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第201話

【ジャコウ視点】


 エリシアはん達が針葉樹林で簡易拠点を作ってる間、ウチらは蘇生できそうな死体を集めて、呪いの金貨を回収しつつ神官や僧侶クラス持ちに封印措置を任せる。

 この国は寒い雪国と言うても時期はまだ温かい。放置してたら腐って蘇生不能になってまうから≪死体保全≫とか≪防腐≫とか使えるヤツで死体を保護してやらんとな。

 放置してゾンビとかスケルトンとかになっても面倒やし


「ドワーフが多いけど、何体か巨人種の死体もあったよ。

 傷から見てドワーフ達と戦闘してたんだろうね」

「というか、死体は第一元素になってないんすね。建物は全部第一元素になってんのに」

「あー。それは、生命力が宿っとるからやね。

 魂とか生命力が宿っとった生き物とかその死体を第一元素に分解するのはとんでもなく大変なんよ。逆に命が宿っとらん砂とか鉱物みたいなモンは分解すんのは簡単やね。

 生物ってのは魂だけやなくて体内細菌とかモロモロも共生しとる生命力の塊やから、それが疑似的なバリアーになって分解を阻害すんねん。

 理屈で言えば魔法に対してHPで耐えたり、生命力で抵抗(レジスト)すんのと一緒や」


 分解系の魔法で死体処理出来へんのは結構面倒なんよなぁ。

 下手に腐らせたりすると病気流行るし、焼却すんのも魔法でいちいちやると人手が取られるし、普通に燃やすと燃料かかるんやんなぁ・・・

 戦後の死体処理、流行る疫病、水源汚染・・・うっ頭が・・・


「ジャコさん?」

「何でもない。ちょっと嫌なこと思い出しただけや」


 まぁ今回は雪国って事でそこまで暑くもないおかげで、すぐ腐ったりすることも無いな。

 あとは封印と持ち運びの手筈を整えれば・・・とか考えとったら、先に放した群蝶の警戒網に引っ掛かったのを感知

 すぐに1体に視覚を繋げて確認すると、モンスターの群れ。種別は・・・オーガか


「南からオーガの群れ。数は100・・・いや500はおるな」

「多いね、レベルは?」

「群蝶の視覚越しやと測られへん・・・あ」


 視覚共有してた個体が潰された。・・・いや、他に放っとった近くの個体も全部やられたな。多分プレイヤーがおる


「率いとるのはプレイヤーかもしれん。蝶がやられたわ」


 オーガの脳ミソで群蝶が「偵察用クリーチャー」って見破る事は無理やろうし、偶然潰したと思うには範囲が広い

 十中八九操っとるヤツがおる


「猶予は?」

「あと2時間くらいでここに来ると思うけど、見てたことバレたからもっと短いかも」

「よし。では作戦を伝えるよ。全員集合!」


 ツナマサの号令で街におった全員が集まる


「ここにもうすぐプレイヤーとそれに率いられたオーガの群れが来る。

 と言う訳で、二手に分かれる。

 Aチームは回収した死体を持ってエリシアさんが作成してる拠点へ移動し、警戒と準備に当たってくれ。

 Bチームはここで待ち伏せしてオーガの群れとプレイヤーにひと当てして迎撃。相手の出方を見つつオーガ軍団を潰して攻勢を削ごう。

 チーム割りだけどAチームは聖女ちゃんチームの4人、それとドラゴンさんたちも死体運びと護衛を頼むよ。

 残りはBチーム。範囲攻撃でお出迎えしてあげよう」


了解っす!!』


 ツナマサの指示ですぐに行動が始まる。

 死体が詰め込まれた封印スクロールだの圧縮された箱だのをインベントリ空間に放り込んでAチームは針葉樹林の中へ


 で、残ったウチらは

「で?具体的にどう戦う?」

「そうだねぇ。とりあえず各自の判断で臨機応変に行こうか」


「丸投げかい!」


 思わずツッコミを入れたが、ツナマサは冷静に返してきた


「僕らは所属もバラバラな即席チームだ。下手に高度な連携を狙うよりも個人の能力でゴリ押しした方がみんな動きやすいだろうからね」

「まぁ・・・それもそうやな」


 下手な連携で足引っ張り合うよりも、スタンドプレーがマシか

「とはいえ、最低限の連携というか立ち回りくらいはお互い分ってると思うし、自分達で出来る範囲でやってくれ」

「なら、ウチは単独行動させてもらうわ。召喚は自爆前提のビルドやし、下手に前衛に立たれると面倒やさかい」


 軽く打ち合わせを終えた後、ウチは他とは離れて死体探しで見回りした時に覚えておいた迎撃に良さそうな崩れかけの塔の上に陣取る。


「≪5倍連続召喚≫≪中位(ミドル)蟲召喚(サモンヴァーミン)軍隊蟻(アーミーアント)≫」


 両手で印を組んで地面にある第一元素を餌に軍隊蟻を呼び出すと、地面から黒い甲殻に身を固めた人間サイズの蟻の群れが出てくる。

 呼べたのは50くらいか。第一元素じゃあんまり食いつきが悪いな

 まぁええか、さて簡単に指示を出しとこか


「突っ込んで来る(オーガ)は早いもん勝ちや。食い散らかせ」


 その指示を聞いた蟻共はガチガチと顎を鳴らしてオーガのやって来る南へと進み始める

 さて、追加を呼ぼか


「≪連鎖召喚(サモンチェイン)≫≪食物連鎖≫≪5倍連続召喚≫≪下位蟲召喚:呼虫(ベルローチ)≫≪生贄の儀式≫≪中位蟲召喚:大蟷螂(オオカマキリ)≫」


 召喚した呼虫を餌として生贄にして大蟷螂を連鎖召喚。

 デカい鎌のような爪で鈴虫っぽい虫を串刺しにしてボリボリと貪る巨大蟷螂が次々に出てくる。

 MPで呼び出せる下位の羽虫共を餌にして生贄や代償が要る中位以上の蟲を呼び出す鉄板コンボでMPを使って次々と蟲を展開していくけど、このやり方、MPバカ食いするからほどほどを見極めんとすぐ息切れするねんなぁ


 とりあえず蟷螂を10体ほど揃えて蟻共と同じ指示を出して突っ込ませる

 蟻共は・・・街の南側の大通りを占拠してオーガ共と交戦しとるな


 後続の蟷螂を突っ込ませたら少し息を入れてMP回復させよ

≪食物連鎖≫

種別:召喚師系統専用スキル

制限:召喚師の上位もしくは派生クラスLv3以上

射程:0~5m

形状:対象指定

自身が次に召喚するクリーチャーを「生贄の対象」にできるスキル

下位のクリーチャーを生贄にすることで、生贄を要求する上位のクリーチャーを呼び出すことが可能となる

ただしこのスキルを発動させた状態で召喚されたクリーチャーは「戦闘行為を行うことができない」制約が課せられる

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― 新着の感想 ―
>≪下位蟲召喚:呼虫(ベルローチ)≫  ローチ?  ………………ローチ…………コックローチ?  もしそうなら、プレイヤーにはむしろベルローチの方が有効な気がする。  群れを幾つも断続的に呼び出して適…
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