フェドリック・ライズ教授の特別授業
フェドリックお兄様 いえフェドリック・ライズ教授の魔法学専攻授業が始まった
溺愛しているルナティアは贔屓されるのではないかと学生達の間でも噂されていたが
そんな噂は1回目の授業で吹っ飛ばされた
専攻授業は全学年の希望者の中から希望者は成績や魔力量等を精査した上で選ばれたものばかりである
コーレリア先輩もチャールズもそしてジュリアンもいる
アリシアは魔力量が少なく受講できなかった
「本日は、君たちの実力をまず確認させてもらう」という事で教室から競技場へと場所をうつした。
競技場中央にフェドリックがたち
「それぞれ属性があるだろう全属性持っているものはすべて使用してもいいからかかってきなさい」
では、1番 3年 アントニオ・ロワースかかってきなさい」
「は、はい 」火属性なのかファイアボールをフェドリックに向けて撃つが届く前に消されてしまう
「次は防御だ」同じファイアーボールをフェドリックが撃つがアントニオが撃ったものとは桁が違う
「ふぁ・・・ふぁ・・・ファイアーウォール」と炎の壁をだすが思いっきりふっ飛ばされる
倒れたアントニオに手を差し伸べながら
「ロワース、この授業を受ける限り終了時には私が出したファイアーボールくらい撃てるようになれ」
「は・・はい・・でも僕にできるんでしょうか」
「今、君は はいと言ったじゃないか 私の指導についてくるのであれば君ならできるはずだ」
「ライズ教授・・・いっ・・一生ついていきます」
「一生は、ちょっとこまるかな・・・」と困った顔をして笑った
フェドリックはそのあとも次々と学生をコテンパンにしながらもアドバイスをしていった
最期に残ったのがジュリアンとユリアス、そしてルナティアだった
「3年ジュリアン・ユーリア」
「はい」ジュリアンは火属性始まる瞬間に詠唱をし炎刃を繰り出した
フェドリックに届く前に消される
「くそっ!炎よ、わが敵乱炎刃!!」と複数の炎刃を繰り出した
「ふぅん、連弾でも出せるんだ」
その後も、ジュリアンの攻撃をかわしながらジュリアンが繰り出す攻撃と同じものをお手本の様に繰り出す
段々、ジュリアンの息が荒くなり倒れた
「ああ・もう魔力切れ? 君はまず体力をつけないといけないね そこの君たち医務室に運んで」
ジュリアンが運び出された後
「次1年 ルナティア・ライズ」
「はい」
「さあ、久しぶりに遠慮なく思い切っていこうか」
「はい、いきます」
「風刃」
「いつものように無詠唱でいいよ 」
「では、思い切って・・・」と風魔法を中心に技を繰り出す
時々フェドリックをかすめることもあるが大体が直前で止められる
フェドリックが放つ攻撃に対しては飛んだり跳ねたりしてかわしていった
学生達からざわめきが起こる
「あんなに身軽でしかも攻撃力が半端なく強い」
「やはりライズ家の人間だな・・・」と感心する声ばかりだ
「はい、そこまで! このままだと永遠に続きそうだ でもルナティア隙だらけだ まず君はそういうところを改善したまえ!」となぜか怒られた
ああー・・どさくさまぐれにジュリアンの件をいってるんだ・・・とルナティアだけでなくそこにいたものみんながそう思った
「では、最後だ 3年ユリアス・コーレリア」
「はい」
「君も全属性だったな 剣の腕前は良く話はきいているが今日は魔法の腕前お手並み拝見というところだな」
「宜しくお願いいたします」
「氷球」「氷針」「氷槍」
氷魔法をお互い打ち合う 他の生徒とは魔力量も違うせいかかなり強力な攻撃である
時折、流れ弾が競技場の壁にぶつかりところどころ破壊されている
ドコン!!ドガーン!と大きな音を聞きつけてアンデラ教授とナタリアさんが慌てて駆け付けた
「ライズ君!ライズ教授 もうやめたまえ!これ以上すると競技場が修復不可能になる」
ふたりはアンデラ教授の声に気がつき即座の攻撃をやめた
「すみません、アンデラ教授少しやり過ぎましたか」とフェドリックは苦笑いをしてごまかす。
「少しじゃありませんよ、ライズ教授は競技場修復後私の部屋に来るように」
そういってアンデラ教授は踵をかえして部屋へと戻った
「あちゃ~、これはあとでしかられるな・・
では、みんなお疲れ様今日の授業はこれまで本日の試合を思い起こして自分の課題を来週までにレポートにして提出してください」と言って解散した
「ああ、コーレリア君、お疲れ様」とフェドリックがユリアスに握手を求めた
手を握った途端フェドリックはユリアスを引き寄せ小声で
「ねえ・・・君は一体何者なの・・・」とささやいた
「え・・・・」とユリアスが固まった
「まあ、いいや いずれおいおい・・・
ところで今日ステファン・フラン・ユングラン・クラストが休みなんだけど誰か知らない」
「あ・・・そういえば昨晩から姿を見ていないです」
「体調を崩していてはいけないから誰かまた寮に帰ったら声をかけてあげてくれ」
「わかりました」とユリアスが返事をし教室へと戻った
何者と聞かれたが・・・俺は俺でしかないのにどうしてあんなこと聞くんだろうとフェドリックの発言を不思議に感じながら・・・。
「ステファン! 」とユリアスは寮のステファンの部屋の扉をノックするが返事がない・・
「ステファン、今日授業休んでいただろう 体の調子でも悪いのか?」と声をかけるが返事がない
「開けるぞ・・・」と扉を開けようとするが鍵がかかって開かない
「大丈夫か?ぶち破るぞ」
「だ・・・大丈夫だ 気分が悪くて寝ていたんだ・・・ 扉をこわすな・・・ユリアス」
と途切れ途切れの声が中から聞こえた
「食事を持ってきているから気分がよくなったら食べるんだぞ」と扉の横にあるサイドテーブルに食事をおいた。
「ユリアス・・・・ありがとう・・・」部屋の中から聞こえたステファンの声は苦しいそうで、またさみしそうな声だった




