十六 Shall We Dance
ク「僕の調べた情報によるとね 彼女はダンスが好きらしいよ」
ア「ダ ダンス…!?」
ク「これを気にやってみたら?」
ク「 上流階級の人間にとってダンスは必修科目だよ」
ア「いやや!ダンスなんて無意味で無価値で…とにかく駄目や!」
ア「想像してみいや!音楽のないダンスを!」
ア「気が狂ってるってわかるやろ! 」
〝パンを得るための仕事〟といいアドルフの着眼点、発想、言葉のチョイスには驚かされる
〝音楽のないダンスは気が狂っている〟なんてボクにはとうてい思いつけない
と、ボクが感心しているそばで
アドルフはダンスをやらなくてすむ理由をずっと考えている
アイディアマンのアドルフでもこの問題には手が出ないようだ
ニヤリ
アドルフ、いつもさんざんボクをからかってきたよね
だから今回はボクのターンだ
ク「そんなこといっても仕方ないよアドルフ…」
ク「なによりステファニー本人がダンスを好きなんだよ」
ク「やるしかないよ ほらこうやって彼女を誘うのさ」
ク「シャルウィーダァアンスってね」
ア「……」
ドキドキ!
ア「あああ~!駄目や駄目や!断じて駄目や!!」
!!
ア「彼女は周囲に付き合わされて無理やり踊らされてるだけや!」
ア「彼女は洗脳されとるんや!」
ア「許さんぞ 脳なしの士官どもめ…!」
ア「ステファニーと結婚したらダンスなんてやらんですむようにしたる!」
やばっ、少しやりすぎたかな
アドルフは壊れたレディオのように「ダンスはダメや」「ダンスはダメや」と呟いている
まあでも、一晩たてばおちつくよね
ダメだった。それからもアドルフの頭の中はダンス♩ダンス♪ダンス♫だった
家でもずっとそうらしく、クララおばさんも心配して相談してきた
クララ「アドルフが毎晩ピアノでワルツを弾きながらドタバタと五月蝿くて!」
クララ「クビチェク君 なんとかならない」
ク「しばらくほっときましょう」
参考・引用・元ネタ
彡(゜)(゜)「ワイはアドルフ・ヒトラー。将来の大芸術家や」(5ch)
アドルフ・ヒトラーの青春(三交社)




