3話 散策とお風呂
そのあとは特にやることもなかったので街に散策に乗り出した。
セオナでは街を少し回ったがメルフィアはまだ街をあまり回っていないことに気付いたので、暇つぶしにちょっと街を歩き回ってみる。
この町は鶏肉や卵が特産品だそうで、特に鶏はどこの家庭でも飼っていると言われるほど多くの家庭で食卓を支えているそうだ。
他にはこの町には温泉という地下から湧き出る湯を扱う店があり贅沢なことにお湯で体を洗ったり浸かって温まったりできる場所がある...らしい。
余談だが私は浴びるほどのお湯を作ろうと思えば作れるが溜めておく場所が用意できないしそんな出すより「清浄」の魔法を使っておいた方が楽だから体を洗うのにお湯は使わないのが一般的だ。
最近は日が沈むのが早くなりそれほど熱くなくなってきているので冷たい水はさすがに直接浴びないが。
ともかくそれも気になるので今日は寄ってみたい。
道を歩いていると朝と同じく出店がやっているただ今の時間は鳥の皮をあげたものを夕方のおやつとして売っている場所がちらほらとある。
それを籠と一緒に買って少し食べる。
よく知らなかったが塩とコショウがかけられていてパリパリとした触感と強めの塩気を楽しむことができる。
そういえばこれを買ったときに同時ぐらいに麦酒も勧められたが年齢的に飲むことはできなかった。
道にある看板に温泉のある方向が書いてあったのでそちら側へと進む。
ちなみに看板曰くメルフィアを訪れる多くの旅人が1度は訪れるらしいまた過去の勇者と呼ばれたものもこの温泉というものを愛していたという売り文句が書いてあった。
ちなみにこの町は火山のふもと草原との間の場所にあり温泉があるのは街の火山側になっている。
なので温泉がある方に行くと蒸気などが上がっていて秋でもまだ少し蒸し暑い。まあ私がマントを常に身に着けていることも原因の一つかもしれないが。
ちなみにこのマント気付いたことがあるのだが外の気温や湿度の変化を通しにくいらしい。
なので、この温泉街の蒸し暑さは結構なものかもしれない。
そのまま歩いていると、皮や布物を扱っている店や武器などを扱っている店がある。
ここら辺は温泉や地下水、溶岩などの熱などで、加工を行うのにうってつけなのだろう。
そんなこんなで、温泉に入れるお店に着いた。
とりあえず銀貨1枚で入れるそうなのでそれを受付で払う。
受付で少し聞いてみると木枠に湯を張ってあり服を脱いで浸かって温まるものらしい。
物を入れておく棚の鍵と木の桶を渡されて「体などの汚れは落としてから浸かってください」と言われたので一応入る直前に魔法で身ぎれいにしておこうと思った。
ちなみに近くではよく冷えた果実水や牛乳などが売っていた。曰くお風呂を上がった後に水分を取りたがる人がいるから売り上げは上々らしい。
それはそれとして脱衣所に行くと他にも一応人はいたが棚の数に比べて人の数は少なかった。
そこでササっと服を脱いでブラインドストレージに入れておくそのあと何も入れてないけど一応棚の鍵は閉めて温泉の扉を開け行ってみる。
そちらの方は湯気が立ち上っていて熱そうな印象を受ける。
屋根があって木の枠でできた湯船にお湯が注がれている。
ちなみに外側に人が入るようではなさそうな場所にも湯がたまっていて他の人がそこで体などを流していた。
とりあえず魔法で身ぎれいにして湯船に足を入れようとて思わず足を引き戻す。
思ったより湯が熱かったので今度はゆっくりと足を入れる。
太もものあたりまで足を入れたあたりでいったん止まる。そのあと少し熱さに慣れたぐらいでゆっくりと体を入れる。
先ほどまで熱かっただけだったが心地良い温かさを感じられるぐらいには慣れた。
木枠のふちに首をかけてリラックスする。湯船に髪が入っていると邪魔なので木枠外側に出しておく。
そうしてしばらく温まった後湯船から上がる。
そのあとちゃちゃっと魔法で全身を洗ってから自分の体の水気を切ってから外に出る。
そのあとは服を着替えた場所できれいにした服を着てその上にまたマントを羽織る。
ちょうど着替え室の扉を出たあたりでちょうど牛乳を売っている場所があることを見つける。
ちょうど温まった後で喉が乾いていたので、銅貨を出して銅のコップ一杯分の牛乳を買う。
よく冷やされている牛乳を一気に喉に流し込むと火照った体に冷たい牛乳が浸み込んでリラックスしきっていた頭が冷えて普段の調子に戻っていく感じがする。
飲み終わったコップを店主に返すと
「嬢ちゃんいい飲みっぷりしてるな。もう一杯飲んでいくかい?」
と言われる。
少し思い返してみると普段水を飲む時よりがっついて飲んでいた気がする。
「いや、やめときます。」
一応喉は潤ったので、大丈夫だろうと思い断っておく。
「じゃあ口回り気ぃ付けなよ牛乳ついてひげみたいになってるぜ。」
「え、」
そういわれて余っている布を取り出して自分の口回りをふき取る。
「ありがとうございました。」
そういって少し足早に受付の方に行く。
受付の方で鍵を返してその温泉店を後にする。
温泉に行ってみた感想だが確かにかなりリラックスできて心休まる場所だった。
多くの旅人などが訪れる訳もよくわかる。
とりあえず残っていてブラインドストレージに籠ごと入れてしまった鳥の皮をあげたものを取り出して残りの分を食べながら鍛冶街の方へと足を進めていくことにした。
読んでいただきありがとうございます。
次の更新日8/9はです。
サイドストーリーだったので、ep19に割り込んで入りました。
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