第六十一話 今週のサザ○さん!デパート、車撤去、ロイたそに執拗なセクハラ この、三つでお送りいたします!ジャンケンポン!俺の勝ち!なんで負けたか明日までに……本日のジャンケンは、シャンクスさんでした!
――11時
アダムくんは、ユナちゃんから突如バナナトークが届いたが、完全無視した。
ただ、バナーから見るに、嘘じゃなかったね。今度、なんの根拠をもって嘘って言ったのか………ブツブツ以下略であった。
フェスター達の乗る車は足止めを喰らい。CDショップはとんでもない渋滞をしていた。
近場のモール、ピオンを使って行われるこの激戦。
そう、ユナちゃんとシャキリくんが放課後にお出かけし、シャキカスがノンデリをかましまくった地でもある。
ぷっぷっー!
ぷっぷっー!
開催するのは、インペネス握手会、サイン会、チェキ会。
チェキとサインに関しては、cdを購入してあたり券が入っていれば参加でき、サラーシャちゃんか、ユナちゃんのどちらか二人を選んで、サインとチェキを撮れる。
握手に関しては、cd含めた関連グッズ3000ジンバブエドル以上購入で参加可能であった。
具体的な例が欲しいなら、チャー○ーとチョコレート工場の金チケ当てる冒頭と同じである。
ピオンの前の道路、そして駐車場は平日でありながら、激混みであった。
「イライライライラ!!」
「イライライライライライラ!」
「すかすかぴー!すかすかぴー!」
三馬鹿はその渋滞の中央に位置し、フェスターはハンドルを握ってイライラ。アダムくんは、窓を眺めてイライラ。
ロイヤリティは後部座席全て使って睡眠であった。
はたらけよ。
「くっそ!くっそ!おい、アダム!モールの中見てみろよ!列作ってやがるぞ!」
フェスターは、そのモールの一階駐車場の先、モール内スーパーの入り口から作られている長蛇の列を指した。
「くっそ!あいつら絶対転売ヤーだぜ!」
アダムは勝手に決めつけて、悪態をつく。
側から見れば、こいつらの内面も知れてないので、こいつらも転売ヤーである。
「メ○バリみろ!メ○バリ!いつまで経っても転売対策を取ろうとしない!ブラックマーケット!!」
メ○バリに親殺されたのだろうか。
「あっ、あっ、あぶぶぶぶぶ!五万円!?!?!?」
アダムくんは、スマートフォンの画面をフェスターに見せて、震えた。
五万円といえば、ジンバブエドルではない、この学園都市では、国家予算レベルであろう。
「あう!あう!あぶぶぶぶぶぶぶ!」
冬のこの季節に、車に乗り込んで一年生き延びようとする、小癪な蝉どもが誕生した。
「絶対にcdを手に入れる!そして、ユナちゃんとのチェキ撮影で、しれっと、おっ○い持ち上げるように、触るんだ!」
フェスターである。最低なマーケットテロリストである。
「むふふふ!フェスターさん、むふふふふふ。」
アダムくんは、口を押さえてむふむふ笑った。
そうである。この男は、ユナちゃんと試着室に入り込んで、その二つのお山の感触を、全身で味わい、堪能したセミであるのだ。
『俺が王様だ!そして、こいつは、民民セミだ!』
どいつもこいつも、珍珍セミである。
アイドルのお山感触マウントで、某エゴイスト系サッカー漫画じみたことを言い始めるアダムくん。
こいつらは、エゴもそうだが、エ○リストである。
テロリストでもある。エゴエ○テロリストである。
それ、全部ひっくるめて、テロリストで伝わるのではないだろうか。
「くっそ!進まねぇよ!空飛ぶか!この車ならいけるぞ!」
「あっ!旧世紀2016年に実験動画が出て、実装期待されてたら、音沙汰もなくなった機能!!」
フェスターが、ギアの部分を触り、ガチャガチャといじり始めた。
その棒を触る手つきを横目で見て、アダムくんはモジモジし始めた。
「ガチャガチャ!ガチャガチャ!あれっ!くそ!
