第三十九話 月曜が近いよー。デートも始まるけど、月曜の方が重要だよーー。
「え!ちょっと待って!みんな、一回落ち着いて!!」
!?!?!?!
「明日月曜日!?みんな、ちょっと待って!!
休んだ記憶が無いんだけど!!うっくうっくぅ!
くっふぅ!ままぁ!!」
アダムくん、寝言を叫び、布団から飛び起きる。
スマートフォンを暗闇で開くと、眩しすぎて顔面が
新聞紙のようにクシャクシャであった。
『土曜日 4:16』
「あー私って、なんて幸せなんでしょう!」
今日は、メサイアちゃんとのデートの日であった。
「着る服もまだ決めてないし、持って行くものも整理してないし、トイレの後に手は洗ってないし、お風呂めんどくさくて、入るの忘れてるけど。7時30分に起きて全てやってしまえば、集合の11時には間に合うよね!ハ○太郎!!!」
ハムスターにそんなことわかるわけねぇだろ。
ハムスターじゃないですけど、答えましょう。
手遅れです。
プルルルル!!!
朝の四時に手元のスマートフォンの電話が鳴り響き、
アダムくん震えまくる。
バナナトークの電話であった。
そして、メサイアちゃんでしたーーーーー!!
「はい、もちもち。」
……………………………。
『アダムくん、おはよ。お風呂入ってね。あと、
手もしっかり洗ってきてね。』
なんでわかるんでしょう。
あと、なんでこんな早朝に掛けるんでしょう。
「うん、もう全部済ませてるよ。」
流れるように嘘つくな。
『あだむくん、今日楽しみね。あと、嘘つくのやめてね。』
あらーーー中学生カップルみたいで可愛いね。
なんか、アダムくんのお部屋赤く点滅してる部分ない?あれ、カメラの光じゃない?
「……おやすみ。」
アダムは、陰キャ特有の、出掛ける直前になると
めちゃくちゃキャンセルしたくなる衝動に駆られながら、スマートフォンを枕元に置いて、掛け布団に体を絡めた。
なんか、家でアニメ見てたいな。
家から出てないのに、家に帰りたいアダムくんであった。
こいつ、恋愛カテゴリーの主人公向いてないだろ。
――体感10秒
ビビビビビビ!!!
『7:30』
なんか、目が重たいんだよなー。め、目ヤニが目ヤニがすごいな。今日、外でちゃダメなんじゃないの?
……………………。
――体感2秒
ウビビビビビ!!
『8:00』
そういえば、今日はジーネンまぁまも、お買い物とか言ってたな。
まぁまってきも。
♪♪♪
『10:30』
「あっはぁ!!ふっくぅ!!にゅっ!にゅっ!!にゅっ!!おしりから、にゅっ!!にゅっ!!」
アダムくん、スマートフォンを握り、お外を見ると
鳥さんが鳴くのをとっくにやめて、空は真っ青であった。顔も真っ青であった。
「シャワー浴びながら、おにぎり食べて、シャワー食べながら、おにぎり浴びて、シャワーと共におしっこぶちまけて、おにぎりとおしっこぶちまければ、間に合うよね!ハ○太郎!!!!」
ハムスターにわかるかそんなの。
おちつけ。
あと、シャワー浴びながらおしっこすると癖つくからやめろ。おにぎり食べながらシャワー浴びると、
おにぎりがおしっこする癖つけるから、やめろ。
(!?!?!???!?!?!?!?!?!)
アダムくん、階段を駆け降りて、リビングに突撃。
机には、おにぎり2個。
もう10分経過してるんですけど。
「くぅぅぅぅ!!!キング・クリ○ゾン!!」
そっち時間吹っ飛ぶ方だからやめろよ。
5分経過
ほら、飛んじゃったやん。
お風呂場に突撃!!
鏡に映る顔は、鼻の穴おっぴろげて、空気中のほこりと言う、ほこり、それはもうハウスダストから、丁度そのタイミングで跳ねたノミから、PM2.5まで全てを吸い込む!
鼻のおっぴろげ方で、鼻毛にそれがもうバチバチバチ!!と触れて、くしゃみどーーーーん!!
早くシャワー浴びろよ。
プルルルル!!!プルルルル!!
で、電話きちゃったどうしよーーー!!
シャワー浴びながら電話しろ!!
