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一 それから


一九一四年 サラエボ事件

第一次世界大戦勃発 

一九一八年 クビチェク父永眠

一九一九年 ドイツ革命

      第一次世界大戦終結

      


戦争がすべてを台無しにした

僕がレールから外れたのではない、レールそのものが吹き飛んだのだ

音楽家の道は途絶え、兵隊としての道が始まった

僕に兵士という役はふさわしくなかったと思う

けど、戦友たちと同様に自分の義務は果たそうと努力した

そして運よく終戦を迎えることができた


でも、その頃には父さんは死んでいた

父さんは家具職人を辞め、郊外に畑を買い、ひっそりと過ごしていた

そして絶望と悲痛の中で亡くなったと聞く

父さんにはもっとよい晩年をおくって欲しかった


生き残ったはいいが

どうやって生きて行けばいいのか分からなかった

音楽を楽しむ余裕など誰も持っていなかった

僕の特技は無用の長物となっていた


もはや僕一人ではどうしようもなかった

そんな時だった母から手紙が届いたのは


『エフェーディングの役場で事務員を募集しています。

市長さんがおっしゃるには

これから採用する職員には戦争中に解散されたオーケストラを新しく設立し

指導する役割が期待されると。

クビチェク、あなたにピッタリの仕事だと思います。

よかったら考えてみてください。

母より。愛する息子へ』


母が気をつかっているのは明らかだった

仕事内容を詳しく見ても、給料は少なく、芸術的な業務なんてほとんどなかった

でも他に選択肢はなかった。なにより母を心配させたくなかった


そして僕は役人となった


一九二〇年 ナチス党結成


参考・引用・元ネタ

彡(゜)(゜)「ワイはアドルフ・ヒトラー。将来の大芸術家や」(5ch)

アドルフ・ヒトラーの青春(三交社)

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