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起きたら石櫃で一人でした  作者: 寝ぼけ猫
2章 火山の町メルフィア
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4話 靴の新調と採集依頼

鍜治街は道から見える場所にには包丁やナイフとといった日常につかいそうなものから直剣や他にも盾といった明らかに衛兵や冒険者向けの物を並べている店が多くあり、この町の金属加工の技術の高さがうかがえる。

ところで、ここに来た理由は靴の新調のためである。

今はいている木の靴は目が覚めた時に近くに置いてあったものをそのまま使っている。

靴下自体はセオナの町で服を買ったときに付けてもらったが、今はいているこの靴はこの町に来るまでにかなりの距離を歩いた影響で底のあたりがかなり削れていてそろそろ買い替えるべきかもしれないと考えていたからだ。

街の中で主に革製品などを扱っている店を見つけ入ってみる。

「こんにちは。」

「ん?お客さんか。」

そちらの方を見るとまだ少女と言っていいだろう人とがそこにいた。

「何をお求めだい?黒いローブをかぶったそこの人。」

よく考えたらマントを外してなかったのでとりあえずフードを取る。

「このお店は靴は売ってますか?」

「ああ、皮の靴とか売ってるからそっちの棚の方で確認したら?」

そちらの方を見ると棚の中に何セットか靴が置いてあり大体形は同じだが大きさが少しずつ違っている。

カウンターに座ってた店員は棚の中から一足の靴を取り出す。

「お嬢さんならこの靴が一番サイズが合うんじゃない?」

言われるままその靴を履くと確かに少し大きいがちょうどいいサイズであった。

「うん、見立て通り結構いいんっじゃない?」

「この靴は岩場とか歩いて大丈夫なんですか?」

「ああ、この靴はね下の部分に硬めの鉄板仕込んであるしそれに削れにくいように強化魔法かけた木を底材にしてるからねそうそう壊れないはずよ。」

そう親方が言ってたと付け加えながらカウンターの方で木板を持ってきて

「えっとこの靴は銀貨14枚と銅貨3枚だけど払える?」

そういわれたのでブラインドストレージから取り出してお金を渡す。

「これであってますか?」

「ひい、ふう、み、よ…うん合ってるね」

古い削れている靴はブラインドストレージに入れておいて新しく買った皮のブーツを身に着ける。

ただ、これでなんだかんだお金がカツカツではあるので明日とかは多めに依頼系を受けておくべきかもしれない。

「そういえばだけどお嬢ちゃん若く見えるけど冒険者でもやってるの?」

ちょうど考えているところに話しかけられる。

「はい、最近この町に来たばっかりで、旅で削れてしまった靴を買い替えに来ました。」

「へーそうなんだ、それでなんだけどうちの依頼受けてくんない?」

「内容次第ですが...」

「うちもここの工房で3年前から見習いやってるんだけど、最近皮をなめすための木の実の仕入れが滞っててね、火山の麓のちょっと高めの木に緑色の四角い形をした木の実があるんだけど取ってきてくれない?」

そういって「お金は払うからお願い。」と言われた。

そこで思ったのが、その木の実は何なのかということである。

比較的熱いここの気候特有の木なのだろうか?ともかくギルドで調べた木の実の中にはなかった気がする。

そこで少し考えていると

「あぁ、そういえばその木の実見せてなかったんだね。」

そういって、工房に通じているであろう扉の近くの箱から緑色の丸っこい四角の形をした木の実を取り出される。

「これはタンネルの実って言ってこの木の実一応市場でも売ってるんだけど緑色のじゃないと使えないんだよね。」

タンネルの実は食べられる木の実の本に書いてあった木の実だった。

「これが使えるんですか?」

少しもったいないと感じて聞いてみる。確かタンネルの実は熟した状態じゃないと渋すぎて食べれたものではなかったはず、ただ熟せば人は選ぶが、おいしい木の実で干せば冬の保存食として使える木の実だったはずだ。

