銀の髪と母の面影
その夜、グリナさんのところにロリアさんが真剣な表情をして訪ねてきた。
「悪いが、1時間ほど席を外して欲しい 」
とグリナさんにお願いされたので私たちはそれぞれ自室へと戻った。
私が部屋に戻るとすぐにコンコンと扉をノックする音が聞こえた。
扉を開けるとアリシアとジェシアが立っていた。
丁度私も彼女達とロリアさんのことで話がしたいと思っていたところだ。
アリシアも、同様の考えだったようでジェシアに声をかけて一緒に来てくれたようだ。
「ちょうど良かった入って 」
と部屋に招き入れ扉を閉めた途端、アリシアが
「やっぱり何かあるよね!! 」と切り出した。
昼間の事を知らないジェシアはキョトンとした顔をしている。
「アリシア、気持ちはわかるけど落ち着いて…
まずはジェシーに説明しないと… 」
私が苦笑いしながらアリシアをなだめた。
「ああ…そうだね ごめんね ジェシー 」
とアリシアが凄く申し訳なさそうにジェシアに謝った。
「リシア、大丈夫よ。そんなに慌てているところを見るとステファンに関わることだよね 」
ジェシアは、笑いながらアリシアの手を握った。
私とアリシアは、昼間の出来事をジェシアに話をした。
「大きいはず… か… それは気になるよね 」
ジェシアが、口元に手をあて呟いた。
「そうなの…もしかしたら… 」と私が話をしている途中で
コンコンと扉をノックする音が聞こえた。
「ルナティア…もしかしてみなさんいらしてます?
グリナさんがお呼びです」
アリィが、グリナさんに頼まれて私たちを呼びに来た。
「うん、アリシアもジェシアも一緒だよ。
すぐ降りていくね 」
階段を降りていくと、グリナさんとロリアさんが神妙な表情で、ダイニングの椅子に座っていた。
「ああ、男性陣も呼んでいるから全員揃ったら話をするから、まあ…かけてくれ 」
グリナさんがそう私たちに話しかけたと同時に
「コンコン」コテージの扉がノックされ、
ユリアス、ルーカスそしてステファンがコテージに入ってきた。
ロリアさんが、勢いよく立ち上がり、座っていた椅子がガタンと倒れた。
「大丈夫ですか? 」とユリアスとルーカスがロリアさんに駆け寄った。
ロリアさんは、
「大丈夫よ… ありがとう 」と言いながら
支えていたルーカスの手をそっと離して
よろめきながらステファンの方に歩み寄った。
「やっぱり、そうだわ
銀色の髪にルビーのような赤い瞳…」
そう言いながら
ステファンの両肩を握り 顔をみつめる。
「ポーラが、命懸けで愛したあの子…」
そう言いながら抱きしめて涙をこぼした。
「ポーラって…俺の母のことご存知なのですか? 」
ステファンが顔色をかえてロリアさんに問いかける
「ロリアさんも、ステファンも落ち着いて…
まずは、ふたりとも椅子に座って…。
みんなもロリアさんの話を聞いてほしい 」
グリナさんが、いつもより一層落ち着いた声で言った。
ステファンは、よろめくロリアさんを支えながら椅子に座った。
アリィが、みんなにお茶を配った。
ロリアさんは、一口お茶をコクリと飲むと
落ち着いた口調で
「少し、昔の話になるけど……」
と話しをはじめた。




