27 情報公開
アクアと色々話をしていたら母様が部屋から出て来た。多分遅く迄付き合わされていたんだろう。
「ごめんなさいね。ルーチェ、アクア。昨日は飲み過ぎたわ!久しぶりに飲んだから…ついつい…」
「大丈夫ですよ!皆建設記念日だから楽しんでいたのでしょう…!」
「えぇ、父様達に付き合わされて…」
「いー!よー!」
「あら!ルーチェお話出来る様に?」
「かー!さー!」
「えぇ、母様よ!」
「あー!くー!」
「そうね!アクアよ!喜ばしい日だわ!!」
母様は喜びながら朝食を食べた。食べ終え片付けをしていたら家にお祖父様のグロウとお祖母様のフルールと母様の幼馴染のウルフがやって来た。ウルフは我が家に部屋があるのに…多分母様と同じで昨日遅く迄突き合わされたのだろう。
そして皆テーブルの椅子に座りアクアが飲み物を出していた。
「昨日の今日で悪いな。色々あり過ぎて忘れていたんだが話ておいた方が良いと思ってな…」
「父様どうされたの?」
「タグリード国の事だ。エノーラが殺されたとなってからの出来事なんだが…先ず初めにチェリツリー公爵ダレルが公爵を返上させられエディーノがチェリツリー公爵当主になった。まだ小さいからミックレリー・タグリードが後見人になった。セレフィオーネを王の前で孤児と話たそうだ。ダレルはエノーラを愛してるとドリアには薬を盛られたんだと言ってな…しかし娘が産まれたからエノーラが孤児を可愛いがるんだから自分の血の繋がった娘を可愛いがると…。しかも前代未聞の一夫多妻をしようとしてな…。王がお怒りになった。他国に知られたらタグリード国は終わりだからな。女性優遇の世界でそんな事は許されない。死んだかも知れないと分かっていても全然態度を変えなくてな…周りの目は冷たい物だったが。オーキッド領の皆も私の屋敷の者も皆怒りと悲しみに囚われていたのにな…。葬儀埋葬の時も1人平然としていた。王は娘が産まれたからかエノーラとは離縁とした形を取ってフラーゴラ男爵領をダレルとドリアに継がせた。チェリツリー前公爵夫婦も責任を取って前フラーゴラ男爵となった。ダレルはお飾り男爵で実権は前フラーゴラ男爵夫婦に任された。ドリアの子供はドリアそっくりらしくてダレルの本当の子供かも分からない。王はダレルとドリアがエノーラ殺しの犯人と見てその辺りじっくり調べる事となった。私はエノーラは死んだと思っていたからイーモンもダレルそっくりな子供達も許せなくてな。子供達に罪はないのは解っているが何だか同じ事をするんじゃないかと思えてならないのだよ」
「私もエノーラが殺されたと知らせが来た時貴方の子供達の面倒を見ていたのだけれど…エディーノが公爵を継いでトライアスが補佐になると話ていたわ。何だか4人共にダレルそっくりで…私も許せなくて…」
「お話中の中申し訳ありません。グロウ様の予感は多分直感力のスキルでしょう」
「スキル?何だ?それは?」
「タグリード国では6歳で教会で属性と魔力量を調べますよね?おそらくそれは基本属性のみでご自身のステータスを知らないのでは?とルーチェと話し合いをしていまして…。自身のステータス、属性やスキルや体力や魔力を見るのにステータスと言えば見られます。おそらくビアンコ街に来た皆様も知らないと…。他者に見せる時にはステータスオープンと言えば自身のステータスを他者に見せられます。それから契約、空間、重力、精霊、結界、重力、幻影、召喚、転移、神聖、時間等の魔法を持っていると使い手が余りいないので狙われる事になるので秘密にしておいた方が良いと思います…」
そう、アクアが話したら皆ステータスを見てる様だった。
「これは…こんなにも使えるものが多いとこの歳迄知らずにいた。確かにスキルに直感力がある。剣術や身体強化や拳術や跳躍や耐性や色々あるぞ…他に契約や空間もだが…体力も魔力もこんなにあるなんて知らなかった…」
「私も父様や母様の話を聞いた以上にこの事に驚いているわ!!」
「御三方は空間を使える事をビアンコ街の皆には知られていますから口止めをした方が良いですね」
「ばー!かー!つー!(馬鹿イーモンも空間使えるの?)」
「フフフ…。ルーチェが馬鹿イーモンは空間を使えるかと…」
「あら、ルーチェ!兄は使えない筈よ!馬鹿だなんて…フフフ!」
「この事は早急にビアンコ街の皆に知らせよう!」
「そうね。それからタグリード国の事はもういいのよね…ダレルとドリアに殺されると知ってから何だか吹っ切れてしまったの!元々兄の言う通りに操り人形の様にダレルと結婚させられて…ずっと色々我慢させられて…義務感しか無かったのよ…子供達の事はなんて言えば良いのか分からないのだけど…ダレルにもドリアにも子供達にも怒りと嫌悪感しかないわ…子供達には罪はないとは解ってはいるのだけど…酷い人間との間に出来てしまった子供達を正直どう思って良いのか分からないのよ…4人共にダレルの生き写しだし…セレフィオーネがいなければ確実に殺されていたわ私…」
「いー!のー!(新たな自分になったんだから気にしないで!これ迄我慢して来たんだから自分らしく生きていこう!)」
「ルーチェが新たな自分に産まれ変わったのだから気にせず自分らしく生きていこうと」
「そうね!どうせ死んでた命だもの!自分らしく生きていくわ!あ、父様達に伝えないと…ダレルとドリアが魔族と繋がっていたわ。襲撃をして来た者達は魔族だったの」
「何だと!!」
「何て事なの…!」
「何ですって!!」
お祖父様、お祖母様、ウルフの順に驚き怒りを滲ませた。
「何故奴らに魔族が強力している!かなり昔から人間は魔族なんて関わりが無かったのだぞ!!」
「私達も驚いたのよ…。何故魔族が強力しているのかも分からないのよ…」
「大丈夫ですよ。ビアンコ街に居る者達は遺伝子レベルで書き換えをしているので魔族に知られる事は先ずないでしょう。変わりの人形も分からなかったでしょう?どんな魔法を使われてもばれないです。ただ、ダレルとドリアが魔族と関わっていくならタグリード国は危ないかも知れませんが…。魔王が知ってるのかすら分かりませんが、魔王は平和的な方ですので世界を滅ぼす事はないでしょう。自分の世界を滅ぼすなら神が何もしないなんて事はありませんから」
「確かにエノーラは死んでいたと思っていた…タグリード国とは距離を置いた方が良いな。王や王妃には悪いが…。ビアンコ街の皆の方が大事だからな!」
「そうね…その方が良いわ!情報だけは欲しい所だけれども…」
「噂は必ず流れて来るので大丈夫でしょう。下手に情報を探れば怪しまれますから」
それから話し合いは終わり広場へと向かった。皆を広場に集めてステータスの事を話する見たいだ。
私も後でこっそり見てみよう!
時間が経ったからなのか屍はおらず皆を呼びに騎士達が各々の家等を周って皆を広場に集めた。
それからアクアが遮断結界をかけお祖父様が説明をした。皆は驚いた後にステータスを確認していた。
皆今迄知らなかった事を知れたので喜んでいた。お祖父様がこの事を今此処にいるビアンコ街の者達以外には話さない様にと皆に伝えていた。
それから空間魔法等珍しい魔法を使える者は狙われる事も伝えた。
皆は頷いて納得していた。ビアンコ街の者は団結力が凄いと思った。




