三十九 別れ②
ク「ってことなんだよ…どうにかならないかな?」
母「大変ね…私も時間があるときは様子を見に行くわ!」
父「ダメだ!」
!
父「頼まれてもないのに援助をするのは無作法にあたる」
ク「…」母「…」
なんだよ
困っている人の力になることの何が悪いんだよ!
このバカ親父!!
数日後
よし、次はマットレスに詰め物をして…
ガチャ
ア「……」
ク「アドルフ、帰っ」
ア「医者は不治の病や言うとった」
アドルフの顔は透き通りそうなほど青白く、目はくもり、声はカスカスだった
ア「不治の病てなんや?」
ア「不治なわけないやろ、母さんはまだ四十七やぞ!」
ア「医者に治す能力がないだけやんけ!」
ア「医者はどうしていいかわからなくなると不治の病なんて言い出すんや!!」
ア「考えてもみろや!」
ア「化学がもっと発達していたら母さんの病は治ったはずや…」
ア「治る病なんや!!」
ア「それを不治の病やとぬかしよってあのやぶ医者が!!」
アドルフはつらそうに熱心に語っていた
でもそれはボクにではなかった。医者にでもなかった
青白く興奮して激しく動揺している一人の人間が対面していたのは
生気のかけらもない死神だった
ク「ボクに何かできることはある?」
ア「……」
ア「母さんの面倒を見るために、ワイは暫くリンツにいる」
ク「君に家事なんてできるの?」
ア「必要になれば、何でもできるもんや」
ア「ほな…」
アドルフは一人、去っていった
参考・引用・元ネタ
彡(゜)(゜)「ワイはアドルフ・ヒトラー。将来の大芸術家や」(5ch)
アドルフ・ヒトラーの青春(三交社)




