赤龍
ハクが水の中に勢いよく飛び込んだ水圧で押し上げられそうにはなるものの
ハクの周りに結界が張られていて息はできる
手を離さなようにしっかりハクの鬣に、しがみつきユリアスが腰に手を回し支えてくれている湖の底の近くにおおきな洞窟がありハクはその中に入っていった
洞窟の中はひんやりしている 溶岩洞だろうか
「ここは寒いがもっと奥に入ると少し熱くなるから熱気にをつけろ」
ハクがそういうと急にボワっとした熱気が勢いよく私達をつつんだ
「あつっっ!」フェドリックも思わず声を漏らす
「あ・・・いた」
開けた岩場には大きな赤龍が禍々しい鎖が幾重にも、ぐったりとした彼の体に巻きついていた
「見たくもない 忌まわしい鎖・・・」
「ハクの檻に仕掛けられていた鎖と同じもの?」
「ワシは小さな体にされて檻に入れられていたがあやつのはおそらく争っていた時にやられたんじゃろう
あの鎖よりはかなり強いものが幾重にも重ねられているから厄介じゃ」
ぐったりしている赤龍の瞼が少しピクリと動いた
「やっと・・来たか・・その「気」は・・ハク・・・か?」
「ああ、探したぞおぬしもあのものにこのような姿にされているのか・・・」
「う・・む・・情けない五龍神の名が泣くわい・・いつ・・・」
「五龍神というと黒龍・青龍・赤龍・黄龍そして白龍か」
「そして、神龍の王である銀龍・・よくわしが銀龍と認識されているようじゃがワシは五龍神」
「おい・・お前らそういう話はあとにしてとにかくこの鎖を何とかしてくれ・・」
「すまぬ・・赤龍この鎖から黒龍の気を感じるのじゃが・・・」
「あやつは契約者もろともあのものにとらえられておるわ」
「ん~・・・そうなるとかなり厄介じゃがお前を解放せねば話は進まんの・・
少し手荒なまねをするが仕方ないとあきらめてくれ」
「ハク・・・お前」
「正気を失うお前に拒否権はない フェドリック 皆の者臨戦態勢をとれ!」
そう叫ぶとハクはいきなり氷の嵐を赤龍に絡みついている鎖に向かって放った
「ぐわあああああああ」と赤龍はもがきながら暴れだした
赤龍がもがき苦しむ・・・手や尾が山の岩壁に思いっきりあたり岩壁を崩していく
飛び散った大きな岩がこちらにむかってくるがそれをかわしながらよけていく
「おぬしら遠慮はいらない こいつの為にもどれだけ苦しもうが鎖を断ち切るんだ」
ハクがルナティア達に激を飛ばしながら攻撃の手を緩めない
「おぬしら剣に魔力を流せ!体の芯のマナを感じながら、流れを感じながら剣に流し込むんだ」
ハクの教えを受けながら剣を鎖に打ち込むが、打ち込むたびに逆に鎖の抵抗がどんどん強くなり
鎖が赤龍の体に食い込んでいる
赤龍は苦しみながら炎をあちらこちらにまき散らす
「ルナティアおぬしは剣ではあの飛び道具で赤龍の額を狙え」
「はい」ルナティアは魔力を流しながら剣を大きなブーメランに変えた
ブーメランに思いっきり魔力を流し込むとブーメランが青白い光を放ち色が鮮やかな青い色に変わった
「いけぇぇ~」と体全体で勢いをつけて飛ばした
ブーメランを速度をどんどんあげて赤龍の眉間と巻き付いた鎖を直撃した
「ぐわあああああああ」と赤龍が息を思いっきり吸い込んだ瞬間
「ユリウス フェドリック 今だ!中央の黒い大きな渦の中央をふたりで狙うのじゃ剣を打ち込み魔力を流せ!」
指示しながらハクは氷の息吹で赤龍の動きを止めて彼等のサポートする
「ユリウス 行くぞ!」
「はい」
ユリウスとフェドリックは息を合わせ高く飛び赤龍の体の中央にある黒い大きな渦に剣を突き刺し魔力を流した
「どおおおおお」赤龍の声とも思えないさ叫び声が響きわたる
やはり・・・黒龍・・・・
その声をきいて白龍は目を伏せた
パシーンっという音を立てて鎖が粉々になった
ドシーンっと赤龍が倒れた
うわぁ‥思い切り土埃が舞い前が見えない 埃で目も開けられない
埃が収まり目がやっと開けた向こうには赤龍とフェドリックそしてユリアス様が倒れていた
「お兄様!シリアス様」と急いで駆け寄ると
「ティア やっぱり僕の方に先に来てくれるんだ」とフェドリックが弱弱しく呟く
「もう!こんな時に何を言っているんですか! ユリアス!!ユリ・・・」
ユリアスに駆け寄ると
「髪が・・・髪の色が・・」
ユリアスの髪の色が銀色になっていた
「ティア・・そんなことより早くその者におぬしのポケットにあるもの飲ませてやれ」
あ・・・ポケット・・そうだポーション
慌ててポーションをユリアスに飲ませた
するとユリアスの髪色が銀色から薄い青色に戻った
「ティア・・・今見たことはまだ誰にも言うでないぞ・・おぬしも思い悩むでない・・・」
ハクが耳元に顔を寄せてささやく
「はい・・・」
聞きたいことは沢山あるけど・・・
ハクに返事しながらポーションを、今度はお兄様に飲ませた
「しばらくしたら、二人は気づくであろう 残りはおぬしが飲んですまぬがあ奴に魔力を流してくれぬか
おぬししかできぬのでな」
私しかできない・・・? 確かに今、私しかいないものね・・
ルナティアは残りのポーションをすべて飲み 体のマナの流れを感じながら魔力を感じる
倒れている赤龍の体の中心に行き魔力を流し込んでいく
どんどん赤龍の体に魔力が吸い込まれていく
自分ではコントロールできない体の中の魔力が激流の様に流れていく
赤龍の体から赤い光がほんのりと包まれだし少しずつ光の大きさが大きくなっていく
「ふぅ・・・」というため息とともにルナティアは意識を手放した
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赤龍やっと登場です