機能しねぇな!くっそ!うごけよおおおおお!」
「モジモジモジモジ。股間押さえて、モジモジ。」
地獄絵図である。土の中のセミ達というのは、こういう生活をしているのだろうか。
「2016年っていうと、オーディ○ルスケール見に行ったな!」
アダムくんが、叫び始めた。こいつら、新星歴500年中期の生まれの癖に、なぜ西暦2016年などという、古代のことを知っているのだろうか。
彼らにとって、旧世紀歴2016年は、シュメール人到来ぐらいの感覚である。
「歩道が空いてるな!歩道いくか!」
フェスターが叫んだが、アダムに止められた。
そして、突然やってくるアダムくんの閉塞感。
『……………。あれ、この渋滞中って、車から降りられないよな。降りたら、道路に投げ出されるもんな。あれ、てことは。今、トイレしたくなったり、吐き気出てきたら、やばくね……?あれ、いまおしっこしたくなったら、やばくね……?あれ、今うえってなったら、やばくね……?
エチケット袋あるかな……。あれ、でもさっきまで普通に喋ってたのに、いきなりそんな風に体調悪くなったら、フェスターでも引くんじゃね……?』
でた、アダムくんの動機付きパニック障害。これ、かなり深刻で辛いところである。
そのせいで、ち○かわの映画見に行けない。
*ちなみに、ちいか○映画は、刃○全巻全シリーズの知識と、宇宙世紀ガンダ○全シリーズの知識がないと、話に置いていかれるので、全て視聴してから映画館に行くことをお勧めします。
煮魚パクリ。これ、よくわかんないけど、母さんです。(カニバリズム)
みんなしんどいので、しんどい話はもうやめとく。
「…………。お前、顔青くないか?エチケット袋持っとけよ。予備であるから。」
フェスターは、座席を弄り、スイッチを押した。
そうすると、カーナビの下から、エチケット、救急用品が飛び出してきた。
アダムくんの顔はパッと明るくなる。
「フェスターはん!!ブチュルルルルルル!!」
愛のキスである。
「うぉぇっ!」
これは、その二つの唇の体温を、もろ不意打ちで両の唇に受けたフェスターであった。
***
三人を乗せた車は、ようやく立体駐車場に入るに至った。
しかし、1階満、2階満、3階満、4階満、5階満である。
「どうすんのこれ。」
立体駐車場特有の、レールを擦るような心地いい音を聞きながら、階層を上げていくアダムたち。
「ブルー○・ウェイ○みたいに、路駐しとくか。」
それは、ライジングでは金がなくなって通用しないのが、わからないのだろうか。
アルメイア財閥も、このハイパーインフレが終われば、その道を辿るのだろう。
「ふが!ついた!?」
ロイヤリティは、お出かけ中の子供のように突然飛び起きて、シートベルトをせずに二人の座席に身を乗り出した。
ロイヤリティちゃんの、控えめなお胸と、ツインテールの髪がアダムにかかり、お日様の匂いと合わせて、アダムくんは興奮した。
なにがとは言わないが、ポークビッツである。
『フランクフルトだよ!』
シャウエッセンである。
『…………………。』
「止められるとこねぇな!」
結果、駅前の駐輪場に、無断で駐輪するあの感じで駐車。
その後、無事撤去された。
***
五階の駐車場から、モール内に入った時、すでに眼下の大広間のベースに、デカデカとインペネスアイドルブースがあった。
「おい!いそぐぞ!いそぐぞ!」
人混みを掻き分け、そう叫ぶのはフェスターである。
