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異世界召喚された直後に求婚されました  作者: 時継
第二部

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24/72

プロローグ 海神様の予言の二人

エリオットの帰国の前日に求婚された。

感極まって勢いで了承してしまったが、後悔はしていない。


エリオットから求婚されるのは実は二度目だ。

一度目は、わたしたちが出会ってすぐ。そのとき、わたしはプリシラの体にいたんだけどね。

二度目は、わたし本人の体で。


素敵な王子様に二度も求婚されてしまった。

異世界召喚される前は女子高生で、男の子と付き合った経験もなくて、正直「結婚」と言われてもピンとこないけど、エリオットのことが好きな気持ちは確かだ。


わたしが異世界召喚されたのは、復讐にかられた魔女からエリオット――ひいてはエリオットの祖国を守るのが目的て、わたしの奮闘によりこの目的は達成できたわけだけど、このことは300年前に海神様によって予言され、とある「加護」が授けられていたらしい。


「ねえ、エリオット」

「ん?なに?」

わたしは馬車の到着を待つ間に、主従関係を結んだネコのシャールを抱きながら、ふと頭に浮かんだ件について隣に立つエリオットに質問した。


「わたし、海神様に会ったときに加護の詳しい内容を聞きそびれちゃったんだけど、今なら教えてくれる?」

加護の内容を以前一度聞いたときは「教えられない」と断られたんだけど、わたしにも関係あることのようだから、もう教えてもらったっていいわよね。


するとエリオットは何故か少し顔を赤らめながら

「簡単に言うと、海神様の祝福を受けた愛し合う二人がローリンエッジ王国を救って、よりよい方向に導いていくっていうこと」

と教えてくれた。


愛し合う二人だなんて、ロマンチックねー。

「じゃあその二人も、わたしとおそろいのこの祝福の石(アクアマリン)を海神様からもらっているのかしらね」

と言うと、エリオットとその横にいたセバスチャンがポカンとした顔で固まってしまった。


「…あんた、アホだろ」

シャールがわたしの腕からピョンと飛び降りて逃げ出した。

「え?どういうこと?ちょっと!もうすぐ出発なんだから、逃げたら置いていくわよ!」


黒猫を追いかけていくアリサの背中を見ながら

「まさか、わかってないのか?」

とエリオットが茫然とつぶやいた。


「そのようでございますね」

セバスチャンはエリオットの肩をポンポンとたたき

「おぼっちゃま、アリサ様の場合は一歩ずつでございます」

と、あまりにも無自覚な魔女を娶ると決めた主人をなぐさめたのであった。



第二部スタートしました。

これからは1日1回の更新になると思います。

どうぞよろしくおねがいします。

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