「それだっ!!」
シャワージャーーーーーー!!!
『もしもし、アダム君。』
着いたって言うな着いたって言うな。
家出たところっていえ、家出たところっていえ!
『ごめん、早く来すぎちゃったみたいで、かれこれ
2時間ぐらい立ってて……。ごめん、私1人で盛り上がっちゃって。』
……………。
「……………。」
ジャーーー。ジャーーーー。
可哀想本当に。
「これさ、今起きたとか言ったら、蛙化またされるかな。シャワー浴びながら蛙化したら、蛙化がおしっこするの覚えるかな。」
頭でシャワーとおしっこが=になる癖ついてんだよ。
実際にはしてないけど、頭ではもうおしっこシュミレーターが始まってるんだよ。寝てる時に、小便しようとして、一瞬で焦るあれなんだよ。
「あー、なんかおしっこしたくなってきた!!」
我慢しろ!!メサイアちゃんと通話繋がってんだぞ!
『なんか、すごい水の音してない……?
今日晴れてるのに。ぶっほーーーーい!!』
バレそうですよ。どうすんの。
「なんか、外でみんなおしっこしてる!!」
どんなパンデミックだよ。
蛙化一方通行だろ。
『………?私の周りはしてないよ?あと、寒い。』
可哀想。おしっこおしっこ言いやがってよ!!
この、クソやろうが!!
トイレいけ。
――5分後ーーー。
トイレじゃーー
「どうしよ!服どうしよ!!」
冬なんてな、男はジャンパー着てればいいんだよ!!
「ジャンパー、ジャンパーね!!くそ!中学生の時に買った!ジェナちゃんデカデカプリントジャンパーしかねぇ!!」
無地の服はないのか!!
「人と遊んだことねぇから!!」
教室の窓から机ぶん投げてそうな喋り方やめろ。
結局制服になりました。
どこぞの貧乏会長じゃねぇかよ。
『10:50』
おわりだ。
『アダムくん、もしかして遅刻………?グズッ!』
あーあ。電話の先のメサイアちゃん泣いてるわ。
おまえ、さいってーだな!!
「うん!なんか、駅前で小便ぶちまけてるフェスターさんに絡まれてさ!なんとかお茶濁して逃げてたら……今電車降りるとこ!」
お前、フェスターをなんだと思ってるんだよ。
まぁ、ぶち撒けるか。あいつなら。
『それ警察沙汰じゃない?じゃあ東口いくね!!』
まっずーーーい。
「ま、まっずーーーい。」
今から電車乗っても遅刻ですよ!!!
「あははは!!玄関のドア開けました!!
わたくしの現在地、こ↑こ↓ーーー!!!」
アダムくん、突然自分の自宅の前で指を指し、
世界聖地遺産認定し始める。
ぷっぷっぷーーーーー!!
車のクラクション!?!?!?
なんと、黒い車がアダム君の前でキキーーッ!!!
窓が開くと、サングラスをかけた、イッケで
アダム共に血を流した男、フェスター・グリットが
あのスーツ姿で覗いていましたーー!!
「フェスターさん!?!?」
アダムくんびっくり!!
「乗れ!!間に合わせてやるよ!!!」
ダイゼリアンで、小便ドリンクサーバーをしてる時は、こんなキャラ作るんじゃなかったと思ってましたが、見直しましたよ、フェスターさん!!
「フェスターさん、なんで!!」
アダムくん、助手席に座り、フェスターはシートベルトを付けるのを待たずに、車を急加速させた。
狭い住宅街を、めちゃくちゃ早く駆ける高級車。
「復職したんだよ!アルメイア財閥のSPに!
ダッケルが頼み込んでくれてな!!」
フェスターさん叫びながら車はドンドン走ります。
「私は、来週から晴れてお前の先輩だ。私の愛しのダッケルちゃんも、同じく復職して、お前の先輩だ。
敬えよ!!」
フェスター曰く勢力図はこうでーーーす!