大広間からは、ユナちゃんの歌声が響き、それはスピーカーを介した録音であっても、フェスターとアダムの心を踊らせた。
ロイヤリティは、五階のゲームセンターのアーケードゲームとコインゲームをやりたがったが、アダム達に止められた。
ガヤガヤと歩く人の波を無理矢理掻き分け、颯爽と長蛇の列のエスカレーターへ向かうフェスター。
「ちょ、まって!うぶぅ!まって!うぶぅ!」
アダムは人の波に押し潰された。
「シュッ!シュッ!シュッ!」
ロイヤリティは小学生といつも遊んでるので、軽快に回避していく。彼らは全員スーツ姿であるので、逃走○と勘違いする人間が現れた。
特に、フェスターはサングラスもしてるので、ミッション失敗で投入される鬼である。
「ロイヤリティさん!ロイヤリティさん!助けて!」
アダムは、自分を押し返す波に逆らえず、どんどんと押されていた。
「……ドジ!!はいっ!」
「!?!?」
ロイヤリティはアダムの手を取り、そのまま自分の体にアダムを寄せ、お姫様抱っこして、エスカレーターを駆け降りる。
エスカレーターは、歩くの禁止になったので、やめましょう。
アダムくんは、突然ことで状況がわからなかったが、
駆け降りるエスカレーターの中で、ロイヤリティの真剣な横顔を見ていると、胸がトュンクした。
そして、動き回るから、ロイヤリティの女の子の匂いがアダムに降りかかり、ポークビッツがポークビッツした。
『……………。おっ○い触ったらバレるかな。』
じゃあ触ればいい。そして、捕まればいい。
「…………ン?何かついてる……?」
ロイヤリティは、そんなアダムの下品な視線を横に感じて、自分の体を見回す。
控えめなお胸。しかし、ちょっとある膨らみ。
自身の左腕をバレないように、彼女の肩に沿わせてみると華奢で、ロイヤリティのツインテールの左側がサラサラと当たった。
『こういうので良いんだよ!』
アダムである。
ちなみに、アダムくんのステータスはこれである。
年収百円。鼻の鼻くそ工場は24時間フル稼働。
昼間なのに目ヤニがついてる。飯の食べ方が汚い。
鼻毛が伸びるのが速い。お尻の毛も剃らない。
なんなら、トイレの後手洗わない。うん○をして、たまにお尻を拭き忘れる。立ちション不可。尿圧が理科室の水道並み。鼻くそをほじる。ほじったら、床に捨てる。ティッシュを使わずに、キッチンペーパーで鼻を噛む。理由は、キッチンペーパーの方が硬く、形状記憶するので、鼻ほじりしやすいから。こたつに入れば、足が蒸れて臭くなり。パンツは可能なら、裏表変えて二日は履く。そのせいで、お尻が痒くなり、ニキビができる。ぬいぐるみを買っても、埃を被らせダニの家を作る。ダニに家を提供するくせに、家賃は取らない。
ポテチを食べれば、鳩のように粉末が落ちて、餌を与えられずに虐待されてる、ダニがそれに集る。
イヤホンをつければ、耳くそが散る。
現実の女性は怖いからと、音声作品と二次元漫画依存。ママキタボタン、アクティブ回数学園都市一位。
ギャランドゥが汚い。髪の毛ボサボサ。
眉毛切らない。脇毛剃らない。髭は不精髭か産毛程度で生えてる。
落第点。
「あ!なんかちょっと頭クラクラしてきたかも。」
アダムはめちゃくちゃわざとらしく言って、ロイヤリティの右胸の膨らみと肩ぐらいの位置に、顔を擦ろうとして鼻息バスバスであった。
「平気か!もうちょっとで3階で、そしたら折り返しだからな!」
ロイヤリティは、お姫様抱っこをしてアダムに微笑んだ。
『お姉ちゃん……す、すき』
