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二 それから②


時が過ぎるのは早いものだ

役人になってからもう十年は経とうとしていた

生活は楽ではなかったが、子供もでき

趣味…音楽に捧げる時間も少しずつ持てるようになっていた

そしてアドルフの生存も知ることができた…


一九二三年 ミュンヘン一揆 アドルフ・ヒトラー逮捕

一九二五年 アドルフ・ヒトラー ナチス党を再結成

一九二八年 ナチス党 十二の国会議席を獲得

一九二九年 世界大恐慌


新聞を見て一目ですぐに彼だと分かった

青白くひっそりとした成年は何も変わらない大きな目を輝かせて演説していた

とても残念だった

アドルフも僕と同じく芸術の道を歩めなかったのだと

芸術活動を断念することが彼にとって何を意味するかを考えるといたたまれなかった


この間、僕は不思議とアドルフに連絡を取る気にはなれなかった

なぜだろうか…

仕事や生活が多忙であったことは確かだ

……でもやはり、僕と彼を繋いでいたのは芸術であった

このとき、僕と彼は芸術とはあまりに疎遠だった


参考・引用・元ネタ

彡(゜)(゜)「ワイはアドルフ・ヒトラー。将来の大芸術家や」(5ch)

アドルフ・ヒトラーの青春(三交社)

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