「はい、このぐらい青くないとなんかうまくいかないんですよね。」

そういって「なんでなんでしょうね?」と言っている。

そこで私は

「とりあえずわかりました、火山に行ったときに取ってきますね。」

そう答えると飛び跳ねて「よっしこれで仕入れが楽になった~」と言っている。

普通今の時期はタンネルの実が流れてないしあまり売れない青いタンネルの実をわざわざ取ってくる商人もいないのだろう。

そもそも街の中でタンネルを植えているところもあまりないだろうし甘味になるから青い状態で保存している所もないのだろう。

「冒険者ギルドに出すといろいろ審査があってめんどくs...時間がかかるから早めにとってきてくれる人が見つかって良かった~」と安堵のため息を店員吐いてた。

今日はなんだかんだそのあとパンを2枚ほど買い足して魔法で水をつかしてから宿に戻って寝た。

次の日の朝目を覚ますと窓から朝日が差し込んでいて、じりじりと私の手首のあたりを焼いていた。

起きてさっさと黒いマントを羽織り肌を焼く日差しをシャットアウトする。

「まだ少し痛い...。」

日差しで焼けて赤くなっている両手首を軽く振りつつ、この宿を出る

「とりあえず朝は、どうしよう。」

この宿は朝食付ではないので、外の屋台で買って済ませることにした。

「何食べようかな?」

この町は野菜を使ったものが少ないがその分香辛料と肉のラインナップが多い。

朝や夕方は出店や食堂などで肉を焼き、香辛料の匂いが街に満ちている。

まあどの街でもパンは変らず売っているので、とりあえず近くで売っているサンドウィッチ用のパンを買っておく。この町はバターが比較的安いらしく焼いたパンにバターをサービスで塗ってくれた。

とりあえずその近くのお店で焼かれていた肉を薄切りにしてパンに乗せてもらった。

少しコショウ多めでかけてもらう。

…やりすぎた、辛い。

いや逆に眠気覚ましにはちょうど良かったのだろうか?

それはともかく今日はもう依頼自体も決まっているので、火山側の門へ行く。

門を潜り抜けたあたりで一旦依頼について思い出す。

えっと確か今日の依頼はタンネルの実の採集だったはずだ。

で、そのタンネルが実っているのは、火山の裾野だったはずだそっちの方は火を使う魔獣は少なくて比較的安全だったはず。(とはいえ魔獣出るのに変わりないけど。)

そういうことならば特に問題ないだろう。

まあ、木の実の持ち帰りに関してはブラインドストレージに叩き込んどけば万事大丈夫なはず。

火山の裾野は下草が多く足を取られかねないが新しく買った皮のブーツのおかげで走っても足を引っかけることはないしむしろどんどん速度をあげていく。

とりあえずいくつか木が生えているが、今のところタンネルの木は見つかってない。

そうやって走りながら木を探してると途中ですすけている色の虎、『ファイガー』がいた。

一応火の魔力を持っているので、火山で会うと火魔法を撃ってくるらしいがここは森なので撃ってこないだろう。

ブラインドストレージから槍を取り出してそのままの勢いで脳天にたたきつける。

その勢いで相手は態勢を崩す。そこに次は首の部分に深く突き刺す。

そこから血があふれ少し暴れた後力尽きる。

今回はあんま目的ではないが、とれるものは取って行きたいのでササっと牙を取って、皮をはがし心臓の近くにある魔石を取り出す。

魔法を使ってくるような魔獣は体の中に魔石を持っているらしい。

他にも魔法に長けた魔法使いが体内に持っていることがあるとか。

それはそれとして、解体に使ったナイフとか自分の手を洗浄の魔法で刃についた血糊や汚れを取る。

魔獣の毛皮などは防具に張る皮や毛を取ってレザーとして使われたりいろいろある。

ちなみにこの町は革製の物が結構売っているのでバックとか良いものがあった。

この町でも売ることは十分できるはずだ。

大体そのぐらいをブラインドストレージに入れタンネルの木を探す。

そのまま森の外縁を歩いているとタンネルの木を見つける。

ひし形の実が実っておりまだこの時期はギリギリ緑色であった。

この木の実は冬ごもりをする鳥が葉の落ちるの季節に食べて貯えたりするらしいので、持っていく木の実は3分の1にとどめた。



読んでいただきありがとうございます。

次の更新日は不明です。

ちょっとストックを作りたいので時間が空くかもしれません。

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