10 着々と準備
廃墟の教会から出て馬車に揺られ王都に向かっていた。
「うーあーうー!(良かったね。心配してた)」
「エノーラ様の事セレフィオーネは心配してたみたいですね」
「あら、そうなの?大丈夫よ。心強い味方もいるしセレフィオーネもいるから!」
「それにしても、世界は女性が少なく女性に有利だとしても一妻多夫はいても一夫多妻は前列がありませんからどうなる事か…。皆女性を大切にしてるのですから王族ですらしてない事なのでチェリツリー公爵の事は世界中に広まるでしょうね。それにエノーラ様は王妃様のエイベラ様と御学友でしたよね?」
「えぇ、王立学園で13歳から15歳迄仲良くして貰ったわ!」
「今タクリード国は学園は13歳から18歳迄中等部と高等部に分けて勉強出来る態勢を整えてる筈です。それから騎士専門の学園も出来る筈ですよ。王妃様や学園が頑張っている筈です。エノーラ様もご存知でしょうが…。」
「そうなのよね。私は騎士専門の学園に通いたかったわー!」
「これからの子供達の時代は18歳迄結婚はないでしょうね。婚約ならあるかも知れませんが…。他国からの留学等もあるでしょう。エノーラ様マジックバックを確認してもよろしいですか?売れる物は売っておきたいので!」
ランの言葉にエノーラはマジックバックをランに渡した。ランはマジックバックの中身を確認している。
「まったく、アイノルン様はお金の価値観が分かっていませんね。一生暮らしていけるだけのお金が入っていますし、金、銀、宝石等も多数入っています。私のアイテムBOXに入れておきましょう」
そうランは言い空間にマジックバックと布袋の数々を閉まった。
それから王都に着き検問をしてから王都に入った。御者はランによって洗脳中である。
そしてランは何か所かに分かれて装飾品の数々を売りお金に変えていった。そして平民が着る服や冒険者の服等も買ってマジックバックの中に入れた。マジックバックに武器等は入っていので買わなくても大丈夫だろう。
そしてお店に入ってエノーラとランは食事を取った。勿論セレフィオーネもご飯にオムツ交換をしたのだ。もう慣れたもので遠い目をして諦めていた。
御者は洗脳中だとはいえご飯抜きには出来ないと露店で買った食べ物と飲み物を渡した。
「今日は動きがないようなので王都に泊まりましょうか」
「えぇ、そうね」
宿屋にランと泊まる事にした。エノーラにとって公爵家はもう気にする事がないのだ。嫌悪感しかないのである。どうせ明日、明後日頃には殺される予定なのだから。
一方その頃チェリツリー家にて全員がダレルによって集められていた。勿論隣には赤ん坊を抱いたドリアがいた。
「皆聞いて欲しい。私の血を引く女の子が産まれた。ドリアは第二夫人になりこの子はチェリツリー家にて育てる。名前はブリリアンだ。それでセレフィオーネだが孤児院に預ける事とする。今日今から王城にて手続きをしてくるので、皆そのつもりでいてくれ!」
皆ドリアと子供を見てざわざわしている。そんな中4人の子供達は嫌悪感を隠しもしないで父とドリアと子供を見ていた。
「母様は知ってるのですか?」
「帰って来たら説明するよ。あんなに血を引いていない女の子を可愛いがっていたのだから私の血を引いた女の子を可愛いがってくれるよ」
「神様に背くつもりですか!!」
「あれはただの偶然であって神様じゃないさ。姿も見えなかったしね。エディーノもイーノックもどうしたんだい?トライアスもそんな睨んで。君達の本当の妹なんだよ?これからドリアも君達のお母様だからね。仲良くしてくれ!」
「僕は部屋に戻らせてもらいます!」
「僕もです!」
「僕も!」
「僕も!」
4人の子供はそう言うと部屋に戻っていった。
「いきなりだからビックリしたのかな?ドリア大丈夫だからね!日にちが経てば皆受け入れて仲良くしてくれるさ」
「そうですわね。ブリリアンの為にも皆と仲良く出来る様に頑張りますわ!」
「部屋は用意したからね。そこでゆっくりしてくれ。私は今から王城に出す書類整理をするけど大丈夫かい?」
「えぇ、大丈夫ですわ!」
ざわめきが収まらない中手続きをする為にダレルは王城に出す書類整理をする為に書斎に向かった。