アダムである。チョロインというのは、人気が出るし、需要があるのだが。男のチョロインは言い訳で、ただの浮気性である。しかも需要なし。反感を買うだけ。
『そんなこと言ったら、女の子だって、尻軽と言うだろ!』
アダムくんは虚空に反論した。
はい、尻って言ったから痴漢ね。
アダムくんはそういえば、ショタ男の子が、野外で露出して、変態おっさんにそこを押さえられて、弱みとして変なことする変な漫画を読んだ。
エ○本読んだの誤魔化したいけど、友達にも共有はしたい小学生の作文である。
しかし、アダムくんは思うのだ。その漫画、最後はおっさんも全裸でショタも首輪つけて全裸なのだが、その場面を押さえるおっさんが現れたらどうなるのか。
そのおっさんとショタは奴隷落ちするのだろうか。
そして、その三人目のおっさんが、その元のおっさんとショタを野外で首輪して連れ回して、そこで全裸になったところを押さえられたら、それは四人目のおっさんが覇権を握るのではないか。そして五人目、六人目と……
街に現存するおっさんというおっさんをかき集め。
北米で頻繁に開発される街づくりゲームの理論やめろ。
「うわ……みてあれ。」
「なっさけねー。」
「男が女の子にあんな捕まって、鼻の穴おっぴろげてさ」
「ヒソヒソ」
「ブツブツ」
「クスクス」
「ち○ち○(!?!?!?!?!?)」
四方からアダムに降りしきる、視線の矢。
それはまさに、戦国時代に放り出されたようである。
アダムくんは、泣く気力すら湧かずに、ただその矢をロイちゃんのお胸のすぐ側のシャツの辺りに顔を埋めて、その矢という矢を回避した。
ロイちゃんの黒いスーツ。それだけでも十分良い匂いがしたが、下に着用されたシャツ。これこそが本命。
生の感触と、より肌から放たれる甘い匂いを、近くに感じさせる。
その白いシャツ。男性であるのなら、首元がカビたように汚れたり、茶色く汚れたり、とにかくきったなく汚れるのだが、ロイちゃんのそれは違った。
ひたすらに清潔。ロイヤルホテルの全面鏡のめちゃはずかしバスルームの如く。
スーツの中央に、狭間から流れる谷のように存在する白い空間。そして、ちょっと透けるピンクの下着。
そう、ピンク!ピンクなのです!
20歳のロイヤリティ・キマイちゃん。
小学生と遊ぶガキ女の子。
それであるのに、下着のデザインはとてつもなく可愛いのだ。もう、セクハラでしかない。
しかし、それで良いのだ。R15という免罪符を手に入れて、それをおでこに貼ってお札のように扱えば、
どれだけキモいことを書いても、もうそれはR15って言ったのに、見たあなたが悪いですよね、という。
フランス在住論破男の要領で、応戦出来てしまうからだ。
続ける。
若干ふっくらしたお胸。どれだけふっくらしているのかというと、アダムくんの右握り拳より僅かに小さい二つの膨らみ。しかし、それを増強させるのは、ピンクと黒の柄が入った下着。
この下着が装着されることにより、アダムの握り拳と対等に戦える胸部装甲となる。
この女性、この格好で小学生と遊ぶのか。
長ズボンといえども、控えめなヒップラインは確認できる。アダムくんは、今、彼女の肩から首を乗り出し、細かく、控えめに、しかし石の裏で生活する蟹のように、確かに息づく、そのお尻を確認した。
小学生の性癖ブレイカー。精○促進お姉ちゃん。
夢○促進協会代表お姉ちゃん・ロイヤリティ・キマイ。
この文章を書いているのは、地の文ではなく、
全てアダム・キモイである。
見えてしまうのだ、見ているのではないのだ!
