12 ランの一時帰還
翌朝宿屋でセレフィオーネは目を覚ました。次いでエノーラとランも。
直ぐオムツ交換と朝食に乳を貰い着替えをさせられてエノーラとランも食事を取りに向かった。
朝食を終えた2人はこれからどうするかを話あっていた。
「あーうー!(念の為食料とキャンプ用品買っといた方が良くない?後調理器具も!)」
「確かにそうですね。襲撃は今日の帰り際でしょうから。キャンプ用品や食料や調理器具を揃えに行きましょう」
そしてエノーラがセレフィオーネを抱っこして外に向かった。それから店や市場で必要な物を用意していった。
「エノーラ様は料理出来ますか?」
「えぇ、12歳迄お転婆だったからお家で料理したり野営したりしてたわ。チェリツリー公爵に来てからはしていないけど。ダレルがそういう女性を気に入らないらしいから。おしとやかで護ってあげれる女性が好みらしいわ。自分の無能を晒したくないからでしょうけども!」
「あれ?一応は愛していたのですよね?」
「私にとっては義務感の方が強かったわ。今思うと愛しては無かったんだと思うわ!良い母親、良い嫁になろうと必死だったわね。殺されると知って、ドリアとダレルの関係を知って本来の自分に戻れたわ。後はセレフィオーネのおかげね。それで生きたいと思えたのだから」
「そうですね。あんな自分勝手の奴らの為に犠牲になる必要はないでしょう。私も色々調べましたが嫌悪感しかなったですよ。まぁ、人間には良くある事みたいですがね」
「そうね。汚い人間の方が多いと思うわ。特に権力者なんかはね…。でもタクリード国の現国王様と王妃様は真面目で賢い賢王と言われているわ。王妃様もこの世界で5本の指に入る程美しく賢い女性よ。現国王は女性優遇だからじゃなく王妃様を愛しているからそれは大変大切になさっているのよ。他の国の王族、皇族も醜聞を聞かないから皆大切になさっている筈よ」
「なる程、そうなのですね。全て調べた理由ではないので定かではないですが世界で一夫多妻が出来るとはいえ一夫多妻をしている男性はいなかったと…。一夫多妻はいましたが…女性は男性より少ない世界ですので。後は兄妹、近親婚もありますね。だからドリアはエノーラ様のご子息を大切にしていたのではないかと…皆ダレルに似ていましたし…」
「吐き気がするわ!まぁ、私もダレルに似た息子達には嫌悪感を抱いているのだから母親失格だわね」
「あーうー!(大丈夫だよ。仕方ない。殺されるかも知れないし浮気もしてたんだから)」
「そうですね。仕方ないのですよ。殺されるかも知れないし浮気もされていたのですからダレルに嫌悪感を抱いても。それに似た息子達はダレルを思い浮かべてしまうのだから仕方ないのでは?」
「うーあ!(それよりこれからどうしていくか話あった方が良くない?ランは直ぐに帰らないよね?)」
「うっ!帰らないといけないのですが…これでも副神なので…」
「うーあ!(駄目よ!)」
「アイノルン様が仕事をサボっていそうなので…」
「あー!(他に神様いないの?)」
「そうですね。取り敢えず宿屋でエノーラとセレフィオーネは待っていてくれませんか?」
「あら?良いけどどうしたのかしら?」
「一度天界に少し戻って来ます。宿屋で襲われる事はないでしょうが用心していて下さい」
「分かったわ!!」
そう話してランは一度天界へエノーラ達は宿屋に戻っていった。エノーラは最新の用心をしながら。




