十五 恋②
あれから三日
なぜかボクがブロンドの彼女について調べることになっていた
ク「彼女の名前はステファニー」
ク「住所はウアファール地区三番地三十四号」
ク「母は未亡人」
ク「ウィーンでは法律を学んでいたようだ」
ア「ほう…で…恋人関係は…?」
ク「それが…青年士官と…」
ア「はあああああ~!~!~!」
ア「あんな見栄っ張りの空っぽ頭どもと…クソ…糞……ああ~!!あ…あ…」
ク「ま まぁ こんなこともあるって…残念だけど…」
ア「いや! 諦めん!」
!
アドルフは一人さっさと歩きだした
ア「なにしとるんやクビツェク! さっさとラント通りに行くで!」
ク「昨日も一昨日も行って会えなかったじゃないか…」
ア「いいや!今日こそは会える!」
ア「それにこの目力があれば 彼女もきっと気づいてくれる筈や!」
ク「ボクはそういう意味で君の目を誉めたんじゃないんだけど…あ…」
か、彼女だ! まさかこのタイミングで…!
ア「よっしゃ!行くで!」
ステファニー「……」スタスタ
アドルフは必死にブロンドの彼女を見つめている
ステファニー「…………」ニコッ
ア「やった…気づいてくれた…! やっぱり彼女もワイのことを…!」
ク「う~ん たまたま目が合ったから愛想よくしただけだと思うんだけど…」
ア「いいや そんなはずはない 直感でわかる…」
ア「ワイと彼女は相思相愛なはずや!」
ア「クビツェク!次は?次はどうしたらいい!?」
ク「う~ん まぁ普通なら食事に誘ったり ご両親に挨拶するんじゃない?」
ア「いやいやいや それはちょっと早いやろ」
ア「やっぱもう少し ひっそりと愛を育んでから…」
ク「もう好きにしなよ…」
それからアドルフは彼なりの愛を表現するべく努力した
時には愛の詩を書き
また時には将来について真剣に悩んでいた
これには驚いた
アドルフの将来について、いったいどれだけ周りの大人が口を酸っぱくしたことか
でも、誰もアドルフを説得できなかった
なのに、一言も話していないブロンドの少女が成功したのだ
言っちゃなんだけどとても愉快だった
参考・引用・元ネタ
彡(゜)(゜)「ワイはアドルフ・ヒトラー。将来の大芸術家や」(5ch)
アドルフ・ヒトラーの青春(三交社)




