初めてのお茶会 いやお茶会もどき?
ルナティア達はお菓子をもってエクシス王女の部屋の前まで行ったものの
「先にお手紙でご予定を伺ってからの方が良かったかしら・・・」
と部屋の前でウロウロとしていた
「お嬢様別にいいんじゃないですか 学園の中だしこうして部屋の前でウロウロしているほうが怪しいですよ」とアリィに言われていると
「あら?あなたもしかしてライズ公爵家のルナティア様かしら?」と声をかけられた
振りむくと銀色の髪の美しい女性が立っていた。
彼女の後ろには栗色の髪の侍女と思われる女性が立っている
銀色の髪・・・もしかして
「はい、ルナティア・ライズと申します」
「あなたがルナティア・・・お逢いしたかったわ 私はエクシス・ローリア・ユングラン
今日が入寮だったのね これからよろしくね」
「ありがとうございます。突然お伺いして申し訳ございません 本日入寮いたしましたのでご挨拶に参りました。」
「まあ、そうだったのね 丁度よかったわ もう少ししたらアリシアもくるわ
よろしかったらお茶にしません」と部屋に招かれた
部屋に入りソファにかけようとしているとアリシアがやってきた
「アリシア!いらっしゃい あのね彼女ルナティア・ライズ公爵令嬢なの 今日入寮して私達にご挨拶に下さったの」
濃紺の長く美しい髪に薄い青い瞳落ち着いた空気をまとった女の子
「はじめまして、ルナティア様 アリシア・グランティスと申します」
わあ、アリシア様声までかわいい
「ねえ、アリシア ルナティア噂以上に可愛いわね お人形のようにかわいいと思わない」
「かわいい・・・・」とぽつりとアリシアが返事した
エクシス様は凛とした人を寄せ付けないようなという噂をきいたが目の前にいる彼女は全くそのようなことはなくむしろ人なつっこい笑顔とくるくる変わる表情
人の噂はあてにならないものだ
エドガーがよく自分で見聞きしたもので判断せよと言うが全くその通りだとルナティアは思った。
3人でお茶を囲みルナティアは持ってきたお菓子を出した
これは、もしかして初めてのお茶会になるのかしら・・・いやお茶会もどき?
「あら、見たことのないお菓子ね」エクシスがマカロンを手に取り珍しそうに見る
「マカロンというのです 私の手作りなのですが召し上がっていただければ嬉しいです」
そう言いながら毒味もかねてルナティアは先にマカロンに口を付けた。
それを確認し、エクシスとアリシアもマカロンを口にした
「まあ、すごくおいしい 口の中でほわぁって溶けて・・ おいしいわ 本当においしい」
エクシオが笑顔で喜ぶ横でアリシアが不思議そうな顔でマカロンを見つめている
「アリシア様お口に合わなければ無理なさらず・・・」
「あ・・・ルナティア違うの・・・ルナティアのマカロンは本当にすごくおいしいの・・・
実はわたしの知っているマカロンと全然味が違うの・・・」
知っているマカロン? この世界にもマカロンがあるのかしら 私が知る限りは聞いたことないのだけど
「アリシアは以前からマカロンを知っているの? 私は初めて食べたわ」
「いえ、実は先日私の妹が初めて作ってくれてそのあとよく作ってお茶と一緒に出してくれるのですが少し苦味があって・・・」
「苦味・・・?」
「まあ、作る人によって味が違うのかもね」とエクシスがフォローするように言うと
「そうですね・・・ごめんなさいルナティア あなたのマカロンがすごくおいしすぎてびっくりしたの」
とアリシア少し恥ずかしそうには残りのマカロンをぱくっと食べた
そのあとも、はじめてあったとは思えないほど話が弾んだ 二人が私に気遣ってくださっているのがわかった
「お二人は以前から親しくされていたのですか?」と聞くと
「ええ、幼い頃からそれとアリシアは、わたくしのいとこステファン・フラン・ユングラン・クラスト大公殿下の婚約者なの」
「・・・・・」と婚約者の話になるとアリシアはうつむいてしまった
婚約者・・・そうかこの年になると・・・いやもっと幼い頃からみんな婚約者がいるのね
「私はまだ婚約者は決まっていないけど まあ、適当に他国の王家か貴族に嫁がされるのよ、きっと」
と、まさにこの時エメラルド宮で自分の婚約が決まっていることも知らないエクシスが呟いた。
ふたりとお茶を終え席を立とうとした時
「…様はお元気にされていらっしゃいますか」と小さな声でアリシアが聞いてきた
ん?名前が良く聞こえなかったけど・・・きっとお兄様の内どちらかしら?と思い
「はい、兄達も家族もみんな元気です」
こ・・・これで答えになったかしら・・・ 嘘にはならないものね
少し焦ったが笑ってごまかすと
「あ、ありがとうございます」とアリシアは笑顔で答えてくれた。
部屋に帰り食事入浴を終え早々にベッドに入る
明日はいよいよ入学式不安と期待でドキドキがとまらず中々寝付けなかった。




