トカゲ?サンショウウオ?いえ白龍デス
ドマーン山脈の山脈みが見渡せるほどワイバーンが高く空を飛ぶ
キンっと耳が痛くなった
下をみるのは怖いので見ないようにしていたけど視界の端にドマーン山脈の渓谷が見えてきた
紅葉に染まる景色が途切れるとごつごつとした岩場が見えてきた
ワイバーンがその岩場に向けて降りていく
どうやら私のことなんて気遣う事もなく降りてくような速度だ
まあ・・・魔物だものそんなこと気にしないよね
岩場にたたきつけられるようにぶち当たるといくら何でも即死かも・・・
想像しただけでもそれだけは勘弁してほしい
渓谷に流れる川に落ちよう・・・このぐらい低くなれば・・大丈夫かな
お兄様に頂いたアクセサリーを発動させ攻撃魔法と結界を発動したとたん
私を捕まえていたワイバーンが吹っ飛びワイバーンがごつごつした山にたたきつけられ崩れた山の下敷きになった
私はといえば結界に包まれながら川に勢いよく落ちた
結界につつまれているとはいえかなりの衝撃で水流に飲み込まれていく・・・
どうすることもなく結界の中で丸くなったまま流れに任せながら意識を手放した・・・
「私・・・このまま・・死んでしまうのかな・・・まだ、何もできていないまま今回も・・・」
ザーッと雨が降っている 学校の下駄箱 学生の話声 ざわめきが聞こえる
「今日さ、期間限定のコスメ買いに行きたいんだけど・・・」
「来週の練習試合の集合時間が・・」
あ・・・私だ・・瑠那だ 傘がないのか昇降口で佇んでいる
書店のバイトに早く行かないと・・・今日は新刊が入るから店長とパートの晴海さんだけだと大変だ
よし!少し距離あるけど走るか・・・と駆け出そうとしたところ
「五十嵐さん・・傘ないのかな 良かったら入っていかないか」
横に折原先輩が立っていた 薄い茶色髪に色素の薄いグレーの瞳180cmの高身長の先輩はお父様がイギリス人のハーフ 生徒会長も、されていて男女問わず人気のある人だ
「折原先輩・・ いえ・・・大丈夫です 本当に近くまでなので走ったらすぐなので」
周りの子がみんな見ている・・無理無理・・・悪目立ちしたくない
「行先ってバス停前の本屋さんだろ 近くないじゃない ほら一緒に行こう」
と傘をさしてくれた
肩が時々あたり、緊張して何を話しているか分からないままバイト先の書店に着いた
「ありがとうございました・・・あ・・先輩右側の肩がすごく濡れて・・」
私が濡れないように傘をさしてくれて右側の肩がずぶぬれになっていた
「大丈夫だよ」とにっこり笑う
わぁ・・イケメンの笑顔最強・・かも・・
「あのこれ・・使ってないので・・綺麗なのでよかったら使ってください」
と、鞄からタオルハンカチをだし彼の手がふさがっていたので傘を持つ手の腕にのせて
「ありがとうございました」とペコリとあいさつをして従業員入口から店舗に入っていった
「あ・・・五十嵐さん・・こちらこそありがとう」と折原先輩の声が雨音と一緒に聞こえた
「お疲れ様、瑠那ちゃん・・・大丈夫?顔赤いけど・・」
パートの晴海さんお母さんよりいつも私を気にかけてくれる
「え・・・・?あ・・あ・・は・・走ってきたから・・・」
「瑠那ちゃん・・無理しないでね」優しい晴美さん・・・
折原先輩も・・いつも優しかった・・優しい言葉をいつもかけてくれていたのにどうして忘れていたんだろう・・・忘れている・・・?どうして私、明日も学校に行くんだから・・明日学校であったら・・話ができたらいいな・・
でも、ね ルナ・・・もう会えないのよ・・とミルクティ色の長い髪の小さな女の子が私に語り掛けてくる
「折原先輩にもう会えないの・・・」そう思うと涙が溢れてきた
「おい・・・おい・・・娘・・・おい・・・起きろ」
誰かが声かけてくる・・・重い瞼を少しずつ開け・・ぼんやりした視界が、徐々にはっきりしてきた
ここは・・・ 洞窟・・・
「はー・・やっと起きたか・・・」
声をするほうを見ると 禍々しい檻の中に・・・
「白い・・オオトカゲ?」
