↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小さな公爵令嬢はミリしらな異世界で平穏に暮らしたい  作者: 瑠璃
第2部 時の彼方に紡ぐ、忘れられた約束

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
74/84

幕間 悪しき同盟と取り残されたヒロイン

チャウナ公国 シンリーの離宮


ガッシャーン !ガッシャーン!


「ああああああ!もう!!あと…あと少しだったのに~! 」


シンリーは怒りに任せて部屋中のありとあらゆるものに怒りをぶつけていた。


ローズはそんなシンリーにおびえジュリアンの後ろに隠れている。


ジュリアンは、うなだれているように見えた。

だが、伏せた瞳には、悪意の光が宿っていた。


「もう少しで、ステファンが私のものに…


 魔王復活がかなうところであったのに…


 それを…おぬしらが…すべてぶち壊したのだ」


シンリーは手元の大きな花瓶を床に、ぶつけた。


割れた花瓶のかけらが、


ジュリアンの頬を傷つけ赤い血が頬を伝って床に落ちた。


「ジュ…ジュリアン 大丈夫…わたし怖い… 」


そう言いながら、ローズはジュリアンの背中に縋りついた。


ジュリアンは、無言でローズを払いのけ立ち上がる。


「ジュリアン!待っておいていかないで」


追いすがるローズにジュリアンは一瞥もしなかった。


コツコツコツ


荒れ果てた部屋に、ジュリアンの足音が響く


ジュリアンは、シンリーを抱き寄せた。


「おぬし何をする!」


シンリーが振り上げた腕をジュリアンがつかみ


シンリーの手の甲にキスをした。


「シンリー様…もういっそのこと私に賭けてみませんか」


シンリーの耳元で囁いた。


シンリーはピクリと体をこわばらせた後


ジュリアンの瞳を見つめた


ジュリアンの瞳に野望の光を見つけた彼女は


ふぅーっとジュリアンに息を吹きかけた。


微動だにしないジュリアンに


「ジュリアン・・おぬし全て、私のものになると申すか 」


シンリーがニヤリと微笑む


「もとより、そのつもりでございます 私の女王陛下」


ジュリアンはシンリーの手を取り、その甲に静かに頬を寄せた。

「面白い、私とそなたであの国…いや帝国ごとものにしてしまおうぞ 」


「おおせのままに…」


シンリーとジュリアンは見つめ合って不気味に笑っている。


「え?どうしてここは、私がヒロインのゲーム『5人の龍と青龍の御子』だったんじゃないの?

どうしてこんなことに・・・?私は逆ハーレムにしたかっただけなのに・・・」

そう言いながらローズは、呆然として座り込んでいた。 


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。