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小さな公爵令嬢はミリしらな異世界で平穏に暮らしたい  作者: 瑠璃
第1部

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13/32

ミリしらな世界

教室へと戻る廊下で、アリシアの足が止まった 中庭のベンチで男子生徒と女子生徒がサンドイッチを食べさせあっていた 恋人同士なんだろうか それにしても学園の中庭でこんなにべたべたしているなんて

少し目のやり場に困る・・・

あれ?あのピンクの髪って…


遠巻きに他の生徒もジロジロ見ながらひそひそと話をしていた


「あのピンク色の髪の子はアリシア様の義妹じゃない?」


「ステファン様ってアリシア様の婚約者じゃなくて?」

ヒソヒソ話していても話の内容は私達にも聞こえている


「おい、あれステファン様とお前の義妹じゃないのか」とチャーリーがアリシアの肩をつかんだ


「ふぅ・・・いいの・・いつもあんな感じなの」


「いつもってお前ステファン様はお前のこ・・」


「いいの!チャーリー 行きましょう ほら人が見ている」

アリシアは小声でチャーリーの言葉を遮った


「さあ、授業に遅れるわ 行きましょう」アリシアがそういうとまた教室に向かっていく


きっとあの男子生徒がステファン・フラン・ユングラン・クラスト大公殿下

アリシアの婚約者 いつもあんな風に自分の婚約者の義妹とべたべたしているのかしら

そういえば入学してから彼がアリシアと一緒にいるのを見たことがない


そのあとの授業もさっきの二人の姿を思い出しムカついて授業の内容がひとつも入って来なかった

ふと思った……

それにしても次から次へと…

いままでの出来事やこのシチュエーションってもしかしてよくある小説やゲームの世界に私転生したのかしら……。

でも、本が好きで色んなジャンル沢山読んだけど

なんの話か、どんなゲームなのか全然思い浮かばない!

ミリも知らないんですけど…… 

もし・・・そうなら私はどんなキャラ設定なんだろう

早く死んでしまうとか・・・

この体がずっとこのままで何かの組織に利用されるとか・・

考えがどんどん明後日の方向にいっている

もう、アカデミーやめて領地に引っ込んでいた方が穏やかに暮らせるのではないの?

いやいや、よくある小説なら次にくる出来事予想して回避していったら体がもどる糸口がみつかるかも…とか思考があっちへこっちへと考えだしたら頭の中がぐるぐる混乱している


寮の部屋に戻り、アリィとレスに前世の記憶がある事この世界が小説やゲームの世界ではないかと思っている事を話した


「私、おかしな事言ってると思う?」


「んー 別に俺はなんとも…っていうか もしココがそういう世界だとしても関係ないんじゃねーの?」


「そうなんだけど… 」


「わからない事を今グジグジ悩んだって仕方ないだろう

現実としてルナティアは、今!ここで生きているんだから今の生活を楽しく過ごさないと損じゃん」


「うわー!レス 目からウロコだよ!ありがとう その通りだね」


「へっ? 目…うろ…」とレスはまたルナティアがわけのわからない言葉を言っていると不思議そうな顔をしている


「とりあえず何か問題が起きたらひとつひとつ解決すれば良いよね モチロンその時はアリィもレスも助けてくれるよね」


「当たり前じゃないその為の契約者じゃないの

それにもし、この世界が小説とかゲ…なんとかの世界だとしてもそんなの筋書きなんて変えていけばいいじゃない みんな先のことなんてわからないんだから逆に先のことがわかっていたらろくなことにならないわよ」


「確かに二人の言うとおりね ありがとう アリィ レス」


このふたりの存在がどんどん私の中で大きくなっていく事を感じた

ミリしらな世界であっても前世の世界よりずっと幸せな気持ちを感じるのはお兄様達やあなたたちのおかげだよ・・・そう今生きているこの時間を大切にしないとね


なんでこんなこと気にしていたんだろう・・・ アリシアのことが気になっているからかな・・













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