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君に送るワルツ  作者: 青木星
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11話少女の苦悩

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むかーし昔、あるところに

何をやってもうまくいき、何をしても天才と褒められる

一人の女の子がいました。



その子は、自分のことを天才だと自負し、

それが自身の行動の原動力でもありました。


みんなに褒められたい。お母様に褒められたい。


そんな子どもでした。


そんな私は友達に恵まれ、周囲から妬まれ嫌われることは一切ありませんでした。


そしてその女の子に好きな人ができました。


ー出会いは突然、とある公園でー


その相手は、自分より何をしても結果を出す男の子でした。最初は自分のプライドを傷つけられ、妬んでいましたがその男の子はどこまでも透き通るような暖かい人で一度話しかけてくれ、かっこよく、この人になら負けてもいいという自分が出来上がっていきました。

だけど日が何日たってもその男の子は私を女の子として見てくれませんでした。 


そして男の子はその女の子など眼中になく、

いつも弱虫で汚れた服を着ていた男の子と遊ぶことに夢中でした。


なんでその子がいいの?

なんで私を見てくれないの?


そう思っていた女の子は、あることを思いつきます。


そうだ、あの子が遊べなくなれば私ときっと遊んでくれるようになる。

 

当時7歳だったその子は非常に残酷な事を考えていました。


そしてその子は力のありそうな3人くらいの男の子に

汚れた服を着た男の子をいじめていっぱい殴ってと命令しました。

男の子たちは逆らう事なく汚れた服を着た男の子を人目のつかないところで捉えてたくさん殴ります。


そして、その公園には邪魔者は消え私は好きになった男の子とついに二人きりになることができました。

でも、私がその子に話かけてもどこか上の空で聞いていない感じでした。

そして公園に設置された時計を見て不安になったその子はどっかに行ってしまいました。


その女の子が「待って秋良くん!」といっても

ただ「ごめん」という一言をいい、去ってしまいました。


それからしばらくその男の子とは会う事がなくなりました。



そして時はたち今この瞬間、

ついに私が恋した秋良くんと会うことができました。


私はそれに未だかつてないほど心を躍らせました。

そして入学式が終わった後あの時の汚れた服を着た、春馬くんのところにいる秋良くんのもとへといきました。


すると、秋良くんから睨まれ、そして敵意をむき出しにされました。春馬くんをいじめた事がバレていたのかもしてないと私は思い、知らないふりをしました。


せっかく会えたのにまた彼は遠のいていく。


そして、彼と一緒のクラスになれなかった。

だが、彼は幼い頃時私が嫌った春馬くんと同じクラスになった。


ー私は過去にした過ちが忘れられない。ー


今思うとなぜしてしまったのだろうと悔いて悔いて悔いて悔いて悔いて悔いて悔いて悔いて…。


謝りたい。でもどこかそれを嫌がる自分がいる。


嗚呼、神様。私はどうすれば…………。


そう空を眺めていた、柚であった…。  




はぁーと僕は肩を下げてため息をつく。


さっきまで安静にしてここで寝ていなさいとかいっていたのに急に出て行けって理不尽な…。 


僕はなぜ追い出されたのか検討もつかないまま、もう誰もいない教室で一人で着替える。


そうして着替え終わる時、何やら教室の入り口ドアから人の気配がすると感じる。


僕がおそるおそる気配のもとに見つからないように回り込んで入り口ドアにたどり着く。


そして僕は一度小さく呼吸を整え、


「誰だ!」


と思いきりドアを開ける。


「きゃあああああああああああ!!!!」


「ぎゃああああ!って瀬奈じゃないか!」


どうやら瀬奈はまだ学校に残っていたみたいだ。


「ちょっとびっくりさせないでよ春馬?」


瀬奈様は御立腹のようだ。


「ごめんごめん」


「まだ学校にいたの?」  


僕は疑問に思ったことをストレートにいう。


瀬奈は顔を赤らめ、


「そ、それは、春馬を待っていたから。」


かぁーーと瀬奈が全身赤くなる。


そして僕は心臓の音がうるさくなっていくの感じる。


「結構待たせたよね、ごめんね」


「ほんとだよ!1時間待っていたんだからね?」


瀬奈は口をプンスカさせていう。


そして下唇を上唇の上へと伸ばして

「ふんっ!」と言われてしまった。


「本当にごめん。言い訳じゃないけど…

医療室にいっていたんだ、意識を失って。」


そう僕がいうとプンスカしてた口元から一気に空気が放出され、怒っていた感情が消えていった。

完全に、ではないが。


「大丈夫だよ、心配しないで平気だよ。

じゃあ一緒に帰ろっか。」


「それならいいけど、うん。」


僕と瀬奈は、手を繋ぎながら一緒に寮へと帰った。


「そういえばだよ春馬!

どうしてあの時私じゃなくて亜美ちゃんの頭を撫でていたの?私怒っちゃってるよ?」


やっぱり怒られちゃったな。

でも、背中に嫉妬してもらえるも僕はうれしく感じる。


今までの地獄の生活が嘘みたいに感じるから。


「ごめんね、だからこれで許して」


僕は手を繋いでいない方の手で瀬奈の頭をぽんぽんする。

すると瀬奈は照れながらもまた口をプンスカさせる。


「もう今じゃ遅いんです!フフフ」


「ハハハ」


そして、瀬奈のキューピットを超える麗しく甘美ともいえる笑顔の前では、どんな疲れでも一瞬にして吹き飛んでいってしまうほど可愛いかった。


僕はまだ入学初日だからこれから来る困難などはわからないけど、きっと充実した学園生活を送れると思っていた。


僕と瀬奈の関係は、すでに恋人関係にあるかもしれない。そう僕は、心をたぎらせ、両手をぎゅっと握る。

すると瀬奈に痛いと怒られ、またプンスカされてしまう。


そんな僕と瀬奈は、澄んだ青色で雲ひとつない快晴の中、元気よく、かたん、こん、かたん、こんというリズムを刻みながら歩くのであった。



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