺達の不手際だったのか偶然なのかエノーラが生きてる見たいなんだよね。他の2人は生きていないけど。俺達の不手際だから殺しに向かうけど…。どうするかい?」
「あら、悪運の強い女ね!そうね…何処にいるのかしら?」
「何でか分からないけどカルド国とモシアイ国の間の森の近くで新たな男と結婚して生きてる見たいだよ。男はカルド国の傭兵らしいね…」
「フフ!あの女が普通に暮らせると思う?ずっと公爵令嬢として育って公爵夫人として生きて来たのよ?お世話されて綺麗なドレスを着ている、それが当たり前なのよ。普通になんて暮らせないわ。そうね、ダレルとは離縁しているし、あの女は色々使えるかも知れないわね…。タグリード国にエノーラが生きてると噂流せないかしら?」
「殺さなくていいのかい?噂は流せるけど…」
「えぇ、殺さなくていいわ。利用する方向でいくわよ。ただ、新たな男と結婚している事公爵の子供達は受け入れるかしら?」
「大切な母親が生きていたんだ。それにこの世界は女性優遇だからね。女性は何人と結婚しても大丈夫だから受け入れるしかないだろうね」
「ふーん。王妃様とも仲が良いしブリリアンの為にあの女は利用するわ。どうなるでしょうね?死んだとされてるあの女が1人だけ生きてたんだから。王達も放っておけないでしょうね?公爵令嬢の公爵夫人の女だもの。オーキッド公爵に戻されるのかチェリツリー公爵に戻されるのか新たな地位につくのか…。どれにしても利用出来るわ!新たな男は貴族ではないのでしょう?」
「うん。傭兵だからね。平民だろうね…」
「フフフ!ブリリアンの為ならあの女とも仲良くしてみせるわ!タグリード国に戻してあげたのだから、貴族に戻してあげたのだから感謝されるはずよ?私への疑いも晴れるでしょうし…」
「まぁ、生きていたしね。馬車の事故の捜査は終わるだろうね」
「フフフ!今の男に夢中ならいくらでもやりようがあるわね!あの女が清廉な女だと皆思ってるでしょうけれど近くでずっと見てきたのよ?全然違うわよ?」
「まぁ、面白い事にはなりそうだね」
「そうよ。利用される為に生かされるのよ。ダレルも元々エノーラを愛してなんかいないしね…」
「へぇー。そうなんだ」
「えぇ、ダレルもあの女を利用してただけよ」
「なる程ね。取り敢えず早急に噂を流すよ」
「えぇ、お願いね!1人だけ生きてたのがどう転ぶか考えただけで笑えるわね!」
そう言うとドリアは機嫌良さそうに酒場を後にした。
「フルカス、とても面白い事になりそうだ」
「えぇ、つまんない事は嫌いですからね、ウォル様は…」
「早急に噂が広まる様にしよう」
「えぇ、分かりました」
「人間って面白いね。殺せと言ったり利用しようと考えたり。それに彼女清廉では無かったってさ。どうなるんだろうね!皆、利用の仕合で面白い!」
「えぇ、ウォル様の退屈は無くなるでしょうから」
「でも、殺したの確認したんだけどどうなってるのか分からないなぁー」
「確かに、北に居るのも可怪しいですしね」
「まぁ、面白い事になりそうだからいいけどね」
「そうですか…ウォル様が満足するならいいですけど」
「噂は盛って広げよう。今年は孤児院の子供達の事もあるし楽しみで仕方ないよ!」