『そう、見てるんじゃない!!こりゃ、こりゃ免罪だよ!』
だまれ。
ロイヤリティは、シャツのボタンを最上部まで閉めることをしないのだ。それは、彼女の性格がもたらす、ガサツな特性故なのだが、だからこそ、白い鎖骨、彼女の温かい息遣い、揺れる髪。真剣な表情と眼差し、そしておっ○い。
それら全てが覗けてしまうのだ。
その、隙間から。
この覗き穴、砂漠の最中でラクダ一頭を譲ってもらうように、長距離の途中で水を差し出されたら、受け取ってしまうように。差し出されたなら、見ない方が失礼なのだ。
見ないのなら、それは男の精神の実質的な去○であるのだ。
そんなこんなで、お馬鹿なことを考えてたアダムくん達は、一階についた。
「ヌフフフフフフフフフwww」
「お主wお主wデパートで笑いすぎwwwwww」
「これがwこれが笑わずにいられるかwwwwwwヌフフフフフフフフフふふふふふふふふふふふふふふふふふ」
「要件を言えw要件をwwwwwwwwwww」
「サラーシャたんwwww性癖ドストライクすぎぃwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
「い、いきす…………以下略」
動物園の檻を叩き壊して、人間達を食い尽くすパンデミックが起き、動物が主権を握った世界があるのなら、この世界はまさに、オタクがデパートの主権を握って、買い物に来た一般人達は淘汰された世界である。
それほどまでに、アイドルグループ、インペネスブースには典型的なオタク達が喚き散らしていた。そして、おそらく彼らはこの握手会とイベントの後、総員ゲームセンターへ向かい、ガン○ム動物園を開催するのだ。
圧倒的嫌悪感!圧倒的コミュニティの暴力!
ニュー○イプの覚醒などあり得ない。
この、原始人達の群れを見たのなら、そう思える。
「うわ…………すごいな……」
ロイヤリティである。めちゃくちゃ引いて、青い顔をしてその長蛇の列を見つめていた。
明るい照明、デパートの最上部はガラス造りで開けている。至る所に、植物のワンポイントレイアウト。
おしゃれな休憩ソファ。巨人すら歩けそうな通路中央
位置する、ユナちゃんとサラーシャの特大パネルを背景とした、インペネスブースの展示。
そして、それを体を縮めて通る。一般客カップル、子連れ、祖父母を連れた拡大家族の人々。中学生の集団。
永遠に焼肉食い放題してそうな、高校生jk集団。
バンドのギターのバックを背負い、ヘッドホンを身につけて、首を振る大学生。カーディガンのようなものを見に纏って、短髪の典型的な爽やか大学生。
そして、それらがオタク達に向ける視線。
侮蔑侮蔑の、そのまた侮蔑。さらに侮蔑。おかわりの侮蔑。侮蔑、十分だと思ったら、声掛けお願いしまーす!
侮蔑!よいしょー!侮蔑!よいしょー!侮蔑!よいしょー!お客様!ストップお願いします!侮蔑!よいしょー!
侮蔑!よいしょー!はやく、ストップ言えよ!この、侮蔑泥棒がよ!サービスで飲食店やってんじゃ、ねぇんだぞ!ぼけが!
