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三十八 別れ①


父「こ、これは…」

ク「はえ~」


注文書にはベットが五十床とあった

新築された婦人科病棟で使うみたいだ

こうして数週間、ボクは家と楽団を往復する日々が続いた

とてもじゃないがほかのことをする時間はなかった


ク「おばさん、暫く顔見せられなくてすいません」

クララ「だ、だれ…誰なの……?」

ク「お、おばさん!?」


数週間ぶりに見た彼女の顔はやつれ、弱りきっていた


クララ「あ、ごめんなさい……いらっしゃい…クビチェク君」

クララ「ほら見て…アドルフから手紙が来てね……」

クララ「アドルフのウィーンの生活はとても充実… ゴホッゴホ」

ク「無理しないで!おばさん…」

ク「へ、返事を書くのが大変ならボクが代わりに書きますよ!」

クララ「…それは駄目」

クララ「私の体調を知ったら、きっとアドルフはここに戻ってくるわ…」

クララ「やさしい子だから……」

クララ「それに…勉強しているアドルフの邪魔をしたくないの…」

ク「おばさん……」


一体どうすれば…

小さな妹さんは毎日学校

確かアドルフの義理の姉さんは妊娠中で余裕はない

その夫のラウバルさんは…アドルフのウィーン行きの件で不機嫌らしいし…

どうしたらいいんだろう…?

やっぱりアドルフに知らせたほうがいいんじゃないのかな…

でも…おばさんはダメだって言ってるし…

……


クララ「悩ませちゃってごめんなさい…」

クララ「お医者様に相談するから大丈夫よ…」

クララ「クビチェク君…また遊びにいらっしゃいね」


クララおばさんの言葉に押され、うしろめたい気持ちで帰路についた

ボクになにかできることはないのかな…


参考・引用・元ネタ

彡(゜)(゜)「ワイはアドルフ・ヒトラー。将来の大芸術家や」(5ch)

アドルフ・ヒトラーの青春(三交社)

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