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神様の思し召し  作者: 天桜


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3 廃墟教会

 馬車に揺られダレルとエノーラと長男のエディーノ次男のトライアス三男のイーノックと四男のグレンと騎士団長のオードロスと副団長のルードニアと騎士数名と共にチェリツリー領にある廃墟と化した教会の跡地に向かった。


「ねぇ、母様、父様本当に赤ちゃんいるの?」


 長男のエディーノのは半信半疑で父と母に質問した。


「えぇ、母様も父様も神様の声を聞いたのよ。だからきっと…いえ、必ずいるわ!」


 そうして馬車で揺られる事数時間廃墟の教会に着いた様だ。


「旦那様、奥様、廃墟の教会に着きました」


 オードロスがそう声をかけてきた。


「では行こうか」


 ダレルがそう言いイーノックを抱っこしてエノーラはグレンを抱っこしてエディーノとトライアスは父と母に続いて歩いた。


 オードロスとルードニアも後に続き他の騎士は辺りを警戒しつつその場に待機する事になった。


「うわーボロボロだ」


 トライアスが言うように本当に廃墟である。


「あ、あそこに神様の像ない?」


 エディーノがそう言って指さした場所には確かに神様の像があった。


「赤ちゃん居ないねー」


 ダレルに抱っこされているイーノックがそう言った。確かに赤ん坊は居ない。辺りをオードロスとルードニアが調べたが居なかった。


 その時眩い光が辺り一面に広がり皆目を開けてられなくった。


「あー!」


 元気な声がした。光が消えて神様の像の下を見ると籠に入った赤ん坊がいたのだ。


「まぁ、まぁ可愛いらしい赤ん坊だわー!!しかも女の子よー!」


 エノーラはグレンをオードロスに預け赤ん坊を抱き上げた。


「あー!あーうー!(誰だ?この人ら。神様きちんと説明して欲しかったよ!!それにしてもやたら美形揃いだな…。)」


「あらあら元気ねー!今日から私が貴方のお母様のエノーラよー!貴方の名前はセレフィオーネね!」


「私にも見せて欲しいな」


「ほらとても可愛いらしい女の子よ!」


「本当に可愛いらしいな。私はセレフィオーネのお父様になるダレルだよ」


「僕にも見せて!」

「僕にも!」

「僕も!」

「見せて!」


 エディーノ、トライアス、イーノック、グレンも光から現れた赤ん坊に興味津々だ。摩訶不思議な出来事にオードロスやルードニアも赤ん坊に釘付けだ。


 エノーラは皆に見せやすく屈み込みセレフィオーネを皆に見せた。


「うー!あー!(何か見た事ある様な面々?気のせいかな??何か引っ掛かるな…)」


 皆が皆セレフィオーネの頬を突こうとするのでそのたびにセレフィオーネはその指をギュっとする事を繰り返すはめになっていた。

 

「さて、此処にずっと居るわけにはいかないから神様に祈りを捧げてから屋敷に帰るとしよう」


 ダレルの言葉に皆は神様の像に向い祈りを捧げた。

それから馬車に乗り込み屋敷に向かって出発した。


「うーあー!(お腹空いたな…)」


「あら?お腹が空いたのかしら?きちんとまだ母乳出ると思うのだけど…」


 母乳を貰い乳に吸い付いてお腹を満たした。背中をトントンされゲップが出た。


 遠い目になりながら赤ん坊からスタートなのか…。そりゃないぜ神様よ!!これからお世話されるであろう事にげんなりした。


 それにしてもやっぱり何か引っ掛かるのだが…。何かは分からないままだ。そう考えながら眠くなり眠りについた。









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