赤龍 後編
ルナティアが、目を覚ますとアリィがハクに何か怒っていた
「今回は、ハク様がすぐにルナティアに魔力を送ってくださったから大事には至らなかったですが
ルナティア様を少し酷使しておりませんか? 無茶をさせ過ぎです・・・」
いつも冷静なアリィがすごく興奮している
「アリィ 落ち着いて・・・ ハク様申し訳ございません私達のような下位の霊獣がこのような物言いをいたしまして・・・ただアリィも私も本当にルナティアのことが心配なのです」
レスがアリィをなだめながらも自分たちの気持ちを訴えていた
「いや、おぬしたちの気持ちよくわかる・・・わしも気を付けておこう
ただ、ルナティアはその役目を背負っている事はわかってほしい」
役目・・・役目って何・・・思わずまだ気がついてない振りをした。
少し間をおいてから聞こえるように
「うーん・・・」
「あ、ルナティア気がついたか」とフェドリックが駆け寄ってきた
「お兄様こそ大丈夫ですか? ユリアスも・・・」
お兄様の後ろでユリアスがにっこり笑っている
「おお、そのものが・・・」と赤龍がニコニコしている
「おい・・」ハクが赤龍をにらみつける
「わかっておる・・それより・・・フェドリック早くこちらへ来い・・」
「私ですか?」
「おぬし・・・何か感じぬか?」
??フェドリックがキョトンとしている
「ふっ・・・これならどうだ」
と大量の赤い「気」をフェドリックに流し込んだ
フェドリックが赤い気に渦巻くように包まれながら赤龍の顔近くまで高く昇っていく
「こ・・・これは・・力が・・細胞のひとつひとつに刻み込まれる感覚・・」
フェドリックの体から赤い光の大きな柱が天へとまっすぐ昇っていく
「さあ、フェドリック 契約者よ 我に名を与えよ」
「エカルラート」自然と口から名前が零れた
「エカルラートか・・気に入った よしフェドリック おぬしと契約だ」
大きな赤い光の柱が螺旋になりフェドリックの体に吸い込まれていく
ゆっくりとフェドリックの体が地上へと降りてきた
「ふう・・・これで赤龍を契約者と会わせることができたな・・
ところで、エカルラートおぬしでかい体では人の住まいには、入ることができんからな
小動物の姿になる事はできるか?」
ハクが安堵した表情をしている
「何をそのような簡単なこと・・・小さいもの・・・な」
と赤毛のハムスターに姿を変えた
「うわぁ!かわいい」ルナティアが思わずエカルラートを手のひらにのせる
「そうか・・かわいいか」
「そのぐらいならポケットに入りそうで丁度いいな」フェドリックが嬉しそうにすると
「いつでも大きくなれるぞ」と偉そうに赤毛のハムスター・・エカルラートがアピールする
「とにかく早くルナティアとユリアスを送っていかなければ心配してるだろう」
我に返ったフェドリックはあわてて転移魔法でルナティアとユリアスをダンジョンにある本部までおくっていった




