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小さな公爵令嬢はミリしらな異世界で平穏に暮らしたい  作者: 瑠璃
第1部

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過保護なお兄様達

 ルナティアが、部屋に戻ると部屋の前でエドガーお兄様とフェドリックお兄様が部屋の前で待っていた


「ルナティア お茶でもしないか」とそのまま二人は私をエスコートしながら部屋に入ってきた

 フェドリックはソファに座るなり抱えてきた荷物をテーブルの上に置くと、前のめりになりながら話し出した

 テーブルの上に並べられたのはキラキラと光る石が施された髪飾りとブレスレット・指輪に ネックレス 


「フェドリック…お前 もしかしなくても全部魔石だな」とエドガーが驚きながら呟いた


「そうだよ 勿論どれも強力な防御魔力に結界も組み込んでいるからルナティア肌身離さずつけておくんだよ」

 とフェドリックはいつの間にかルナティアの隣に座り、いそいそとルナティアにアクセサリーをつけていく


  これだけの高価な魔石・・・しかもかなり強力な魔力を組み込んであるな・・

 そう思いながらエドガーがとふっと微笑む


「フェドリックお兄様こんなに沢山高価なものいただいてもよろしいのですか」


「当たり前だろう 僕が、ルナティア肌身離さずつけてほしいんだ」

フェドリックお兄様、これで2回目…

絶対肌身離さずつけておこう…


「私からはこれを・・・ 」とエドガーが小さな小箱を出してきた

 箱の中には 薄紫色の石のついたピアスが入っていた


「これは通信魔法を施してある 何かあった時は私のこの指輪と通信ができる」

 と自分の右手の指輪を見せた


「兄さんずるい!それも魔石だよね しかも最上級の! 

 じゃあ僕もルナティアと通信できるようもうひとつすぐに作るよ!」


 え?最上級・・・・ ちょ・・・と・・まって お兄様達

 でもダメだこうなったらこの人たち人の言う事なんて聞かない

 もういい なにも考えないことにしょう・・・

 ルナティアは深く考えることをやめた


「何をいっているんだ 俺は一つしか渡していないだろう 

 お前はあれもこれもジャラジャラと 」


 お兄様達・・・ この人たち冷徹な人達と世間では認識されていて他人を寄せ付けない次期公爵様と次期魔塔主候補のはずよね 普段は他人を全く寄せ付けないくせに

 世間の人は、妹にこんなに甘々な人たちなんて思いもしないでしょうね 

 ルナティアはそう思いながらソファに座る自分の両隣に座りながら言い合いをしている兄達の様子を見ながらこくりとお茶を飲んだ。


「いや、これはひとつずつに役目があって 髪飾りは防御に特化していざという時には結界が、ブレスレットは 魔力・身体強化 指輪は攻撃」

 と私の手を取りドヤ顔で嬉しそうに説明していくフェドリックお兄様


「特にこのネックレスは自信作さ!

 そうだ! ルナティア試しにネックレスを握って魔力を流して思い浮かぶ武器を思い浮かべてごらん」


「武器?」エドガーとルナティアは同時にキョトンとした顔をした


 ルナティアは立ち上がりフェドリックの言う通りしてみた

 魔力を流すとネックレスの薄い黄色い石が光だすとともに剣が現れた


「お兄様これって・・・」

「違う武器を思い浮かべてごらん」


 言われるままに剣を握って思い浮かべると 剣から弓矢に槍やブーメランやヌンチャクにも形を変えた

 前世でカンフー映画が好きでこっそり真似をして部屋でヌンチャクもどきで練習してたんだよね

 今度一人の時に、出してみて練習してみようっと  楽しみができちゃった とニヤニヤしてしまった


「お…おい今見たこともないようなものまで出てこなかったか」

 お兄様達はびっくりしておおきな声を出した


 まずい・・・確かにブーメランにヌンチャクなんてこの世界にはなかったはず・・・


「え? そうですか? パパッパっと武器が変化したから見間違えたのでは」


「いや・・見間違えるわけがない 」とエドガーが顔を近づけてきた

 興味深々とした瞳でフェドリックもみつめてくる~

 これはしつこく聞いてくるかも・・・ でも今はだめ!

 せめてうまく扱えるようになってそれらしい言い訳を考えてから説明しよう 


「それよりもお兄様 私もう眠らないと明日早朝に王都に向かうのですもの

 しかも転移魔法で なのでもうお兄様達もおやすみください」

 とぐいぐいと二人を部屋の扉まで押していく


「おいおい、ルナティア何をごまかしてるんだ」


「ごまかしてなんかいませんよ 今度ゆーっくりお見せしますから!」


 扉の前までぐいぐいふたりを押して行くと

「エドガーお兄様 フェドリックお兄様プレゼントありがとうございます 

 大切にいたしますね ふたりともいつも私を大切に思ってくださってありがとうございます 

 エドガーお兄様 フェドリックお兄様 大好きよ」

 と二人の頬にキスをした


「ルナティア・・・」と二人に抱きしめられた


 ふたりを見送りベッドにもぐりこんだ

 今世の家族は本当に私を大切に愛してくれる 

 あの事件があったから尚更かもしれない

 特に兄二人は本当に私に過保護すぎだけど、転生をして本当に今の家族に生を受けたことに幸せを感じながら眠りについた

 前世のことはもう忘れよう この世界の家族を大切にしていきたい そう思いながら…


 ルナティアの部屋をでて部屋に戻るエドガーとフェドリック


「兄さん・・あのピアス追跡魔法も施しているのはルナティアには秘密にしておいてあげるよ 」


「追跡魔法は必然だ」


「ふっ 本当に過保護だね」


「お前にだけは言われたくない かけがえのない俺たちのたったひとりの妹なのだから、当然だろう」


「確かに そうだね… 僕たちの宝物だ 

 それと、今回王都に兄さんが行くのは入学式のことだけではないんだろう

 例の件… 

 何か進展があったの?」


「ああ、お前の思っているとおりさ、フェドリックお前の力も借りたい お前もしばらく王都にいられるか?」


「もちろん、何なりと仰ってください ライズ小公爵様」


「頼りにしている」

 エドガーは、そう言ってフェドリックの肩に手を置いた。







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