ドワーフの村 最後の夜
ルナティアがダンジョンの本部に戻るとジェシアとアリシアに泣きながら抱きしめられた
「ああ~ん ルナティア無事でよかった」
「ごめんね心配かけて・・・」
クリスもユリアスに抱きついてる
ルーカスは「ユリアス先輩なら絶対無事にルナティア連れて帰ると信じてました」
と言いながら握手していた
「それでステファンは?」とユリアスがステファンを探すが彼の姿が見えない
「実は・・・あの後教授かたに連絡してくれたり混乱する学生達を落ち着かせたりしていたんですが
先程急に苦しみだして・・・ロッジの部屋に本当に今運んだところなんです」
「じゃあ、今は部屋に?」
「それが、ジュリアン先輩が急に現れてここは自分の領地だからって言ってユーリア公爵家で医者に見せるといって教授たちがロッジに来るのを待たずに無理矢理連れて行ってしまって・・・」
「それで、教授たちは?」
「とりあえず、アカデミーとユーリア公爵家に確認してクラスト大公家にも連絡したところ
シンリー・チャウナ様から自分がジュリアンに依頼したと返事があったので今はみんな落ち着いたところです」
「そうか・・・みんな大変だったな」
「それで、ローズはどうなったの」とルナティアが聞くと
「ローズは、この騒動の原因としてアカデミーに送り返されたわ
しばらくアカデミーの反省房生活のはずよ」とジュシアが嬉しそうに返事をした
「さて、私もアカデミーに帰らないと・・」
「アリシアどうして?」
「実は、ローズに平手うちしちゃった」とアリシアがてへっとわらう
「アリシアは何も悪くないのに・・・」とクリスがしょんぼりしている
「でも、暴力は暴力だしね・・・それにみんながすごくかばってくれて・・・
味方になってくれて本当にうれしかった・・・ありがとう」
とアリシアが涙をためながら笑う
アリシア・・・みんなでアリシアを抱きしめた
「このグループになって本当によかった・・アカデミーに帰ってからもよろしくお願いします」
とペコリとお辞儀をしてアリシアはゲートへと向かった
その日の夜、最終日の夜という事で湖のほとりでドワーフ族の人たちがバーベキューパーティーの準備をしてくれた
湖には少し欠けた月がキラキラと映っている
みんなは最終日という事でバーベキューを楽しんでいる
私達は、2人帰ってしまってなにか物足りないものを感じながらなにか無理に楽しもうとしていた
すると突然「学生の皆さん、そしてドワーフの皆様に感謝を込めて」という声が響いた
「フェドリックお兄様?」
空にフェドリックお兄様が浮かんでいる
「学生諸君2週間お疲れ様 そしてドワーフの皆さま本当にありがとうございました
私から感謝をこめて・・・」と指をパチンと鳴らした
ヒュー!ドーン!!
夜空に花火が上がった ヒュー!ドーン!!と次々と色鮮やかな花火が打ちあがる
「お兄様・・・」フェドリックの優しい気持ちに涙が溢れて止まらないルナティアに
ユリアスがそっとハンカチを手渡した
「君のお兄様は凄いね」
「はい、素敵な兄です・・ハンカチありがとうございます」とハンカチで涙をぬぐった
学生達もドワーフの人達も花火に歓声をあげ大盛り上がりだ
「ほんっと・・・相変わらず派手なやつだ・・・」とマカフィー教授があきれ顔で笑っていた
「あ・・そうだ ティア 前に行っていたウインターホリデーの約束
俺の領地に遊びに来る約束・・ちゃんと覚えてる」
「え?花火の音で聞こえない・・・」
ユリアスはルナティアの顔に口を近づけて耳元で
「ウインターホリデーの約束・・・君の父上に了解いただいたから俺の領地に遊びにおいで」
「あ・・はい うれしいありがとうございます」
天体観測とオーロラの話覚えてくれてたんだ・・・
ユリウスのハンカチを握りしめて 花火を見つめながら最後のドワーフの夜が過ぎていった




