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起きたら石櫃で一人でした  作者: 寝ぼけ猫
1章 目覚めと旅立ち
15/32

15話 魚とりと川流れ

いつもぐらいに起きると少し冷えていた。

それで、窓の外を見ると日が雲に隠れていて、天気は曇りだった。

それでも、特に雷が鳴ってるというわけなので、今日は魚を捕まえると意気込んで森に向かう。

その後森まで来てから、ギルドに行くことを忘れていたことを思い出した。

それで、結局戻るのが少しめんどくさかったので、そのまま行くことにした。

ちなみに、今回は依頼を受けているわけではないので、ウルフやコボルトは無視していく。

ということで、まっすぐに川に向かった結果お昼手前には川についた。

それで、少し急な流れに魚が逆らって泳いでいた。

しっかりと網を狙って投げる。魚を包んで、川底に落ちた。

「...これどうすれば取れるかな?」

それで、川岸から、手を川に入れてみたがかぶっていたマントの袖が濡れただけで取ることはできなかった。

距離が足りないのもそうだが思ったより川が深かった。

仕方がないので、川に足を入れて網を引っ張り上げようとする。

その時川底の石で足を滑らせて、そこで意識を失った。


「う...うーん」

目を覚ますと全体的に体が水につかっていて川岸に体が引っ掛かっていたようだ。

体を起こすと、マントとか服とかがびっしょりと濡れていて、髪とかが張り付いてくる。

「頭痛い」

たぶん頭を打ったのだろう。後頭部が痛む。

とりあえず川岸に上がって、魔法で火をつける。

「少し寒いから乾かさないと。」

服に浸み込んでいるいる水を裾から流れ出るように魔法で操作しようとする。

そうすると裾の方から水が染み出て濡れている感じがゆっくり和らいでくる。

「少し時間かかりそうだけど乾きそう。」

とりあえずそうやって服の水抜きをしながら、火の近くで温まっていると近くの景色が見たことない場所だということに気付いた。

「そういえば川に流されたのかな?」

さっきまで、川で魚を取ろうとしてたことを思い出す。

「戻らないとかな。」

川に流されただけなら川に沿って上がっていけば戻れるだろう。

グルルル...

後ろから、今までより大きいウルフが現れる。

ただ、様子がおかしく目はこちらを見てるようだが焦点があっておらず、口からは涎を垂らし続けている。

とっさにブライトストレージから槍を取り出して構える。

ウルフはその時には飛び出し私の腕めがけ噛みついてくる。

それを槍で突き、槍がウルフの前足にあたりその反動で私は少し下がる。

ただ、ウルフは痛みなど解さず血の出る足でこちらに飛び掛かる。

それに反応しきれなかった私は腕に噛みつかれた。

幸いマントは破れなかったが腕を噛みつかれ痛みを感じた。

「っ」

自分の腕からは少し血が出てて、噛みつかれた左腕はまだウルフに引っ張られ下がっている。

『闇矢(シャドウアロー)』

噛みついているウルフの頭めがけて至近距離でシャドウアローを叩き込む。

一発では即死しなかったのかまだ噛みついている。

ならばもう一度と魔法を叩き込むと今度こそ絶命した。

「なんだったんだこのウルフ」

倒したウルフをさっさと焼いてかまれた裾はしっかり洗って血が出た部分は持ち合わせの布で縛っておいた。

とりあえず子のウルフについてわかることは明らかに様子がおかしく、致命傷しかも頭に『闇矢(シャドウアロー)』を叩き込んだにもかかわらず即死しなかった点だ。

ウルフとは何回か戦っているが痛みで怯まなかった個体や、頭に魔法を叩き込んでも即死しなかった個体はいなかったはずだ。

しかも至近距離で打ったから頭を貫通していたのにそれでも動いていた。

「なにかおかしかったのかな?」

それなら何がおかしかったのだろうか...わからないね。

少し考えていると、遠くから甘い香りが漂ってきた。



読んでいただきありがとうございます。

次の更新日は7/29で3話更新します。

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