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小さな公爵令嬢はミリしらな異世界で平穏に暮らしたい  作者: 瑠璃
第1部 月明かりに紡ぐ、はじまりの願い

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43/82

隷属契約

 茶色いひよこは、最初はこそこそと、あとをつけてきていたのだが・・・

「おい・・・ルナティア!ルナティア!」とうるさく頭の上を飛び回りかまってきていたのだが

 これ以上動物を傍に置くのも・・・とルナティアはかかわらないように無視をしていたのだが

 森を抜けて草原を歩くころには最初は元気に飛び回っていたひよこが段々弱弱しくふらふらしている

「ねえ、いいのあの茶色い子ふらふらしているわ あんなにルナティアになついているのに・・」

「ん~・・・でもなぁ・・・」と言っているとポスっとひよこが地面に落ちた。

「!!!!」とアリシアが茶色いひよこに駆け寄って

「大丈夫?」と手のひらにひよこを乗せた

 ひよこは、アリシアの指にスリッとほほを摺り寄せた

「ねえ、ルナティアこの子わたしがお世話するから連れていってもいいかしら」

「アリシアはいいの?」

「うん、なんだかこの子がすごく気になるの・・・」

「アリシアがいいのだったらいいと思うしこのままおいていくのも気になっていたから逆にすごく助かる」

「ジェシア先輩、教授に了承いただいたらロッジに連れ帰っても大丈夫でしょうか」

「問題ないと思うよ、帰ったらまずマカフィー教授に確認を取りましょう」

 と結局茶色いひよこをつれて帰った。

「ほぉ・・・・・」とマカフィー教授はアリシアの手のひらのひよこをじっーとみつめている

 あの視線・・・私も初日で見つめられた視線・・・圧が強いのよね・・・

「教授、この子弱っているようですし責任をもって私がお世話しますので許可をいただけませんでしょうか」

「ん~・・・責任もってこいつを生涯面倒みるという事でいいのだな」

「はい」とアリシアが強く返事をした

「許可しよう とにかく先にお前たち課題のポーションを作ってこい

 それまで、こいつは預かっててやる」

「ありがとうございます」と慌てて作業所の自分の机に戻り採集した薬草を取り出しポーションを作り始めた

 マカフィー教授は、小さな籠に清潔なタオルをいれて眠っているひよこをいれた


 ふむ・・・アカデミーの成績から少しハードルを上げたのだが・・「ステアーズドロップ」を初日で採集してきたルナティア・ライズ

 こいつの世話をしたいと願い出てきたアリシア・グランティス

 頭の回転が速く統率力のあるジェシア・クロスフォード

 面白い子たちだな・・・とくすっと笑いながらひよこの頭を指でなでていた

 それぞれポーションができると教授に提出するのだが手渡ししたとたん教授が合否を言い渡す

「よし、合格 次」「やり直し 次」と次々と言い渡していく

「合格のほうが少ないように思うのですが・・・」

「初日だからね・・上級生は課題が難しくなっているし1年は初めてだしそれにマカフィー教授の合格ラインはかなり高いからね」と小声でジェシアが教えてくれた

「次」とジェシアが提出に行った

「合格・・・ジェシア・クロスフォード私の合格ラインは決して高くないぞ」と教授がニヤリと笑った

「次!」

 そうだった・・教授は地獄耳だった・・・とあちゃーとした顔をしながらジェシアは自分に机に戻った

 ルナティアの提出に順番が回ってきた

「ん・・合格 ルナティア・ライズ 「ステアーズドロップ」よく採集した・・頑張ったな 次!」


やっぱりあの花の採集難しい課題だったんだ・・そして教授に褒められたことがすごくルナティアは嬉しかった


 アリシアの順番が来たが

「アリシア・グランティス 君は最後だ」

 と全員が提出が終わるまでまっていたので作業所には私達と教授の4人だけになった

「さて、アリシア」と教授が手をだした

「お願いします」とアリシアがポーションを差し出すと、教授はそのままひよこに飲ませた

 ????

 ぱぁっとひよこが光に包まれた

「ふわぁ~、よく寝た・・あれ?なんか体に力が戻った」

 とひよこが起きた

「あ?あれ 色がかわっている」とひよこを見ると頭が白く体は茶色いままだった

「どうだ?お前 その魔力は体に合っているか?」と教授が顔を近づけてひよこに聞いた

「う・・(なんだ・・こいつ随分えらそうだけど・・・)すごくいい・・と思う」

「そうか、その魔力はこのアリシアのものだが、お前この者についていくか」

 と聞くとひよこはちらりとルナティアをみてなにか言いにくそうにしている

「ひよこ、私が檻から出したけどあなたさえよければアリシアがあなたのお世話してくれるって言ってくれているからいいのよ」

「そ・・そうか・・じゃあアリシアおまえが良かったら俺と隷属契約してくれるか?」

 え?隷属契約??と3人は驚いた 野良ひよこのお世話くらいに思っていたのに

「お前たち気づいているのかと思っていたぞ そもそもただのひよこが檻に閉じ込められているわけがないだろう」

「一体何の・・・まあそれは育ててからのお楽しみだな」

「名前と魔力をくれ アリシア!」

「あ・・そうね」とアリシアは少し考えてから

「琥珀・・・琥珀がどうかしら?」

「琥珀か・・気にいった」とひよこは喜んでいる

「琥珀」と呟いてアリシアが自分の魔力を琥珀に流した

 アリシアと琥珀が光の鎖に包まれた

 凄い・・人がこうして隷属契約するのを初めてみた すごく綺麗 

 アリシアも琥珀もうれしそうだ

「良い名前を、もらったな」と教授が琥珀の頭をなでて

「アリシア・グランティス 合格だ 3人とも明日の課題だ

 きょうはゆっくり休むように」と教授は次の課題を3人に渡した

「さあ、二人とも今日は初日なのにいろいろあって疲れたでしょう 帰りましょう」

 とロッジへと帰っていった






お読みいただきありがとうございます

今回はアリシアと琥珀の契約のお話でした

アリシアと琥珀のご縁も大切にしていきたいデス


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