18 3人は…?
時を遡る事少し襲撃を受けた3人は森の中にいた。
「ここは…?」
「この場所はアイノルン様がセレフィオーネの為に魔獣を避けた上で結界を張ってくれた場所です。だから安心して大丈夫です。位置的には北のモシアイ国とカルド国の丁度真ん中辺りでしょうか?森の名前はナリウム森ですね。取り敢えず、マジックバックにあるテントを張り着替えをしましょう。森でこの格好は駄目ですので…」
そうランは言いマジックバックからテントを出してテントを組み立てていく。
「うー!いー!(取り敢えず殺害される事は無くなったし乙女ゲームの世界から脱出した!うぇ~い!)」
それからエノーラとランは庶民の格好にテントの中で着替えをした。それからランは焚き火をする為木々を集めて火をつけた。
「上手く入れ替え出来たので殺害される事は無くなったでしょう。さて、これからどうしますか?」
「私の父と母が味方になってくれれば心強いと思うのだけど…剣や魔法を習いたいのだけど…」
「直ぐには無理でしょう。御者が逃げ報告をしているでしょうから場所の捜索から葬儀埋葬等なされてる事でしょうから。落ち着いたら可能性はありますが…ただ今の生を捨て別人として生きて貰わなければなりませんが…」
「あー!うー!(見つからなくする為にも名前を変えて髪と目の色も変えないと!それから森を開拓して先ず村にすれば良くない?初っ端から街は無理だろうから…!人数いるね…!)」
「なる程…それはそうですね。遺伝子レベルで髪と目の色を書き換えましょう。後名前も。後はこちらに来る事になるならエノーラ様の親に信用に値する人間を集めて貰えれば人数は何とかなるでしょう。残酷ですが来ないなら記憶を消させて貰います」
「分かったわ」
「うー!(力仕事出来る人間や家畜に詳しい人間や農作業に詳しい人間後は漁業に詳しい人間や植物に詳しい人間や大工や料理人や警備出来る騎士に後は何だろ?)」
「それだけ揃ってるなら先ず大丈夫でしょう。作業道具はマジックバックを渡すので…あ、エノーラ様ご自身のマジックバックに血を垂らし血の契約をして下さいね。そうすれば他の者は使えなくなりますから」
ランに言われエノーラはマジックバックに血を垂らし血の契約をした。ランも自身のマジックバックに同じ事をしていた。
「取り敢えず今日はもう遅くなので夕飯を食べてから明日から色々やる事にしましょう。襲撃等で身体は疲れてる筈ですから」
「うー!(そういえば襲撃して来たの魔族なの?)」
「はい。襲撃して来たのは魔族です。魔族は真っ赤な目をした黒い髪の人を誑かす程の美貌を持った者達です。普通こんな低俗な事をする種族ではないはずなんですが…」
「ドリアと魔族は知り合いだったのね…」
「そういう事になりますね」
そう話しながらも夕飯を作りエノーラとランは夕飯を食べた。私は赤ん坊なのでお乳を貰った。
「そういえばでエノーラ様の兄はどんな人なんですか?」
「兄は自身が1番の人間なのよ。女性優遇の世界なんて言われてるけど私は兄の操り人形だったのよ。兄は自身が1番の人間で、チェリツリー公爵家は歴史があるから私との縁談が決まれば自身の為になると思ったのではないかしら?父と母が反対しても当時公爵になった兄の言う事は絶対だったのよね。だから私は義務感でダレルと結婚したわ。きっと奥様を貰っても子供が産まれても兄は自身が1番なんじゃないかしら?自身の為に父を追い落とした感じかしら?騎士団長になったのもきっと自身の為よ…。兄と父なら父の方が公爵としても騎士としても上よ。私が殺されたとなっても心の底から悲しんではいないと思うわ…。兄に親しい人程犠牲になってるんじゃないかしら?それを表に出さないだけで…。娘が産まれてないだけで良かったわ。娘が産まれたらどんな事があろうと王族との婚約に持っていくでしょうから。兄の道具になるでしょうね」
「そうなんですね…」
「うー!(最低じゃーん!縁切れて良かったよ!表は演技で裏ある人間1番駄目!!それにエノーラ母様の事があるからこれから娘産まれても王妃様反対するんじゃないかな?王族に娘産まれても同じだと思うし多分無理じゃん?)」
「確かにエノーラ様の事がありますから王族との婚約は娘が産まれても無理でしょう。王族に娘が産まれても無理ですね…。さて、明日もありますから早めに休む事にしましょうか」
「えぇ、そうね。一気に色々あり過ぎたわ」
「うー!(明日から森開拓する!!住む家作らないと!!ずっとテントだと北だから多分冬困る。やる事メモ出来ないぞ!赤ん坊だし!一気に大きくならないかな?)」
「それは無理ですね。諦めましょうね。セレフィオーネ」
「むー!(そんな…赤ん坊は何も出来ないぞ!)」
「あらあら、ランにセレは無理を言ってるのかしら?」
「やる事メモしたいから一気に大きくなりたいそうですが無理ですね、神様の力でも…」
「フフフ!セレはゆっくり大きくなればいいわ!やる事は大人に任せてね。メモは母様とランがするわ!セレは何をメモしたいのかしら?」
「うー!(3人の新しい名前と髪の色と目の色。それに開拓するのに必要な人材とか)」
「なる程…新しい名前と開拓に必要な人材に新しい髪の色合いと目の色ですね」
「あら、セレはなんて名前がいいのかしら?髪と目の色は母様と一緒にしましょうね!」
「うー!(名前…変な名前じゃなければ何でもいいかな?覚えやすい名前がいいかも…。髪と目の色は今は私何色か分からないんだけど!)」
「セレフィオーネは銀髪に紫の瞳ですよ。名前は覚えやすい名前ですか?」
「あら、セレは自分を見た事なかったわね…」
「うーいー!(完璧別人になるように色合い変えないと…うーん?ミルクティー色の髪に紅茶色の目はどうかな?ランは青の髪に水色の目は?)」
「なる程…エノーラ様、セレがミルクティー色の髪に紅茶色の瞳はと…完璧別人に見える方が良いと…」
「あら、良いわね!私は黒髪に紫の目だから別人になるわね!ランは?」
「私は青の髪に水色の瞳が良いのではないかと…」
「あら、ランも今とは別人に見えるから良いんじゃないかしら?後は名前ね!」
「遺伝子レベルで書き換えをしますからエノーラ様は父君や母君に会った後にしますか?」
「いえ、どうせ殺されていた命だもの、何時でも構わないわ!」
「うーあー!(名前は母様がユリア・エタンセル、ランはアクア・シャイン、私はルーチェ・エタンセルにする!)」
「セレフィオーネがエノーラ様がユリア・エタンセル、セレフィオーネがルーチェ・エタンセル、私がアクア・シャインと…」
「あら、良いわね!素敵な名前!」
「では、今書き換えしますが宜しいですか?」
「えぇ、構わないわ!お願いね!」
そう言うとランは神様の力を使い私から名前と髪と目の色を遺伝子レベルから書き換え、次に母様、最後に自分とみるみる皆変えていった。
「魔族はしつこいですから、これで完全に安心だと思います。名前や見た目、血においても完璧別人になりましたから」
「あら、ルーチェは色合いが変わっても可愛いわ!ルーチェだからルーと呼びましょう。私はユリアでランがアクアね!」
そう言うと母様はマジックバックから鏡を取り出し変わった自分をマジマジとみていた。
それから母様とアクアで必要な人材を話し合い、結局テントで寝たのは結構な時間が経った後だった。




