十二 戦争と平和①
あくる日 宮殿通り
ア「はぁー、この国はホンマ駄目やな」
ア「チェコ人、ハンガリー人、スロバキア人、ルーマニア人、クロアチア人、イタリア人…」
ア「ようこんだけの民族を寄せ集めたわ…」
ア「愚かや 実に愚かや」
ア「この間おまえと行った遊園地もなんやあれは!」
ア「大の大人があんなおもちゃでばか騒ぎしおって…」
ボクはそれなりに楽しめたけどね…
眼の前に豪華絢爛な馬車が過ぎ去っていった
ク「あ、アドルフ、皇帝が馬車に乗って宮殿に入っていくよ!」
ア「ほーんで?」
ク「即位六十年だから最近は忙しいんだろうね」
ア「あーはいはい せやな」
ク「君はつくづく、この国の芸術以外の殆どを嫌ってるね…」
ア「なーにが四十二年の平和を築いた皇帝や 何もしとらんだけやんけ」
ア「平穏な世界なんてつまらんだけや!」
ク「この前ロシアとどこかの国が戦争したじゃない」
ク「なんて言ったかな?極東の……」
ク「ベートーヴェンのジャジャジャジャーンみたいな名前の国」
ア「なんやねんそのふざけた国…ゆうてもワイらと関係ないやん!」
ア「さっさと起きへんかなぁー 一心不乱の大戦争!」
ア「んで世の中の嫌なもん全部吹き飛ばせや!!」
ク「今の世の中戦争なんて起こる訳ないじゃん」
ク「大学の先生もそう言ってたよ」
ア「いいや、近いうち革命的な事件が必ず起こるで!」
ア「てか起これや!起こしたる!」
ク「えぇ…」
戦争が起こったらボクの指揮者の夢も駄目になるんだろうなぁ
ま、戦争が起きた時の心配なんて杞憂だよね
参考・引用・元ネタ
彡(゜)(゜)「ワイはアドルフ・ヒトラー。将来の大芸術家や」(5ch)
アドルフ・ヒトラーの青春(三交社)




