19 木々の切り出しと魔族
翌日テントなのにぐっすり眠ってから目を覚ました。母様とアクアもぐっすり眠っていた。多分襲撃が魔族だった事もあり心身と共に疲れたのだろう。
でも何でドリアに強力したんだろ?見た事ないけど魔族が惹かれる位の女なのだろうか?聞くだけだと良くいる性悪女の様なイメージなんだけど…。
傾国の美貌でも持ってるのか??
うーん…乙女ゲームを思い出しても分からないな。主人公は自分で課金してアバター作れたし…。攻略対象と主人公メインだからな。攻略対象も多すぎて覚えているの微妙だしな…。10代の時だったしな…。
王族とチェリツリー公爵子息達位しか覚えてない。普通の乙女ゲーム10人いるとして、30人はいた気がする。更に隠しキャラでしょ?何人いるやら…。
魔族も隠しキャラとか…?まさかね…。
「あら、ルー目が覚めていたのね!母様久しぶりにぐっすり眠ってしまったわ!お腹空いたわよね?オムツも交換しないと…」
母様とアクアも目覚め私が起きてる事にアワアワしながらオムツ交換とご飯を頂いた。
アクアは外に出て焚き火の用意をしてから2人の朝食作りをし、それから食べた。
「これからどうするかよね…」
「うーあ!(先ず木々を魔法で切り開けた場所にしよう!私も魔法使えるかな?木々は1箇所に集めておく。焚き火や家立てるのに必要になるから!)」
「なる程、魔法を使って木々を切り出すんですね?そして木々は1箇所に纏め開けた場所にする。ルーチェは魔法使えるでしょうがまだ赤ん坊なので使っては駄目ですよ。やはり人手は必要ですね…」
「私は魔法使うの禁止されていたからアクアに教えて貰いながら作業するわね!木々を切るのだから風魔法よね?」
「そうですね。後は土魔法があれば道など整えますね」
そして2人は木々の前に行きアクアは魔法を母様に説明しながら木々を切り出す作業をした。
私は見てるだけだが…赤ん坊だから何も出来ない!やる事ないし、虚しいー!!
仕方ないのでゴロンとなりハイハイの練習をする。うなれ!私の筋肉!!赤ん坊だから筋肉はないけどな。
ていうか、タグリード国ヤバイんじゃね?ダレルにドリアにブリリアンに魔族に母様の兄に地球の神様にもこちらの神様にも投げ出された気狂い女でしょ?裏ありそうな人間しかいないじゃねーか?
乙女ゲーム無事開催されるんだろうか??
ま、関係無いがな。
昼迄アクアと母様は木々を切り出し1箇所に纏める作業をしていた。
神様、森の範囲どれくらいに結界かけてくれたんだろ?結界抜けたら魔獣とこんにちはだろうから知っておきたい気がする。
結界に当たればボヨンと跳ね返ったら分かりやすいのに…。
そう思っていたら白い空間にいた…。
「久しぶりだな。セレフィオーネ、いや、ルーチェか…!」
ありゃ、アイノルン様だ。何故に??
「それは、ラン、いや、アクアだけ狡いではないか!」
あー、これ、またアクアに怒られるよ…アイノルン様は!
「無事で何よりだ。魔族迄出て来るとは予想していかった。一体なにを仕出かすつもりかも分からないから気をつけろ。アクアが書き換えをしたから大分見つかりにくくはなったがな…」
あー、やっぱり何か企んでそうなんだね。世界が目茶苦茶にならければいいけど…。
あ、森の結界の終わる場所に壁作ったり出来ないかな?海側は大丈夫だけど、下手に結界から出てしまったら魔獣と遭遇するでしょ?
「なる程な。分かった。壁を作ろう。魔族については此方でも探っておこう」
魔族ってやっぱり世界を手に入れようとする見たいな感じなの?
「いや、昔はそういう事もあったが今の魔王は平和的な筈なんだがな…。だからエノーラ襲撃に魔族がいて驚いたな…。そんな低俗な事はしないんだが…」
その魔族がドリアに惚れてるとか?