メサイア>エトセーラ>ギランミ>ヴィーナ>
ロイヤリティ>ダッケル>フェスター>ふんどし三人衆>シャワー>おしっこ>はなげ>アダム(仕方なく。)
かすのかすのそのまた、かすのかすやん。
かすの目ヤニの中の鼻の穴から生まれたそこに引っかかったノミの背中からわく垢の爪の先から出てくるかすやん。
「仕事やめよっかな。」
アダムくん、ガン萎えして呟く。
「わはは!!イッケでの屈辱!私のアーティストとしての悔しみを!ぶつけてやるよ!!パワハラで!!」
くやしみを 5字
ぶつけてやるよ 7字
ぱわはらで 5字
ゴミの575で草。
「そもそも、お前みたいなクソゴミカスち○ち○アホバカマヌケおバカバカカバオオシリフリフリペンペンファーストペンギンになれない常にセカンドペンギンの人生の他力本願ゴミカス野郎が、メサイア様とお付き合いなど、私がダッケルに頼み込まれなければ、認めないことなんだよ!!」
フェスターハンドルを握りながら叫ぶ。
「はい、今の全部録音しました!」
現代のパワハラ対処法やめろ。
「なんでもしますから、許してください(なんでもするとは、言ってない。)」
フェスターさん途端に静かになり、車内に静寂が訪れた。
「ただ、ここから10駅は離れてますよ!間に合いますか!」
アダム叫ぶ。
お前なんでそれで風呂も何も入らなかったんだよ。
「ガタカールは、伊達じゃない!!」
フェスターお馴染み、ガタカールきたぁ!!!
ブォーーーーーン!!
車から羽が生えて!!車が飛んでますよ!!
「うひゃーーーー!!」
「あっ、ちょっと、なんでこんなところ飛んでるのよ!」
突如、空を飛行していたはんぺんにぶつかり、ガタカールは地面に降下していった。
「メサイアちゃーーーん最後にチュウしたかった!!」
アダム、両手を胸に当てて叫ぶ。
「私とて、ダッケルちゃんの元に帰って、あのデカめの、お○○いを触りまくるんだ!!」
「録音しました。」
車ガッシャーーーーーーン!!
「あれ、ここ待ち合わせの駅じゃないですか!!」
「そうだ!!早く行けよ!!」
フェスターが叫び、車内がスパークを起こしていた。
「フェスターさん!!お○○い触るんでしょ!!」
車内のコックピットはひしゃげ、フェスター・グリットは、自身を飲み込もうと接近する合金と、煙の臭いに、二、三度咳き込んだ。そして、自分に迫る炎が、
自分の死そのものであると悟った時、やはり浮かんでくるのは、ダッケルで、もうちょっとズームして、エプロン越しに浮かぶ。デカめのお○○いであるから、笑ってしまう。
…………せくはらだよ。
「私は、ユナちゃんの年下デカめお○○いも、触りたかった!!!!!!!!!!」
「はい、録音しました。」
「フェスターーーーーー!!」
アダム叫び、隣の座席のフェスターの首元に自分の両腕を回し、抱きつく。
「く、くそ!もうお前のお○○いでいいや!
アダムいけよ!!」
アダムの制服越しに、手を重ねるが。鉄板であった。
「あ、もう!お前の唇でいいや!」
「あ、ちょ///////////////」
ブチュッ。もみっ!ぱふぱふ!
それしてる暇あるなら、2人で逃げろよ。
時間かかるだろ、ぱふぱふは。
なんで、ハリウッド映画みたいに、逃げれば助かるタイミングでチュッチュし始めんだよ。逃げてからチュッチュしろよ。あと、フェスターとアダムでやるのキツすぎるよ。
「はぁ、はぁ!フェスターはん!もっと……!!」
「な、なんかちょっと癖になるけど!時間だな!!」
ガラガラガラガラ!ぺっ!!
みなさんも、うがいしてから寝てくださいねー。
こんな、呪物を月曜の前に見せられるなんて。
アダムが、ひしゃげた車を降りた時、車は大爆発を起こした。
「あー。ファーストキスだった。」
きもすぎる。
「ハァッ!ハァッ!!うあおおおおお!動けよ、足イィぃぃぃ!!」
アダムくん、叫びながら駅前を走る。
wwwwwwwwwwwwwwwwwww
新海○映画のラストでくさぁ!!
男とホ○プレイして、その後に走るのが新海○であってたまるか。ラストシーン間際で走るとこしか合致してないわ。
そんなことばかり言ってると訴えられますよ。
ハイ、センセ。
「はぁっ!はぁっ!メサイアちゃん!!好きだぁ!!」
うおおおおおおおおおおおおおおおお!!!
新海○だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!
