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十一 生真面目な男


ボクの家の前

ク「あーやっと着いた…もうクタクタだよ」

ア「じゃあ またな」

母「クビツェクどうしたの?びしょ濡れじゃない」

ク「あ お母さん 写真館から帰ったんだね」

母「あら そちらのかたは?」

ア「私はアドルフ・ヒトラーと申します」

ア「いつもクビツェクさんとは楽しく過ごさせて頂いています」

母「これはご丁寧に」


役者モードのアドルフ

うーん、こうもふり幅が大きいと何がなんだか分からなくなってくる

ボクに対するアドルフと母さんに対するアドルフ

どっちが素なのかな…?


ア「いや~ お若く綺麗ですなぁ!写真館の方もきっとよいお仕事をなされたに違いない!」

母「あらお上手!」

〝生真面目な男〟それがアドルフと短い時間で関わった人間が持つ彼の印象だ


ア「それでは私はこの辺で失礼します じゃあまた クビツェク」

ク「うん また来週」

彼はキチッとした動作で帰路へたった


母「彼がいつも話してくれるアドルフ君?」

ク「うん そうだよ」

母「すごい目をしている子ね!」


母の言葉には、称賛よりも驚嘆がこもっていた

ボクだけでなく、母さんもアドルフの目に惹かれていた

アドルフの低くよく響く声から発せられるスピーチはじつに雄弁だった

だけど、彼は口ではなくその大きな目で訴えていたように思う


参考・引用・元ネタ

彡(゜)(゜)「ワイはアドルフ・ヒトラー。将来の大芸術家や」(5ch)

アドルフ・ヒトラーの青春(三交社)

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