2話 人と出会うのと街
しかし問題はその後だった。まず問題は地図がないので、現在地点を確かめるすべがない。
二つ目は、この森がかなり広いということである。
そして最後は、魔物がいることだ。
ちなみに現在進行形で、オオカミに追いかけられているところだ。
今木の上にいるのだが、下にオオカミがスタンバイして吠えている。これでどうしろってんだという状況である現状木から木に飛び移って、逃げているところだ。
「向こうのほうで、人の声が聞こえる。」
左前方に人が何かともめているような声が聞こえる。
オオカミから逃げ続けるのもいつか疲れで限界が来る、一か八かで、そっちの方向に向かう。
枝から飛んで、別の木にしがみついてから登って枝の上に立つ。を繰り返して、
人の姿が見えるところまできた。その時私を追いかけてたオオカミは、向こうにいる
髭の生えた赤茶髪のおじさんと、杖を持ったローブの男の 二人組に襲い掛かった。
オオカミはかなりの速度をつけて飛び上がり二人に飛び掛かった。
その時ローブのほうが杖を少し動かしたと思えばや地面から、土のとげが生えてオオカミの腹に突き刺さり貫通する。オオカミは声にならない悲鳴のようなものを上げ、しばらくしたのちに息絶えた。
他に危険を感じなかったので、木から飛び降り2人組のほうへ近づく。
すると髭の男のほうが
「お前はどこの誰だ。」
剣を構えながら聞いてくる。
「わかりません、ただ、ここで目が覚めた後、迷ってあのオオカミに追いかけられてました。」
「ウルフのことか? そら災難だったな、嬢ちゃん。」
そのことを聞いて、剣を収める。
「変える方向はわかるかい」
「わかりません、 これ以前の記憶がないので、そもそもどこに行けばわからないんです。」
「いわゆる記憶喪失ってやつかね。 とりあえず嬢ちゃんついてきな町まで送るから。」
「ありがとうございます。」
悪い人ではなさそうだ、むしろかなりのお人よしなのかもしれないそんなことを考えながら少し早足気味についていく。
その途中で、
「俺はガルムで、こっちの魔法使いはアークだ。ところで嬢ちゃんの名前は何なんだ」
とガルムに言われ、少し考えこんで、ナイフについていた文字を思いだす。
何が書いてあったかのうろ覚えなので、出して確認する。
「嬢ちゃんどうしんだ、そんな短剣眺めて」
「その短剣少し見せてくれ」
そういわれて短剣を渡す。
「この短剣とんでもない代物だな」「あとこの持ち手の文字は」そんなつぶやきをしながらナイフを眺める。そして少し考えた末、
「嬢ちゃん名前わかんなんだろ、この短剣に書いてある文字から名前を考えればいいんじゃないか」
そういわれて、短剣を返される。言われてみれば、名前を覚えてない。
そう言ってもう一度読むとやはり、「ルナ***・ルー**」と書いてある
この中から選べと言われたら、一番いいのはルナだろう。
「じゃあルナにします。」
「おお、すんごいあっさりと決めたな。」
「悩んでも答えが出ないと思ったので、」
そんな話をしているとき魔法使いのアークが話しかけてくる。
「そろそろ、ウルフの生息地を抜けます。」
「おお、警戒ご苦労さん。」
その後洞窟から出るまでの話などを会話しながら、腰の袋から、赤っぽい肉を取り出して食べていた。
やがて森を抜けると、巨大な門が見えてくる。
そこから門につくまでは、特に何事もなくつくことができた。
が、肝心の門についたときに、問題は起こった。
「そういやルナは通行証はあるか?」
「通行証?」
アークが、小さめの声で、
「この国は、通行証かその代わりになるギルドカードがないと入れないんですよ。」
「ルナは持ってないから、どうするか、」
その後ギルドカードを提示したガルムたち門番たちとが話し合いをし、
私が森ではぐれてたことなどを説明し、門番は許可をくれた。
「捨て子ですかね?」
「そうかもしれないし、その可能性が一番高い。」
「でもあの森の近くの村でしょうかね?」
「こればっかりはどうもわからん。そういう話も聞いたことはあまりないしな。」
門番があれこれ推測していたが、違うんじゃないかと言ったりして、結局わからずじまいだったようだ。