自分を巻き込もうとする人の濁流。
それに逆らって走るのは、とても心地が良かった。
アダムは気がついた、逆張りって最高だと。
陰キャ界隈の深海真だろ。
クラスのカーストの真の深海だろ。
東口の看板が見えて、改札をなぜか飛び越える。
「え、君!!無賃!?無賃してる!?」
駅員に止められるが、青春を盾にして、それを無視して、改札を、鹿のように二、三回往復して飛び越えてやった。
青春って自由だ。
皮肉ってんだろ。陰キャがアオハルを皮肉って犯罪してるだけだろ。
「アダムくん!!!」
「おい!!姉ちゃんかわいいね!!!」
メサイアが見えた。人の濁流のその中、他の人間にはモザイクが掛かっているのに、メサイアだけは、その顔がくっきりと見える。
そして、この間のベッドでの手繋ぎの記憶が蘇り、
彼女のあの表情を知ってるのは自分だけだと、叫びたくなった。
「彼女の赤面ドスケベ顔を知ってるのは、僕だけだーーーーーーー!!!」
「え、ちょ!開口一番何言ってんのこの人ーーーー!!!」
青春って、自由だ。
何やったって良いわけじゃねぇんだよアオハルは。
叫んじゃダメなんだよそれは。
叫びたくなったで止めるんだよ。
叫んだら青春じゃなくて、キチゲ解放なんだよ。
心がさけびたがってるんだって、あれは、欲求の話なんだよ。それで叫んだら、友人いなくなるんだよ。
そもそも、なんだよ、改札無限往復って。青春関係なく、悪ノリ犯罪じゃねぇかよ。鹿のようにってなんだよ。まだ鹿の方が賢いわ。鹿に謝れよ。
あとそれする時間いらねぇだろ。遅刻しかけてるんだから。ただでさえフェスターとバカみたいな時間過ごしてんのに、なんで改札をハードル飛びの要領で、
ジャンプで往復したんだよ。タイムロスもいいところだろ。
遠くのメサイアは走り、自分を見つめて、目の縁の涙を溢しながら駆け寄る。その涙は、彼女が置いていった空間に流れていき、もう泣いていた彼女は、こちらに向かう彼女に置いて行かれていた。
何が言いたいんだよ。恋愛経験が絞りカスすぎて、
アオハル文学に近づけようとすると、意味が全くない
文章になるじゃないかよ。改札ハードル飛びと同じくらい意味がねぇよ。
等速直線運動5センチメートル、彼女。
足が回ってねぇんだよ。ハリボテのままスライドしてんだよ。等速直線運動だと。摩擦が消えてんだよ。
摩擦は消えてないんじゃないですか!?
哲学の話や物理の話をしたいわけではありませんわ!!
ベージュのコートを見に纏うメサイアの姿は、
冬の寒気のような弱々しさを纏っていた。
冬の寒気が弱々しい!?よかろう!シベリア送りだ!!
「アダム、私!怖くて……!!」
メサイアが叫び、体を投げ出すようにアダムに飛びつく。
ナンパ男が追いかけているようで、それは、メサイアとアダムが抱きついたのを見て、離れていくようであった。
周囲の人々は、自分を見ていた。
しかし、そんなことは気にならなかった。
犯罪者だからな、お前。
「私、ずっと待ってたのに……」
メサイアは、白い息を吐き、頬を紅潮させて、上目遣いでアダムを見つめる。
アダムが、ドキーーってした顔をすると、メサイアは
悪戯っぽく笑った。
「チュー、しようや!!」
メサイアが叫ぶ。
アダムは、自分の心臓の高鳴りが、自分の胸の側に頭を預けるメサイアに勘付かれるのが、恥ずかしかった。
『フェスターはん、ほんまにすんまへん。あっし、女の子がやっぱ好きですわ。』
なんだよこれ。これいらねぇよ。
「❤︎❤︎❤︎❤︎」
2人から別々に発されていた白い息は、この時だけは
混ざって、溶け合ったのだった。
デート編はおそらくイチャイチャしまくるでしょう。
(ノストラダムス)
「今誰かノストラダムスと言ったか?」
帰れふんどし。
――次回 デート編開幕!!
見てください!!!
*すいません、デート編と予告したのに、開幕編となってしまいました。理由は、明日月曜日なのが信じられず、キチゲ解放したかったからです。
次回、しっかりデート編でサービスサービスぅ!!




