ダンジョンコロッセオ4
さっきの娘――セフィーの試合を見ようとしたが、控室についたときにはもう終わっていた。
セフィーと戦うのは3試合目…このイベントは8人トーナメントなので、準決勝で戦うことになる。
ちなみにこのテレビ番組が収録されているのはダンジョンではなく、普通に地上の古典で言うところの東京ドームの跡地にある。
そんなことは置いておいて、
「さっきはありがとなティファノール」
「なにが?」
「セフィーさんと話す時」
「ああ、あれね。春馬クリップで髪を止めてたからしたほうがいいのかなって」
「もし、親和使ってくれてなかったらただのキモいやつに成り下がってたからな」
俺は相手の姿がはっきり見えるとコミュ障を発動する。
なのでふだんは前髪で見える景色をぼかして、コミュ障があまり出ないようにしている。
ダンジョンに入るときとか今日とかは、クリップで髪を止めて周りが見えるようにしているのだ。
見えんかったら戦えんしな。
ちなみに俺の視力は2.5!!!
『春馬さん準備お願いします。』
「はーい」
1時間ほどまち、俺らの2試合目が始まる。
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『第5試合選手の入場だ!!!!!まずはトム選手!!!高レベルのレッド・ドラゴンを使役し、自身も探索者トップ100に入るほどの実力者だ!!!!!』
『そして、新進気鋭の春馬選手!!!!1試合目では止めれない白球と、特権を使い本日最短の試合時間を叩き出したダークホース!!!!!オッズは驚異の150倍!!!!!』
「今回は私だけで戦うから」
「了解」
オッズ150倍か…お父さんに言って5万円賭けてもらったけど、勝ったら750万円か…手数料で引かれるとはいえ。
ティファノールは今回の試合はやる気が違う。
なんでもセフィーにいいところを見せたいのだとか。
俺自身ティファノールの戦っている姿を、見たことがない。
彼女が言うには私チョー強い。らしい。
『試合開始まで!5・4・3・2・1ファイト!!!!』
「「『え?』」」
俺と、対戦相手のトムさん、そして解説の人の声が重なった。
試合開始と同時に、ドラゴンがはるか上空へ吹き飛ばされたのだ。
他でもないティファノールの手によって。
気がついたらティファノールがドラゴンのいた位置にいて、ドラゴンが空を飛んでいた。
飛ばされていた。
「降参です」
そうつぶやいたトムさんの方を見てみると、トムさんの周りに100をも超えそうな氷の剣がいつでもその生命を枯れる準備ができていると言わんばかりに宙に浮いていた。
もうすぐ…
総合評価500だってよ…やばいよ




