過保護なお兄様の置き土産
「コンコン 」家の扉をノックする音が聞こえた
あれ?お兄様たち以外に誰が?と思っていたら
「ああ、時間通りだな、入れ」
エドガーお兄様が、懐中時計で時間を確認し誰かに入るように促した。
扉が開くとユリアス、ルーカス先輩、ジェシア先輩の三人が入ってきた
「失礼します」と入ってきたのもつかの間
「きゃあ、すごいおうち・・・ 」
ジェシア先輩が、両手で口を抑えておどろいている。
「うわぁ・・すげえな 」
ヒューっと口笛をならしながら嬉しそうなルーカス先輩
「こら、二人とも失礼だぞ・・・」
そう言いながらユリアスも心なしかそわそわしている
「まあ、おれの建てた家だから驚くのは無理もない」
フェドリックお兄様は自慢げに言っている。
本当に・・もう・・
「まあ、とりあえずかけてくれ」
「お兄様皆さん座られないのでは?」
「ああ・・ちょっと待って今後のこともあるから少し模様替えをするね
みんなわるいけど一度全員外に出て」
フェドリックお兄様にそう言われみんなで外に出た
エドガーお兄様はルーカス先輩と話をしていた。
木の傍で、空を見上げていたユリアスに尋ねた
「ユリアス、急にどうしたの 」
「ああ、あとからエドガー様から話があるからルナは心配しなくていいよ」
そういえば、急にティアからルナって呼び方が変わったことにも気になっている
「あの・・」とユリアスに聞こうとしたら
「みんな~入っておいで」
とフェドリックお兄様が扉を開けて声をかけた。
入っていくと大きなテーブルに椅子8脚 奥のソファも十分みんながくつろげるくらいの広さ
ガラス窓の向こうになにか見知らぬ建物まで建っていた。
「凄すぎます!ライズ教授これだけの空間魔法!!」
ジェシア先輩の顔が高揚している
ジェシア先輩・・・もしかしてお兄様二人セットでのファンなのかしら・・
「建物の説明はまた、後でね みんな座って」
お兄様たちはちゃっかり私を真ん中に置いていつものように両隣に座る。
みんながそれぞれ座ると
「まず、先日の神殿での話から…
ステファンとアリシアは何が起こったかわからない状態だったと思う。
あの時、鎖が粉々に崩れた時、ステファンの魔物になった手がアリシアの身体に突き刺さって血を流していた」
その話を聞いた途端、ステファンは辛そうな表情をしながら一瞬にうつむいた。
しかし、すぐに前を向いてお兄様の話に集中した。
「その直後、ハク、ルナティア、琥珀がアリシア達に駆け寄った瞬間、
白く大きな魔法陣が浮かび白い光が放たれ金の光が降り注いだ
次にアリシア、ステファンお前たち姿が現れたときには、
お前も黒龍も浄化され体が小さくなっていた
それから、今日まで眠り続け、黒龍、ハク、琥珀も小さくなってまだ…眠り続けている」
「不思議なことに、私は今回 何も変化がなかったの 」
そういうとお兄様たちが、二人して両側から私を抱きしめる
本当にこういうところ憎めないんだから・・・
「それで、今後のことだが、俺とフェドリックは神殿や色々な調査がある・・」
エドガーお兄様がそういうと
「もちろん、ステファンを元に戻す方法は魔塔を挙げて探している最中だ」
フェドリックお兄様が続けると
急に二人がそろって嫌そうな顔をする
「しばらく俺たちはルナティア・・ル・・・お前たちの傍を離れないといけない・・」
あ・・いまルナティアって言いたいところお前たちに言い換えた・・・
一応気をつかっているの?お兄様
周りを見ると他のみんなも何か言いたそうな顔をしていた。
「コホン…そこで…だこの三人に来てもらった
この三人なら・・・・ルナティア、アリシア・・お前たちをま・・・まか・・・任せられると思った」
凄く言いにくそうに任せられるっていったね エドガーお兄様
ユリアスは、すごく嬉しそうにニコニコ笑っているのにエドガーお兄様が苦虫つぶしたような表情になってる。
「まあ、いろいろ釘を刺したい点はあるけどユリアスとルーカスはアカデミーでも一番腕がたつしね。
ジェシア嬢は頭がよくて判断力行動力がピカ一だ。何と言ってもグリナのお墨付きだ」
ジェシア先輩は顔が真っ赤だ
え?フェドリックお兄様 グリナってグリナ・マカフィー教授のこと?教授と知り合いなんだ。
「まあ、そういう事でちゃんと目的を忘れず、学生の本分も忘れず・・だな
きちんとした共同生活を送るように・・」
「じゃあ、男子ついてきて。
君たちの部屋案内するから
ステファンお前も移動だよ。
中身は一八歳の男子だからね・・」
と、フェドリックお兄様はステファンにウインクした。
「皆さま、こちらです 」
白髪の長身のイケメン侍従に変身したレスが案内をする。
「レスが、お前たちの世話係だ。なにかあったら遠慮なく相談しろ」
エドガーお兄様がユリアスの肩に手を置き低い声でそう言った
普通の事言ってるのに怖い感じがするのは私だけ?
ユリアスたちは、離れに新しく建てられた建物に連れていかれた
ジェシア先輩は窓の外を見ていた。
男子の姿が見えなくなると肩の力が抜けたように
「凄いわね、あんな建物まで一瞬で建てるなんてやはり大魔法士様なのね
それにしても・・アリシア・・よかった・・本当によかった
ルナティアも頑張ったね・・・本当によかった 」
それまで、平然としていたジェシア先輩が泣きながら私とアリシアを抱きしめた
先輩・・初めて泣いている姿見たかも・・・私もアリシアも泣いてしまって3人でオイオイ泣いて抱き合った。
しばらくすると
「さあ、お茶でも飲みませんか?」
アリィが優しく声をかけてくれ、三人でお茶を飲みながら男性陣が帰ってくるのを待った




