第二十三話 なんでこれ恋愛カテゴリーなんだろう
「逃がした!?!?!?!?」
わがままジンバブエドル財閥、メサイアちゃんの目に見える苛立ちであった。
「すいません、お嬢様……」
廊下を駆ける四人の陰、そのうちの一人メサイアの側を走るのはギランミであった。
申し訳なさそうな顔をして、後ろのロイヤリティをキッと
睨む!!!
「この、ロイヤリティとかいうアホが、トイレしたいとか言うから、付き添ったら逃げられたんですよ!!」
ギランミの後ろのヴィーナとロイヤリティは、それを受けてギョッとする。
特にロイヤリティが。
「うわーーーーん!!!!!」
ロイヤリティ爆泣き!!!
「この、バカ!!なんでトイレの我慢もできないの!」
ロイヤリティの横を走ってたヴィーナが、ほっぺを鷲掴みにして、もちもちする。
「うわーーーーーーーーーーーーーーん!!!!!」
「そもそも、お嬢様はもっと品のある人間を友人にしてくださいよ!!くどくどくどくどくどくど!!!!」
ギランミは隣をちょこちょこと走るメサイアを見下ろし、
叫ぶ。メサイアは明らかにムッとした顔をした。
「そうですよ、あんなもやし!!」
「あいつは、私達のボーナスを奪ったんですよ!!」
「確かにそうじゃないか、我々のボーナス100兆ジンバブエドルを!!!!!」
3人から言いたい放題の光学迷彩着用ネカマ日陰もやし。
あと100兆ジンバブエドルは、1円いかないらしいですよ。みんなおバカすぎて桁のデカさに脳を焼かれてますよ。騙されてますよ!!!
「一億ジンバブエドルなら、道のそこらに落ちてるんだから、拾えば良いでしょ!!折角アダム君を捕まえられそううだったのに……」
メサイアほっぺを膨らませて、ぷんすこ。
ギランミとヴィーナは再びロイヤリティを睨み、
ロイヤリティは涙目で震えた。そして、道端の一億ジンバブエドルを拾わされた。
「そもそも、なんであんな前科持ちもやしが良いんですか」
みんなで立ち止まり、廊下に捨てられた一億ジンバブエドルを拾い集める。
ロイヤリティが立ち尽くすメサイアへ振り向いた。
「それは……テレテレ」
メサイアちゃんブロンドの髪を手でクルクルして、
顔を赤くする。
テレテレしちゃって!!!なんですか、この展開は!
恋愛なんて絶対にお母さん許しませんからね!!
お父さんも許さんぞ!!うちの可愛いメサイアをやれるか!ええ!?アダムとか言う鼻くそは、前科持ちじゃないか!!
お父さん、落ち着いてください!!
ただ、私も自分を陰キャラだと思い込んで、実は女の子に好かれていたなんていう、展開はもう胃もたれするほど見ましたよ。
あと、こういうの自分で書いてみると、恥ずかしくて蕁麻疹と、汗疹が出てまうよ!!!
病院いけよ。
えぇ。しかもアダムくんはクズですからね。
_人人人人人人_
> でも、恋愛カテゴリーにしちゃったし、そういう展開好きだから、やるねぇ!!!<
 ̄Y^Y^Y^Y^Y
ただメサイアちゃん。アダム君はね、私の息子なんですがね、出来損ないの失敗作ですよ!!!!!!
海原○山かよ
「そもそも、お金はどうするんですか。あいつは見たところ、まともに働けるような人間ではないですよ。
はっきり言いますよ、性格破綻者です!!!」
ギランミは迫真の剣幕でメサイアに詰め寄った。
高畑○を語る宮崎○みたいなコメントやめろよ。
「私が養うわ。」
メサイア顔を真っ赤にして、ギランミを見据える。
青い瞳が揺れ、ブロンドと白い肌の境界ははっきりとわかる。紅くなった白い肌もはっきりとわかった。
ギランミはこの人本気なんだとわかり、アダムを殺すしかないと思った。
この人も性格破綻者です!!!
「姫様、あなた財閥を継ぐんですよね。我々の食い扶持を穀潰しに潰させるおつもりか!!我々にも生活があるのだ。あのようなたかり屋にかまけている暇はないのですよ!!」
「なら、家出っから!!私、あの人と駆け落ちすっからよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
メサイア江戸っ子のように、廊下で叫ぶ。
アダムくん、自分がいないところで侮辱されまくり、
自分がいないところで、勝手に駆け落ち予約されていますね。
私は何を見せられているんですかこれは。
もっと綺麗な恋愛ができるキャラクターは、私の物語の
中にはいないんでしょうか。
「姫様、今我々はハイパーインフレ学園都市だから、
生活出来ているのですよ。地球へ降りてみなさい。
これより、上の階層の都市へ行ってみなさい。
ジンバブエドルなんか、ゴミですよ!!!!!!」
なんでこの学園都市は通用してるんだよ、
ジンバブエドルが。
「ジンバブエドルは、今転売されて高値なのよ。
それを、するわ!!!!!」
財閥の娘のすることか!!!
