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小さな公爵令嬢はミリしらな異世界で平穏に暮らしたい  作者: 瑠璃
第1部 月明かりに紡ぐ、はじまりの願い

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ダンジョンでの揉め事

「アリシア~」とあの日からずっと琥珀(こはく)はアリシアにべったりだ

 今日も朝から食事中もアリシアにぺったりくっつき朝ごはんを食べている

 そんな二人を見ているとアリィとレスのことを思い出して少し寂しくなった

 琥珀はルナティアやジェシアにはアリシアと同じようにくっついてくるけど男子生徒にはあまり懐かない様子だ

「まあ、雄だからしかたないか」とルーカスがあきれ顔でいっている

 とくにステファンのことは「お前の周りの「気」が嫌だ」と言って毛嫌いしている

 今日は薬草学と魔道具学共同で素材集めのためにダンジョンにグループみんなで行くことになった

「お弁当もちゃんとエアバッグの中に入れているし準備は万端」

 アリシアの採集用の鞄にはしっかり琥珀(こはく)もはいっている

「さあ、出発だ!」と琥珀は誰よりもテンションが高い

 すっかりグループのムードメーカーだ

 ダンジョンに入る前にグリナ・マカフィー教授と魔道具学のブルム・マカフィー教授からの注意事項があった

 ブルム・マカフィー教授はグリナ教授のお父様でありドワーフ族の首長一族でもある

 注意事項が終わりルナティアはブルム教授に声をかけられた

「ライズ嬢 あの武器見せてほしいのだが・・・」

「あの武器?」

「ほら、あの木の棒の・・・」

「ああ、ヌンチャクのことですね」

 どうやらエドガーお兄様が製作をドワーフ族にお願いしたのでルナティアの持っているものが見たかったらしい

 ルナティアはスッと出してブルム教授に見せた

「ううむ・・・やはり何の変哲もない棒だな・・・」

「そうですよ、だから使い手を選ぶかもしれないですね」

「簡素のものだからこそ使い手次第という事か・・わかったありがとう

 君たちもくれぐれも気を付けていくんだぞ」

「ありがとうございます」と言ってルナティア達は出発した

 ここのダンジョンは8下層まであり下に降りていくほどレベルの高い魔物がおりその分貴重な素材が採集できる

「俺たちは最終4層までいけばすべての素材が採集できるはずだ

 だけど、どの階層でも魔物は魔物決して気を緩めずに無理せず 少しでも何かあればすぐ近くにいる仲間に伝えて俺かステファン、ジェシアに言うんだぞ」

 そう言いながらユリアスは先頭に立ち先に進んだ最後列にはステファンとジェシアが守ってくれている

 本当にこのグループの先輩たちはなんて頼りになるんだろうとルナティアはつくづく思った。

 ダンジョンの扉を開けると大きな広場のような場所にでてそこにはいくつかの道に分かれていた

 地図を見ると自分たちの行くべき道の通路がどの通路なのか浮かびあがっている

 私達Eグループは左から3番目の通路だ

 進んでいくとどんどん暗くなっていく手元にあるランプと岩に生えているヒカリゴケの灯りだけが頼りなくひかっている

 最初に出てきたのはやっぱりスライム剣で切ろうとするとルーカスに止められた

「ルナティアだめだ そいつの体液は酸性だから下手に切ると大やけどになるぞ」

 そういってルーカスは火魔法で何体かのスライムを燃やし爆発させた

「ルーカスありがとう」そうルナティアがルーカスの微笑むを

ルーカスの頬が少し赤くなった。


そして次々出てくる魔物を倒して素材を集めていく そして3層までついた 


「そこに休憩所がある結界が張られているからそこで昼食もかねて休憩にしよう」

 休憩所はとても広くいくつかのグループが既に休憩をしていた

 休憩所に入り場所を決めて昼食の用意をしていると

「ステファーン」という声がした

 いつも無表情なステファンの顔がピクリとした

 アリシアの肩に止まっている琥珀が

「なんだ・・・あいつ・・・」

「だめよ、琥珀 聖女なんだから・・黙っていて」とアリシアが小声で琥珀に注意した

 ローズは案の定こちらの休憩場所にきてステファンにべたべたしていた

 ローズは私達のお弁当をみつけ

「きゃあ!なにおにぎりじゃない わあ、卵焼きもある

 凄くうれしい!いただきまっす」と断りもなく食べだした

 え??? 勝手に食べたことにも驚いたけどローズ・・・おにぎりって卵焼きを、知っているの?

 もしかしてじゃなくやっぱりこの子も転生者なんだ・・

 とルナティアとアリシアはきっと同じこと考えていると顔を見合わせた

「おい!こら俺たちの弁当かえせ!」といくつもおにぎりをもってたべているローズに琥珀がつついておいかけまわしていた

「だめよ!琥珀もつついてはだめ」

「ローズもやめろ!かえすんだ 」とアリシアとステファンが止めるのも聞かず大騒ぎになってきた

「おい!お前たちいいかげんにするんだ」とユリアスも止めに入った

 もう・・めちゃくちゃだと思った瞬間

「おにぎりぐらいでうるさいわね なによこのひよこ アリシアあんたの嫌がらせね」とローズがアリシアを突き飛ばし将棋倒しのように人が次々と倒れてきてルナティアがなぜか空間のはざまのような壁に」押し付けられぐにゃりと壁に穴があいてそこから落ちていこうとしていた

「ルナティア!」落ちていくルナティアに気づいたユリアスはルナティアの腕をつかんだが彼もいっしょに穴に落ちていった瞬間穴がふさがり元の壁に戻った

「ルナティア!」「ユリアス」アリシアたちが名前を叫んでも彼等の返事する声は聞こえなかった

「な・・なによ おにぎりくらいで大騒ぎするからでしょ・・」とローズがそういった瞬間

 バシッ!! アリシアがローズの頬をぶった

「きゃあ・・なにするのよ ステファンみた!これがこの子の本性なのこうやっていつも私をいじめるの」

とステファンに抱きついた

 ステファンは無言でローズの肩をつかんで自分の体から離した

「ジェシア、すぐに教授に連絡してくる 俺は本部にもどる 

ルーカス クリス・・・アリシアとジェシアのことを頼む」

そういってステファンは凄い速さで走ってきた道を戻っていった

「ルナティア・・・」アリシアは泣きながら座り込んでしまった

「アリシア、とにかく水を飲んで・・大丈夫だ ユリアス先輩も一緒なんだから」

 ルーカスは自分にも言い聞かせるようにアリシアを慰めた




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