↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
起きたら石櫃で一人でした  作者: 寝ぼけ猫
1章 目覚めと旅立ち
11/32

11話 魔法と仕事

そういうことで無事に武器を買えたのだが、問題は持ち歩きの点である。

大体の冒険者は、槍なら背中に括りつけているそうなのだが、いかんせん私はマントをつけてるので、うまく括り付けられない。

「意気込んで買ったはいいけどどうしようこれ...」

買ってきた槍を眺めながら考えると一つ思いついたことがある。

その時、ジュストさんの「魔法はイメージが大事」と言っていたことを思い出した。

「もしかして、影の中に物を入れるとかできるのかな?」

影、闇といえば、なんでも飲み込みそうな底なし沼のように感じることがある。

そんな風にイメージすれば影の中に物を入れてしまうことができるんじゃないか?と。

そんなイメージをもとに影の上に槍を乗せて、影の中に槍が飲み込まれるような形を思い浮かべる。

すると、影は底なし沼のようにゆっくりと槍と私を飲み込み始めた。

「あ、間違えた。」

自分は沈まないイメージを付け加えて、魔法を発動する。

そうすると影の中に槍は全体が沈み切ったところで、魔法を解除する。

「次はこれ取り出せるかな?」

そう考えながら、影の中に手を突っ込むと何か棒に触れた感覚がする。

「これかな?」

そう呟いて、持ち上げると、先ほど沈めた槍が持ち上がってくる。

「これなら持ち運びやすい。」

それならばと考え、油や布など他には、革袋に入れたお金なども沈めておく。

そういえば、これは袖の中みたいな小さい影からも取り出せるのかな?

ふと思った疑問を検証すると、影になっている場所だったらどこからでも取り出せるようだ。

とりあえずこの魔法については、『ブラインドストレージ』と一応名前をつけておく。

これで持ち運びの点については解決した。

「そういえばなんとなくで魔法を作れたけどこれでいいのかな?」

とりあえず過ぎたとこは放っておこう。

まあ、これでバックなどを買わなくてもいいし、荷物が軽くなったので動きやすくなった。

…これで、お金を落とす心配なくて済む。

それはそれとして、今回はギルドで、受けた依頼は食事処の手伝い。

とりあえず地図を頼りについたので白樺亭の人に話しかける。

「すみませんギルドの依頼できました。」

「珍しいな、一応依頼は出してるんだがあんま来る人いなくてな。」

「ところで今日の依頼の内容はどんなものですか?」

「ああ嬢ちゃんにはまずちょっとお使いを頼みたいんだ。今日ちょうど豚肉を切らしててな、ちょっと商店街で買ってきてくれ。」

「わかりました。」

そういって小さめの袋に入ったお金を渡される。

「2枚ぐらい買ってこれるはずだ。」

ということで、豚肉の塊を2枚ぐらい買ってくることになった。

ギルドで見た地図を思い出せば商店街の方向はわかる。

ブラインドストレージを使えば肉を運ぶのも楽々終わるだろう。

気を付けなければいけないのはどうやって影に入れるかということだけだろう。

「では、行ってきます。」

そういって、来て早々に白樺亭を出た。

そのあとは無事に肉屋について、買うところまではどうにかなった。

「これを後は影に入れればいいんだけど」

そういって、さっき買ったばかりの木箱に入れた肉を見ながら言う。

肉を持ち運ぶのには木箱と布を使うらしいので、影に直接肉を入れる事態にはならずに済んだ。

ということで、ちょうど物陰になっている場所に木箱を置いて、ブラインドストレージに入れて持ち帰る。

「これでお使いはおしまいっと。」

その後まっすぐ白樺亭に戻ってお肉をマントで作った影から取り出して、お釣りと一緒に返す。

「嬢ちゃんすごい魔法持ってるんだな、」

影から物を取り出し終えて、マントをつけてる途中にそう言われる。

「この魔法、荷物が軽くなるので便利ですよ。」

「なんもないところから物が出てくのはさすがに誰だって驚くぞ。」

マントをバッと掛けたらその下から箱が出てきたら驚くのは無理もないだろう。

「まあ、それよりもそろそろ昼時だからな客が来たら注文を取るのを頼めるか?」

メニューは各席に置いてあるので注文を取って厨房に知らせる仕事だ。

「そういえば普段は誰が注文を取っているんですか?」

「ん、ああいつもうちで働いてるやつが最近病気で寝込んでるんだ。だから店を開けるためにギルドに依頼を出したんだ。

どうやら普段の従業員の方が病欠なので、依頼を出して欠員を埋めようとしたそうだ。

「とりあえず料理名と何個かだけでいいから頼む。」

ともかく話を終えて、軽く下準備が終わったころに1番目のお客さんが来た。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。