14話 特殊な魔法と魚
順調に進むうちに森の中でも少し開けている場所に出る。
そこにいくつかの切株と下草が多く生えており、色鮮やかな花が咲いている。
「日当たりがいいからかな?」
ここに生えている草花の中には森の外縁に生えているものが見られるからそうかもしれない。
赤や黄色の花があり下草が多くある。
土が固められたところもあり、灰が少し残っている。おそらくここを中継地としてより奥に言った人物がいたのだろう。
日が高く上がって、影がほとんどなくなっていたので、昼時だと考えたので、一旦休憩を取ることにする。
昼食は昨日のあまりのパンと、今日の朝に買っておいた水瓜のジャムだ。
ちなみに水瓜は夏にとれる水分を多く含んだ果物らしい。
どちらもブラインドストレージに入れておいたので、マントの影から取り出す。
「少しシャキシャキしてる。」
ジャムと言っても煮詰めが短めなのか水瓜の触感が残っている。
ジャムの入っている瓶から少し流しだして、パンにつけて食べる。
甘さ口に広がって疲れが取れる。
パンを食べた後は『造水』で水を作って水分補給をしてから探索を再開する。
かなり進んだあたりで、水の流れる音が聞こえた。
「なんだろう川かな?」
確かギルドで薬草をの位置を書いていた地図には川が書き込まれていた気がする。
藪を抜けて音をたどると川があり、魚が泳いでいた。
「そういえば市場で魚を売っている人がいたけど食べれるのかな、この魚?」
そこそこ大きめの魚と目算で自分の腰ほどまでの深さの水面を見比べる。
とりあえず魚を捕まえることにしよう。
とわ言ったものの、槍を岸から突き出してみたものの届かなかった
届きそうだったときもするりと躱されてしまったので、今は手だてを考えているところである。
とりあえずこれ以上槍でやっても埒が明かなそうなので、却下。
ほかに考えられることは魔法で撃ちぬくことだが、そこまでするのはめんどくさいのでやりたくはない。
とりあえず今回は日が落ち始めて来たので一回帰ることにする。
そういうわけで帰ろうとしたときコボルトがいた。
「『影槍』の練習に一回やってみようかな?」
ということで、相手にばれない距離から『影槍』を唱えてコボルトを貫く。
前にとっさにやった時より正確に串刺しにすることができたので、少しうれしい。
「魔法も練習あるのみかな?」
『闇矢』も『影槍』も使っているうちにだんだんと早く正確に使えるようになってきたので、自分でも上達を感じる。
そういうことですこし得意げに街へと戻った。
ギルドに戻るとマオさんに依頼の終了を伝えるて
「お疲れさま、とりあえずこっちの薬草の分はこれね。」
そういって銀貨3枚と銅貨5枚を渡される。
お金を布袋にしまって影に沈めていると、
「そういえばその影からものを取り出したり入れたりしてる魔法は何なの?」
「これは自分で作った影の中に空間を作ってものを出し入れできる魔法です。」
「便利だねそれ,,よかったら教えてくれない?」
「影を底なし沼に見立ててその中に物を入れる形で魔法を使ってます。」
「やっぱ闇属性だよね...」
「?」
「私は闇属性使えないのよ、」
「そうなんですか、」
「いや、普通の人はそんなすんなり魔法使えるようになんないし、ジュストみたいに全属性持ってる方が異常なのよ。」
少しふてくされたようにマオさんは言っていた。
「そういえば魚を捕まえるにはどうしますか?」
「私は水魔法は使えるから、川の水ごとひっぱりあげるわね。」
マオさんは「もちろん魔力で身体強化してね」と付け加えていた。
「まあ一般的な方法だと網を使うとか釣りだとかな~と思うよ。」
釣りは無理そうだと思うけど、網で魚をとらえるのは自分でもできると思ったので、今度実践しよう。
ともかく魚はやけに光を反射していて気になったので、今度取ってみたい。
「今日は遅いから納品終わったから寝よう。」
そのまま、帰り道で露店の雑貨屋さんで、網を買って入れておく。
その後、宿で網を広げてみたらうまくたためなくて苦戦した。