「いや、多分それはないな…。襲撃した魔族の狙いがなんなのか全く分からない。今の所は…」
下っ端の魔族なのかな?お金や女で動く様な。
「いや、魔族は金等では動かない。下っ端かどうかも今の所は分からぬ。しかもドリアの様な濁った汚い魂の女は嫌いな筈なんだがな…」
ふーむ。母様は魂綺麗だし、アクアは神様だから魂綺麗だし、なのに殺そうとしたから分からないな…。
「タグリード国から離れた場所だし、遺伝子レベルで書き換えを行なっているからおそらくは大丈夫だろう。アクアの言ってた通り魔族はしつこい。まぁ、変わりの人形はバレてないだろうし、大丈夫だろう。血を垂らした分身の様な物だからな。魔族は魔力が高く人間に変身もするからな…」
なる程。何か企んでるのは確実なんだね。人間に変身されたら区別付かないよな…。
「魔族が人間に変身しても美貌は変わらぬからそこら辺注意すれば大丈夫だろう。魔族は今、男しかいないしな…。魔族は人間の女を娶るとすれば自分の血を飲ませ魔族にしてから子供をもうける。血を飲ませないで子供をもうけると人間と魔族のハーフになる。ハーフは魔族の中で位が低い。魔力量も生粋の魔族と違って半分に落ちる。魔族も公爵、侯爵、伯爵、子爵、男爵と位が決められている。魔族は数千年生きる種族だからな…」
なる程ね。人を惑わす程の美貌だったか…?引っ掛かると終わりだね…。数千年生きるなんてごめんだよ!
「そうだな。今は特に女性は狙われるだろう…。あぁ、ルーチェを呼んだのは教会を作って欲しいからだ」
教会?あぁ、神様にお祈りする場所だね。分かった。皆に話してみるよ!
「そろそろ戻さないとアクアにまた怒られるからな、魔族の事は分かり次第アクアに伝えよう。だから心配しないで新しい場所で生活してくれ。困った事はアクアに伝えて貰えば叶えよう。それから乙女ゲームとやらに関わりを持たせる所だった事を詫びよう」
分かった!今は違うから大丈夫!アイノルン様もお仕事頑張ってね!
それからハッとした時には先程の場所に戻されていた。
母様とアクアは木々を切り出す作業をしている。アイノルン様の事アクアに伝えたらまた怒られるんじゃないかな?まぁ、魔族の事もあるから伝えるけど。多分壁は作ってくれただろうから安心だ。
夕方迄作業は続き夕飯時にアイノルン様に会った事や魔族の事をアクアに伝え母様にも伝えてもらった。後、教会作って欲しい事も。
「なる程…。確かに魔族がドリアに強力するのは可怪しいと思いましたが…。それにアイノルン様が仰る通り魔族は今は男性しかいないので今特に女性は狙われやすいですね。しかも綺麗な魂を持った美しい女性を好みます。アイノルン様が調べてくれるなら大丈夫でしょう。確かに人間に変身出来る程の魔力を持っていますが美貌は変えられないのは確かです。魔王はアイノルン様が言う通り平和的な方ですが、しつこいのは確かですが金にも動かず低俗な事はしない筈なんですが…。一体何を考えているのか…」
アクアはそういうと考え込み出した。
「魔族なんて会う事ないと思っていたわ。授業で習う感じで実在するか疑問だったのだけど…。人間も魔族になったりするのね…」
母様は魔族は実在しないと思っていたようだ。
「うーあ!(でも分身は完璧だったし遺伝子レベルで書き換えしたから大丈夫だろうって!後、結界の切れる場所に壁作ってくれるって!)」
「それは安心出来ますね。壁があれば間違って結界を出る事はなくなりますから。全く、教会が欲しいのはルーチェに会いたいからでしょうが…。ま、アイノルン様がきちんと魔族については早急に調べるでしょう。アイノルン様が言う通りとてつもない美貌の男性の人間に気をつければ魔族とは関わらなくて済む筈です。ハーフでも美貌は変わりませんから…」
「おー!(とてつもない美貌って神様レベル?)」
「そうですね、ルーチェはアイノルン様を見てるから分かりやすいでしょうが何と言えば良いのか…見ただけで人を惑わすレベルでしょうか?普通の人間にはあり得ないレベルというか…」
「おー!(良くドリアそっちにいかなかったね!)」
「多分ですが多少顔の認識を魔法でずらしていたんでしょうね。でなければドリア見たいな女はそちらに行く筈ですから」
なる程と母様と頷いた。そんな事も出来るのね。厄介だなぁー。
それから夜ご飯を食べた後またテントで皆で眠った。




