三十 ドリームジャンボ③
当選日
父「クビツェク、椅子の脚をとっておくれ」
ク「はい父さん」
ガラガラ
父さん「ん、だれだ? 納品日は明後日の筈だが…」
ア「クゥー! ク、ク、クビツェクーーー!!!」
ク「ア、アドルフ!!?」
アドルフの手にはくじが握られていた
ア「ンゴォォォォォォォォ!!!!」
ア「人間の騙されやすさにつけ込む国家主導の投機!」
ああ…そうか駄目だったんだね…
ア「善良な市民を食い物にする公然の詐欺!!!」
ア「たかだか十や二十の民族の寄せ集めの糞国家が~~!!~~!!」
ア「ハプスブルク家の婚姻政策から生まれた怪物のくせして!!」
名言製造機のアドルフの口はこれでもかと稼働していた
実際には、二人の哀れな若者がなけなしの金を騙しとられた
というだけの話だった
でもアドルフは、自分に非がある、などとは思いもしていないようだ
一等を得るのは当然の権利であると憤慨していた
ア「くそ…オーストリアなんて信じたワイが馬鹿やった…」
ア「ふぅ…ふう…」
ア「くそが、気分直しに橋のスケッチにでもいくでクビツェク!」
ク「うん、付き合うよ」
父「なんだこいつ…」
それから、ボクたちはドナウ川に向かった
ドナウ川を流れる水の上には、何か自由で前に進みたくなる雰囲気があった
まるで自分がそうでありたいと思うように
自らの国を嫌うこの若き民族主義者は熱心に橋をスケッチしていた
って宝くじを外したくらいで大げさだよね
参考・引用・元ネタ
彡(゜)(゜)「ワイはアドルフ・ヒトラー。将来の大芸術家や」(5ch)
アドルフ・ヒトラーの青春(三交社)