店員に怒鳴られ、いくら……侮蔑丼の完成である。途中でストップと言わずに、ずっと黙っていると、店員の強制ストップが入るあれ。
「よし、並ぶぞ。」
フェスターは、サングラスを外し、死亡フラグが立ちまくった映画の戦闘機乗りのような、荘厳な表情で、彫りの深い眉に皺を寄せた。
「ねぇ、私別のとこ行っていい……?」
ロイヤリティは、明らかにあの列に並びたくなさそうで、アダムとフェスターに挟まれて、顔を嫌悪一色で歪めている。
「いやー。来たって感じするわー!」
アダムである。コミケ来たオタクか、こいつ。
フェスターの覚悟の表情、それは恥が混じっていた。
それもそのはず、フェスターは元来これらを嫌悪する側にいた人間なのだ。
しかし、アイドルユナちゃんのおっ○いに脳を焼かれ、
この列に入ることに甘んじるほどに、彼の心臓は、おっ○いの形に削られているのだ。
ちなみにダッケルと最近婚約した身でもある。
…………………。
「お姉ちゃん、逃げちゃダメだよ。」
アダムは、遠くのスーパーに向かおうとしていたロイヤリティの手を掴んだ。小さなロイヤリティの肌感触を、忘れぬように手に刻みながら、アダムくんは眼下のロイちゃんを見つめた。
この男にとって、最早握手会は始まっている。
そのための、前哨戦。言うなれば、油取りシート。
スーパーでレジ袋を開ける時の、水で湿ったスポンジ。
アダムにとって、このロイヤリティの手はそんな認識である。最悪だな、今すぐ離せよ。
「はぁ……はぁ。」
アダムくんは、そのロイちゃんのホカホカもちもちおててで、正直満足し始めていた。なぜなら、自分を見上げて、固く繋がれた手と、アダムの顔を交互に見比べるロイちゃんの表情は、股間にダイレクトアタックするものが、あるからだ。
『大好きだったお姉ちゃんに、自分の男としての成長を知られて、家の中で嫌悪の顔を向けられるあの感じ。
そして、抵抗できずに、手をされるがままに弄られる、お姉ちゃん!!』
例えきも。
「お前、ベタベタ触んなよ!言いつけるぞ!上層部に!」
「ちえっ!」
アダムくんは、手を離し、ロイちゃんはフェスターに別の場所に行ってくると耳打ちした。
しかし、そのフェスターもロイちゃんの肩に遠慮しながら手を置いた。
「cd一人3枚までなんすよ。だから、このカスと私とでは、6枚なんですよ。それじゃあ、ちょっと当たり券望み薄かなーって。ロイヤリティ先輩!お願いします!」
フェスターは、両手を合わせて、この通りポーズをした。
91アイス九段を買う約束を条件に、ロイちゃんも並ぶのであった。
***
ヤイヤイワイワイガヤガヤチコ………
三人は、ひたすら無言で並ぶ。フェスター、ロイヤリティ、アダムの順で、オタクサンドイッチを受けていた。
「なんかあっついなー!」
ロイヤリティは、自身のシャツを掴んで、パタパタと風を入れる。しかし、暖房の熱波が入り込むだけで、さらに汗ばんだ。
『えっ○…………!』
アダムは、鼻をひくつかせてそれを後ろから覗き込んだ。
いい加減、プリズン編を開催しなければならないかもしれない。
「………。お前さ。なんかいやらしい目で見てない……?」
ロイヤリティは、シャツを自身の肌にペン!と押し付けて、中身を完全に封鎖して、アダムへ振り返った。
調子の乗りすぎである。アダムくんのセクハラ光線は、しっかりと鈍感系女子にも通用するのだ。
アダムは、歯を噛み合わせて、口をひょっとこのように窄めながら、右に持っていき、その反動でほうれい線は20万光年加速して深く、ただ深く作り上げられ、瞳の片方を瞑って、全力で口笛を吹いた。
『ば、ばれたー。』
アダムである。空き地を潰されたガキどものように、
えっ○なサイトが封鎖された中学生のように。
それ系の動画を見ようとして、保護者にフィルタリングされたクソガキのように、果てしない敗北感を纏った。
「おっ、セクハラか?強制解雇か?」
フェスターは、事案の匂いがして、ソワソワし始めた。
冗談ではない!!
「この、汗に張り付いたシャツと肌という要素も、また味があるのよぉ。目の前に提供された情報だけで、ただ無限に興奮するような、シ○猿とは、ワケガチガウンダヨ!」
アダムは、突如列の中で大発狂して、警備員に取り囲まれた。今まで好き勝手しすぎなので、内心描写のところを、セリフのカッコに変えてやったのだ。
ロイヤリティは、腕を交差して体を包み、頬を赤らめてジト目でアダムを見つめた。
自分がそのように見られること、今まで無かったからである。ヴィーナのようなスタイルに常日頃憧れていたのが、ロイヤリティお姉ちゃんなのだ。
いや、えっ○
――長いので、ここで一旦区切り!ーー