メサイア、スカートの裾を掴み、汗ぐっしょり。
こいつ、本当にアダム君が好きなんじゃないか……
無理するなよ!!作者なんかの言うこと聞くな!!
「おい、みんな速報だ!!!!」
オ・ゲレッツー君が、スマートフォン片手に走ってくる。
「あ、メサイアちゃん!!」
この、オ・ゲレッツーは、ヨウ達と同じカーストティア1
クラスメイトである。
ただ、自分がこんな名前で生まれたのなら、改名するために全生命を注ぐだろう。
メサイアの周りには、綺麗なお姉さん達が三人いて、
オは、鼻をヒクヒクさせた。ただ、その内の二人はしゃがんでゴミ拾いまでもしていた。
オは、その内のまだ、あどけなさを持ちながら、横顔の鼻筋や瞳がキリッとしている。
ちょっとかっこよさも感じるロイヤリティに、一目惚れとかいう、ガンジス川に自身の体の半分を投じておいて、顔だけは絶対川につけないから、中身が全く確認できない、最悪なスタイルの恋の仕方をした。
「オ君、どうしたの……?」
「オ・ゲレッツーなんて、また可哀想な。」
メサイアの隣に立つ女性は、髪を靡かせ、同情するように
ジト目をオに向けた。横のメサイアは、相変わらず可愛く、ヨウとオはワンチャン狙っている。
お父さん、お母さん、見てください!!
アダムとかいうカスも、十分有害指定していいんですが、
こいつらにも、蚊とかノミみたいな鬱陶しさを感じますよ!!!
「メサイアちゃん、これ見て!!!」
オは、スマートフォンをメサイアちゃんの目の前へずいっと!!
動画ですね!!!
ーー「ユナさん、好きです……!!!!」
「ごめん、無理///////////」ーー
ーー「私も、あーゆー陽キャ苦手なんだ。アダムくん可哀想だったから。」ーー
ーー「ユナさん、好きでふ」
「うん………❤︎」ーー
生理的に無理の部分消えてない!?!?!?
プロパガンダじゃない、これ!!!!
朝のヨウ達から逃げる、ユナとアダムの一幕であった。
なんだよ、このハートは。
あと、好きでふは直してやれよ。プロパガンダなんだから。
ユナさん、相変わらず瓦積んでますね!!!何段いくんですか!今日は!!!
「なによ、これッッッッーー!!!!」
メサイアちゃん、箱入り娘で可愛がられまくってたので、
プロパガンダの存在を知らずに絶叫して、倒れた。
ーーその頃の、あだむくん。
『騎士、藤井アダムのレスバ・トレーニング!!』
訴えられたいのかこいつは。
アダム君はそんなこと、ミリ知らず。
レスバに勤しんでいた。
内容をちょっと覗いてみましょうか。
『レスバというのは、一手二手先を見て文章を叩き込むんですよぉ!!教養や、揚げ足取りは最大の武器となります。』
なるほど!ニュー○イプに覚醒したら圧倒的に有利なんですね!!
では、講釈はこの辺にして、
その実際のファイトを見せてもらいましょう!!
『ばーか!ばーか!あほ!!』
『あ、ばかっていったほうが、ばか!!!』
『ばかっていうのやめて!!!』
乳タイプだろ。
まだ、どいつもこいつも盛りやがっての方がIQあっただろ。
『ふっふっふぁっ!ふアネフト オサールエリア
ネトラレーク 9-8-71 ふっふっふっふっ』
アダムさん、住所出てます。
『特定しました。』
『地球のサイバーハッカーの掲示板に晒しました。』
『家小さくて草』
『学校特定しました。』
『ギャングに情報売りました。』
『宇宙海賊に情報売りました。』
『アルメイア財閥に情報売りました。』
『ウイルスを検知しました。』
『ウイルスをまた検知しました。』
『ウイルス検知しすぎ……』
『あっ、またウイルス』
『手芸クラブに情報売りました』
『書道教室に情報売りました』
ーー完ーー
2時間ほど、住所開示の流れを熟考してたのですが、
どうやっても面白くなりませんでした。力不足でふ。
あと、Xの広告の恋愛漫画に釣られて、それでドキがムネムネしてたら、1時間半考える時間を奪われてました。