「誰がトカゲじゃい!!」
「トカゲじゃなかったらサンショウウオ?」
「サンショウウオともちがうわ!」
「聞いて驚け!!ワシは・・・」
「どうしてこんな中にいるの? ここはどこ?」
・・・こいつちゃんと人の話きかんな・・
「ここは、ドマーン山脈の中にある洞窟だ。お前は滝から落ちてきて浮かびあがったところワシが「気」でここまでは掬い上げた ワシは・・・まあ・・ちょっとヘマをして・・
チャウナの女狐に閉じ込められておる」
「出られないの?」
「あいつ・・この檻に禁断の闇魔術を何重も使いおって縛りつけておるから流石のワシも解錠できんのだよ
解錠できるのは魔術をかけた本人かそれ以外なら青龍の御子くらいかの・・」
ガチャン!パシン!パシン!と大きな音がして闇魔術の鎖が粉々になった
「え・・・っと 触ったら壊れちゃった」
「えええええええ~!!!おい・・・娘お前は何者じゃ・・・青龍の・・・
いやあいつはまだ目覚めていないと聞く・・・ん~・・・」
「ねえ・・トカゲ君 檻から出てこないの 鎖取れたからいいじゃない」
「だ・か・ら!トカゲではない!ワシは・・・白龍じゃ!」といってトカゲもとい白龍は体を大きくし元の姿を現した
鱗がすべて真っ白でキラキラと光りを放っている
「わぁ・・すごいかっこいい!でも小さい姿も可愛いよ」
「この姿をみて腰を抜かすこともなく、かっこいいと喜ぶとは娘おまえ肝が据わっておるの・・」
「白龍さん、元に戻ったところすぐで申し訳ないけど私元にいた場所に戻りたいんだけど・・」
「ふむ・・・いいぞ・・・よく見るとおぬし面白い魂をしておるようだしの
よし、これからお前の友になってやろう
おぬし名はなんという」
「ルナティア・ライズと申します 」と改めて白龍にカーテシーをし挨拶をする
「ほう・・じゃあルナと・・・」
「ルナ・・はちょっと・・・」
「はぁーん、その呼び名は特別な奴しか呼べんわけか・・仕方ないの
ではティナとよぼう」
「じゃあ私はハク様とお呼びしていいですか」
「ハクでよい 堅苦しいのは嫌いじゃ・・・
では、ティナ行くとするかワシの背に乗るがよい ワシは神龍の中でも一番速いからの落ちないようにしっかり捕まるんじゃぞ」
「あ・・ハクいきなりグランティス公爵家の敷地にあなたが現れたらみんな驚くと思うの」
「ふぅ~相変わらず人間という生き物は邪魔くさいのぉ・・
やれやれ、まあ・・・任せておけ一目のつかない場所でおろしてやる」
「ありがとうございます」
「これぐらい・・おぬしはワシを解放してくれた恩人じゃからの」
そういうと白龍はルナティアをのせて一瞬にしてグランティス公爵家近くの一目のつかない森の入り口でおろしてくれた
「あ・・・ありがとう ハク・・早すぎて死ぬかと思った」
「だから神龍一!と言っておるだろう」そう言いながらハクは小さな姿になりルナティアの肩にポンと乗った
「え?ハク・・ついてくるの」
「友じゃといっただろう」
と話していると空からアリィがそしてレスが勢いよくかけてきた
「ルナティア!!」
「無事でよかったぁ、気配をかんじられなくなって・・」
アリィが泣きながらルナティアに黒鷲の姿のまま抱き着く
レスは獅子の姿でルナティアの体にスリスリしている
「おぬしらティアの眷属か・・主人を見失うとはまだまだ修行が足りんな」
ハクがルナティアの肩の上で腕組みをして二人に説教している
「あなた様は、その気配・・・白龍様ですか」
と二人は見たことのない低姿勢で白龍に伏して挨拶をする
「まあ、よいわ ティアは一時この世界から離れておったから無理もない」
ん??いまサラッとなんかいった?
「ルナティアと白龍様は、私の背に乗ってください
早く帰りましょう みんな探しております」
今度はレスの背にみんなの元にもどった・・
「レス・・アリィ心配かけてごめんね レスの背中あったかい・・落ち着く・・」
レスの背中で緊張の糸がほどけたとかそのまま眠ってしまった




