目覚めたあとで・・・
「うう・・・う~ん・・」
目が覚め瞼をぱちぱちとすると、見慣れた天井と照明が見えた
「帰ってきたんだ・・・」
「ルナティア・・」涙をためたお母様が手を握って顔を覗き込んだ
「お母様・・ごめんなさい また心配させちゃった・・」
うまく笑えないや・・・やっぱり疲れちゃったのかな
「無理するな 3日も眠っていたのだから・・・」
お父様が優しく大きな手のひらで私のおでこにかかった前髪をかきあげながらなでてくれる
「エドガーとフェドリックにも連絡しないと・・・」
「お兄様達は、お怪我はしなかった? 大丈夫」
「あの二人がけがなどするものか・・・
今は、狩猟祭のの後始末で走り回っておるわ」
お兄様達・・・お疲れ様・・・
「アリィ・・・」
「はい、お嬢様」
「すぐにフェドリックお兄様に連絡して・・・あ、エドガーお兄様にも」
エドガーからもらったピアスがいつの間にかなくなっていた
エドガーお兄様に謝らないと・・フェドリックお兄様にもらったアクセサリーも今回の件でボロボロになってしまった
「ところで・・ルナティア・・・あの生き物についてなのだが・・・」
お父様が指さしたテーブルでハクがむしゃむしゃとフルーツやスイーツを食べていた
「ハク!」
「おお、ルナティア起きたか」
「えっと・・・お父様あの方は白龍のハク」
「白龍だと!あのトカゲのようなものがか」
「だからトカゲではないと!!」
口にクリームをつけたままハクは怒りながら本当の大きさより半分くらいだが部屋いっぱいになるくらいの大きさの龍の姿に戻った
「本当はもっと大きい体だがこの家を壊したらいかんからな」
「は・・・・はくりゅう・・・様」
とアリィ達と同じように伏してお父様は挨拶をする
「あら・・・すごく綺麗」とお母様は首をこてんとしてニコニコしている
そうしているとノックもせずにバタバタとお兄様方が部屋にはいってきた
「ルナティア!父上!母上!」と入ってきた途端ハクにエドガーは剣を向けフェドリックは魔法を撃とうとしていた
「違う!違うの龍 白龍なの」
「え・・・あの伝説の神龍の??」
「そう・・その白龍・・」
「おい・・ティア・・こやつらもしかしてワシを魔物とまちがえたのか・・・・」
「う~ん・・入ってきたらいきなり部屋にあなたがいたら誰でもびっくりするでしょう」
「申し訳ございません」と二人は声をそろえてハクに詫びる
「まあ、よい」
「ハクそれよりまた誰かきてはいけないから小さい体になって・・」
「そうじゃな」とハクはポンと小さな体になった
「ハク様またこれは可愛らしい姿になられて」
小さくなったハクはテーブルの上に乗ってスイーツをほおばりだした
「お兄様、あれからエクシス王女や皆さまは大丈夫だったのですか」
「ああ、アリシア嬢のおかげで対策をとっていたからな・・・
しかし、実は最後に大きなサラマンダーが現れて王女に襲いかかったのだが・・・」
サラマンダー・・?サラマンダーはグランティス公爵の土地にはおらんじゃろ・・
とハクはエドガーの話を聞きながら違和感を感じていた。
「サラマンダーをローズ嬢が消し去った」
「消し去ったって」
「光を放ちサラマンダーを消し去ったのだ」と話しながらエドガーがこめかみを抑えた
「それから、ローズ嬢が聖女として覚醒したと大騒ぎになっている
そのことで、今グランティス公爵は狩猟祭の後始末も加えて大変なことになっていたんだ」
「はあ・・・・」
「ステファン様は?」
「ステファンは、淡々としていつも通りなのだが・・シンリー様がクラスト大公領に来られていてだな・・・」
「フェドリック、それ以上はいい・・・」とエドガーが話を止めた
「まあ、お前は心配する必要がない」とエドガーが話しているとハクがピョンとエドガーの肩にのりジッとエドガーとフェドリックを見つめる・・・
「ほほぉおおお!おもしろいのぉ 実に面白い ふぅーん」と言って私のベッドにおりて今度は父上と母上の顔を見つめた
「おい当主よ、お前にこそっと話がある あとで時間をとれ」
とこっそりお父様に耳打ちした
そのあとお母様に
「お前はすべてわかっておるようじゃのう」とハクがいうと
「何のことでしょう?」とコテンと首をかしげて笑って答えた
お読みいただきありがとうございます
白龍のハク登場してまいりまして一番楽しんでいる作者です。
順番に神龍登場してまいりますので引き続きよろしくお願いいたします。




