二十八 大都会ウィーン
二人の借家
ア「クビツェク、起きろや」
ク「うーん、あれ、ボクいつの間にか寝ちゃってた?」
ア「全く、お前を背負って来るのは大変やったで」
ア「ところでクビツェク、お前あの紳士を気に入ったか?」
ク「申し分ないよ! 芸術を好み、とても教養ある人だ」
ア「他には?」
?
ク「他に何があるんだい?」
ク「クビツェク、どうやらお前は肝心なことを何もわかっとらんな」
?
ア「このカードを見てみいや」
ク「何のカード? 名刺?」
『また、今日と同じホテルにおいで』
??
ク「つまり、あいつはホモや」
ア「ええ……!? 何それ……?」
ア「ノンケは知っといてホモは知らんのかい……」
ク「ホモってのはな……」
・・・
ク「ひええ…… アドルフ、まさかまた行くの……?」
ア「行くわけないやろ、このドアホ! 名刺はストーブにポイーや」
アドルフが恋愛に消極的な理由
彼は大都市のさまざまな性的倒錯に強い嫌悪感をもって立ち向かっていた
ク「うう…なんかショックだよ」
ア「まだまだクビツェクは田舎もんやな」
ア「…まあええ、これに関して悪いのはウィーンの街や」
ア「でももうここきて1年やぞ?」
ア「ええ加減に都会の怖さを知らんと痛い目あうから気いつけや」
堕落した都市ウィーンの真ん中で、アドルフは自身の周囲に堅固な防壁を築いていた
だから周囲から独立して内面的自由の中に自分の身を置くことができたのだ
グーギュルギュル
ク「はは、アドルフまた空腹でお腹が鳴ってるよ」
ク「……あれ? さっきご馳走食べたのになんで? 」
ア「さ、最後に飲んだ紅茶が腹に合わんかったみたいやな……」
彼は孤独であり続け、修道士のような禁欲生活の中で自分の存在を守り続けている
というか、アドルフがいなかったらボクどうなってたんだろ……
アワワワワ
参考・引用・元ネタ
彡(゜)(゜)「ワイはアドルフ・ヒトラー。将来の大芸術家や」(5ch)
アドルフ・ヒトラーの青春(三交社)




