合宿一日目ですること
ロッジでの生活は、メンバー全員で掃除食事洗濯などを助け合って自分達でする という決まりがある。
魔法や魔道具は、使用しても問題ないが使い過ぎは減点対象になり「メンバー全員」という所が一番大切である
という決まり事が書かれた紙がロッジの部屋のテーブルに置かれていた
ロッジの中は一見すると綺麗にみえるが部屋に入ると埃っぽいし部屋の隅にはところどころ蜘蛛が巣をはっている
どうやら、昨年の合宿を終えてからそのままにしてあり毎年参加者が自分たちで掃除をしシーツを洗いベッドメイキングをしその日の食事を作るところからはじまるようだ
「では、みんなでまず掃除からかかりましょうか」とジェシアが第一声をあげた
2年生と3年生はもう昨年経験しているものだからテキパキと物置から掃除道具や洗濯おけをだしてきたり準備を始めた
男子生徒が家具を動かしたり高い窓を拭いたり天井の埃や蜘蛛の巣を掃ったりしている間に女子生徒3人はシーツの洗濯をする事にした。
時間もないし、ここは魔法で……
「Wash」とルナティアが唱える
8枚の白いシーツが水流に巻き込まれて踊るようにクルクル回っている
洗剤をいれているのでシャボン玉が水流から浮かびあがり風に乗ってふわふわと空高く舞い上がる。
「もちろん、柔軟剤もいれて」と柔軟剤を水流に継ぎ足す
「へえ、ほどよいいい香りだね」
「皆さんリラックスして眠れたら嬉しいのですけど」
石鹸の香りがほのかに香る
「乾燥は風もあるし、すぐ乾くと思うから干すことにしよう」とジェシアとアリシアが干してくれた
ルナティアは背がとどかないので彼女達にシーツを渡す係だ
8枚の白いシーツが風にゆれてパタパタとはためく
「んー!気持ちいい」
他のロッジでも同じように白いシーツが次つぎと現れはためいている
シーツを干し終わりロッジにもどるとユリアス達が既にロッジを綺麗に掃除してくれていた
「すごく綺麗になっている ありがとうございます」
「すごいだろ?びっくりした?綺麗になっただろう!」とクリスが自慢げにルナティアに顔を近づけてほめて、ほめてと言わんばかりに圧をかけてくる
栗色のカールのかかった髪に同じ栗色のアーモンドアイの瞳 大型のワンコのようである
「うん、クリスすごいよ、ありがとう」と175cmくらいある身長をかがめている彼の頭をついなでなでしてしまった
「おい!クリスお前はずっと疲れたって文句はかり言ってたじゃないか ルナティアちゃん俺の方が頑張ったよ」
とルーカスがクリスを押しのけて彼も大きな体をかがめて顔を近づける
「ルーカス先輩もすごいです」と彼少しウェーブのかかったオレンジ色の髪をなでた。
「ルナティアは、すごい人気ね」とジェシアがニコニコしながら私に抱きついた
「こんなに可愛いものしかたないわね
あなたたちルナティアに、抱きついていいのは女子生徒だけよ わかった」といたずらっぽく話しながら私の頭をなでなでする
アリシアも横でクスクス笑う
「そろそろ、騒いでないで夕食の準備しないか」
とユリアス様が不機嫌な声でみんなをうながす
「そうですね、材料とかはあるんでしょうか?」
「それより、料理ができるものがいるのか?」とルーカスがみんなに聞いた
「私、好きです」とルナティアが意気揚々と手をあげる
「へえ、公爵令嬢なのに調理場にはいるなんて面白いな」とルーカスが益々ルナティアを興味深くみる
「アリシアも、最近一緒に料理したりお菓子作っていますからできますよ」
「ちょっとルナティア……私は言われたとおり手伝う程度で……」
もう、ルナティアったら私は前世でも料理したことないからまだまだなのに……
「じゃあ、材料は市場に買い出しに行かないといけないからルナティアとアリシア それと護衛兼荷物持ちでユリアスとステファン一緒に行ってね」
「ああ……」とユリアス
ステファンは無言でうなづいた
「市場なら俺が行きたいのに」とクリスが不満をこぼすと
「あなたたちは、私と一緒!まだまだすることが沢山あるのよ」
「クリス、ここは先輩におまかせしよう」とルーカスはやれやれという仕草でクリスを引っ張ってスタスタ歩いていくジェシアのあとについて言った
「じゃあ、村に買い出しに行くか」とユリアスに声を掛けられ4人は村の市場へと向かった




