02 またまた転生しました?
はい。
確かに、残念ヒロインの私の人生は幕を閉じたはずでした…。
はずだったんですけど…。
首に刃が触れ、自分の最期を実感したその瞬間、気づいたら何故か赤ん坊になっていた。
あれれ?どこかで体験したことがあるような、転生物語でお馴染みの"気がついたら第2の人生が赤ん坊からスタート!?"がまた始まったんですけど?
「あなた!無事に産まれたわ!可愛い女の子よ!」
「おぉマリィ!なんて可愛い娘なんだ!!産んでくれてありがとう!体調は大丈夫か?」
あぁ、やっぱり前も同じことあった気がするなぁ。
と言っても、産まれてきたことをこんなに喜んで貰えた記憶なんてないんだけどね!
私は前世でも、産まれた時から前世の記憶があった。だから当然、産まれたときのことも、しっかり覚えてる。
私には、産まれたことを喜んでくれる両親なんていなかった。
貴族に気に入られてお手つきとなってしまった平民である母は、子供ができたと知った瞬間、要らぬ火種とならないようにと殺されかけたらしい。
命からがら逃げきれた母は、なんとか私のことを産むことができたんだと。
苦労して産んだであろう私を初めて見た時の母親の顔を、私は今でも思い出せる。
母親似ではなかった―おそらく父親似なのであろう―私を見た母は、まるで仇でも見るかのような、恨みのこもった顔で私のことを見ていた。
そして、「あんたがいなければ私は…。」と呟いていたのを、前世の記憶をもって産まれた私は聞いてしまった。
残念ながら、産まれた瞬間に私が愛されることは無いということを理解するほどには、母の目は冷たかったと思う。
だから私は、愛を求めてしまった。
自分が乙女ゲームのヒロインと気づいてからは、尚更に愛を求めるようになった。
ヒロインなのに愛されない。
そんなことがあってはならないと、いや、あって欲しくはないと、そう思っていたから。
でも結局、私は間違いを犯して自分の人生を棒に振ってしまった。
今だからこそ分かる。
自分は"愛"に執着しすぎていた。
前世の私がどうしてそこまで攻略対象者の愛にこだわっていたのかも分からない。
でも、何故かそうでなければならないと思い込んでいた。
だけど、断罪されて分かった。
前世の生き方は違っていたと。
私が断罪されている最中、悪役令嬢に転生した子は終始、悲しそうにこちらを見ていた。
あの子は何度も、私を夢から覚めさせようとしてくれた。
でも、私は覚めれなかった。
今更遅いとはわかっていても、後悔している。
だからこそ、今回の人生こそは、心を入れ替えて真っ当に生きてやるんだ!
幸い、今世で"愛"に飢えることはなさそうだし、今回こそは、元ヒロインらしく、幸せな人生を歩んでやるんだから!!
2話目から既に1週間更新に遅刻をしそうな主でした。
今日も読んで頂きありがとうございます!!




