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小さな公爵令嬢はミリしらな異世界で平穏に暮らしたい  作者: 瑠璃
第1部

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ユングラン王国と4大公爵家

 ルナティアのいるユングラン王国はセントビンセント帝国の中にある6つの王国の中でも一番大きな国である

 ユングラン王国の中のいくつもある中の建国時から王家を支えた4つの公爵家それが現在4大公爵家と言われる

 東の魔法を司るグランティス公爵家

 西の知を司るユーリア公爵家

 北の剣を司るコーレリア辺境伯家

 そして南のライズ家 ライズ家は魔法・知・剣すべての神に愛されている家門と言われている

 いわゆるチートな家系 剣・知・魔法全てにおいてどの世代でも優秀であり王家にとっても頼りにはなるがある意味恐るべき存在でもある事は否めない。

 現在の当主スチュアート・ライズ公爵も例外ではない

 彼は剣の技術も魔力も多いが中でも知力にすぐれている

 稀代の天才といわれ宰相をつとめ、国王アリオト・クレオ・ユングランの 右腕と長年言われ続けていたのだ。

 そんな彼が5年前から王都を離れ自領にひきこもってしまった。

 そう、ルナティア誘拐事件がきっかけである。


 国政にばかり力をいれ家族をないがしろにしていたのかもしれない

 私にとってはこの国の民は大切だがそれ以上に妻や家族が大切なのだ

 国王にそう告げるとさっさと領地へと引きこもってしまったのである。

 ただ、仕事を投げ出して領地に引きこもっているわけではない

 いわゆる在宅ワークという奴である

 魔法をフルに活用し、また優秀な長男エドガーと魔力の強い次男フェドリックがアカデミーを早期卒業しているので彼らに「これも修行の内」といい王都とライズ家を行き来させている。

 まあ、はっきり言うと息子たちをこき使っている


 フェドリックに関しては魔塔に所属しているので邸宅にはいないが何かといえばしょっちゅう呼び出されているのが現状である


 こき使われている息子たちはといえばこれが意外とまんざらでもない

 父から仕事を任されているという自信と父の経験からくる仕事の在り方を肌に感じながら吸収できるからだ。エドガーは22歳 フェドリックは21歳この世界では既に大人であるもののまだまだ父や先人からの教えを学び自分のものにしたい年頃だ


 ユングラン王国王族同士の関係性が複雑である

 現国王アリオト・クレオ・ユングラン 王妃は15年前病でこの世を去ってしまい長男シリウスも5年前各領地に視察の旅に出かけた時北部コーレリア領にある神霊山脈ペテルギウス山脈で盗賊に襲われ亡くなったといわれている。

 ただ、遺体が確認できていないため生死については確認がいまだにできていない状態だ

 そして第1王女エクシス・ローリア・ユングラン 銀色の長い髪に王家の象徴である赤い瞳 国王にそっくりな顔立ち 王女らしく常に「凛」としている彼女は、各国の王子達や貴族からの求愛をひっきりになしに受けている


 そして、国王アリオト・クレオ・ユングランの弟であり先代クラスト大公であるファウト・ルーツ・ユングラン・クラスト大公の息子現大公である ステファン・フラン・ユングラン・クラスト殿下

 先代クラスト大公は10年前原因不明の病でこの世を去る。妻である大公妃は東に位置するチャウナ公国の第2公女でありファウトに嫁入りをするがファウトの死後息子であるステファンを置いてひとり母国へと帰ってしまった。


「大きい声では言えないけど王家の人間関係が怪しすぎるというか 悲惨だよね」


「フェドリック 声が大きい 不敬で地下牢にぶち込まれるぞ」


「ハイハイ、まあその国王様に今から会いに行くんだけどね」


 ルナティアと別れた後 エドガーとフェドリックは国王に呼ばれ王宮から少し北側にあるエメラルド宮へと来ていた

「王妃様の好きだったエメラルド宮に内密に呼ぶなんてどういった話なんだろうね」


「ああ、ルナティアの件で何かわかったのか・・・それとも」


「それとも王子の件・・・か」


「いずれにしても俺たち二人を一緒に呼びつけるということは これから忙しくなるということだろう」


「明日は入学式だから早く帰りたいんだけどなぁ~」


 そんな話をしながら二人は、国王の待つエメラルド宮の応接室の扉を開いた。









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