第二十二話 逆張り鼻くそインキャ生還の末、小説の対象年齢を引き上げる
ーー10分後
「はぁ、はぁ……足が笑っちまってるぜ。」
何をどうやったらあの状況から逃げてこれるんだよ、
お前。
アダム呟き、自分の席に座り込む。
そんな走ってないのに足がプルプルして、やっとの思いで席に座った。
なぜ、こうも体が軋むように痛いんだろう。
ユナに3回ほど殴られたのが原因であったが、アダムくんの知る由ではなかった。
メサイア達はまだいないようで、アダム君はとてもホッとした。
『うわ、来たよ。ヨウを怒らせたやつでしょ。』
『足プルプルさせて、きもちわる!!』
くぅー!コソコソコソコソと!!きついねぇ、アダム君!!居場所ないんじゃないの!?クラスに!!
「くっくっふ!くっくくっふ!!くっふふっふっふ!!」
いや泣き方きも。
アダム君、机に涙を滴らせる。自分の机の上には、
消しゴムのカスが三切れ、端っこに置かれていた。
『これ、これ絶対ヨウの野郎がやりやがったな!!
俺に当てつけのように!ガムのゴミの次は、
消しゴムのカスをくれやがって!!』
それは捨て忘れだと思います。アダムさん。
『俺の存在は、このカスだと言うんだな!!
そして、この隣のカスは、これはガルーラくんだな!!本格的に、この学校に居所はないと見たぞ!!』
ガルーラに謝れ。
机をちょっとガタガタと揺らし、両手に付く引きちぎられた手錠をガシャガシャと鳴らす。
消しゴムのカスを地面に払ったアダム。
いや捨てろよちゃんと。
自己投影してた癖に扱いこれかよ。
『トゥイッター、トゥイッターやっちゃお!イライラすっからよぉ!トゥイッターやるわ!!』
頭の中ではよく喋る!!
スマホをボチボチし始めて、血眼で、トゥイッターを開くアダム。スクロールを一番上にして、投稿を見定め始める。
『広告マンガ。 悪役令嬢に転生したかったけど、デュラハンに転生した。〜魔王軍がブラックすぎるので、身内で魔界を牛耳って、魔王城包囲します〜』
「けっ、名前が長ったらしいってばよ!!」
あっ、おい!カギカッコが二重じゃないぞ!
アダム君、思わず叫び、先の女性二人はすぐに再集結して、アダムをチラチラコソコソ。
「チラチラ、コソコソコソコソ」
「チラチラ、チラチラ、コソコソコソコソ!」
相手もアダムとどっこいだろ。
同じ穴の狢だろ。
「くっふふっ!くっふふ!くっくっくっくぅ!」
その泣き方やめろよ。
『広告小説 ア・イヤーンメイデン』
「短けりゃ、良いってもんじゃないってばよ!!」
こいつ逆張りすぎだろ。
あと、うずまきしてそうな喋り方やめろよ。
自分の教室の境遇が里と似てるからって。
あと、声にも出すなよ。
でも、アダム君は本当に教室で木の葉隠れしてるねw
八代目 日陰wwwwwwwwwww
やかましいわ。
『おしりぶったたいたら、好感度メーターが、海外のハンマーでぶん殴るマシーンみたいに上昇した。』
『コナー・マク○ガーに転生したダウナー博士と恋愛する』
『俺の恋愛は、さながらフリーマーケット』
なんなんだよ、このラノベにもならんようなクソみたいな作品共は。なんだよ、フリーマーケットって、
スーパーサ○ヤ人のバーゲンセールの下位互換だろ。
アダム君、投稿されている広告漫画を品定めして、
段々と苛々し始めていた。
自分のプロフィールを開く。
名前は『キララ⭐︎イブちゃん』
人の名前を勝手にアカウント名にする、
変態学生八代目日陰。
インターネットで、気安く行われる、
変わり身お色気分身の術
アイコンはもちろんジェナちゃん。背景もジェナちゃん。
フォロー中957人フォロワー3人
投稿ボタンをポチり。
『いま、なにしてる?』
今ね、クラスの端っこに座って消しカスを、自分に見立てる嫌がらせされて、足震わせたらクラスの女子二人に悪口言われてね、ヨウとかいうクソカス男に日陰呼ばわりされてる。
アダム君は、投稿前にデフォルトで放たれるこの、
気安い文章にガチ炊きした。
呪詛に続く呪詛を乗り越えて、呪詛だから休憩するところがねぇよ。
梅雨の時期の道じゃねぇかよ。
アダム君、心臓の激しい鼓動を感じながら、スマホを
叩く。タップ音が、朝の静かな教室に鳴り響く。
『どいつもこいつも、盛りやがって』
もう、ネカマ失格だろ。擬態できてないよこの男丸出しの文章。性の悦びおじさん二世だろ。
『投稿っと。』
次の刹那、通知音が教室に響き、アダム君必死にスマートフォンの横のスイッチを下に下げる。
『ジジイが、何かほざいててくさ!!』
自分のリプ欄に、キャー・ヨウというアカウントから、クソリプが来た。
名前が露骨すぎてバレてるよ。
さっきの投稿がトドメを指してるんだよ、性の悦びおじさん認定されてんだよ。
金髪のチャラ男が、カラオケのような場所で女二人を侍らせるアイコン。
こいつヨウだろ。こんな奴なのかよヨウは。
最悪だな、えっ○な漫画の竿役が!!
『えっ○な漫画の竿役が!!』
なんで2回言ったんだよ。地の文で言えば伝わるんだよ。あとあんま竿役とか言うなよ、この話全年齢に設定してるんだから。
「えっちな漫画の竿役が!!」
どんな三段活用なんだよこれは。
なんで口にも出したんだよお前。
ふざけるなよ、伏せ字が適用されてねぇよ、3回言うと思ってないから。
全部出ちゃったよ。伏せ字されてないから、なんで口に出したんだよ本当に。
「えっち……(自主規制)」
なんで4回目行こうとしてるんだよ。行くなよ。
時間空くとコンボが切れるゲームじゃないんだよ。
やめてくれよ、R18にしないといけなくなるよ。
なんで、こんなところで押井○の光学迷彩みたいな
悩み方しないといけないんだよ。
でも、アダム君は服着てるのに光学迷彩適用されてるね。クラスでwwwwwwwwwww
図体は大人の如く、精神だけは童の如く、被害妄想も童の如く、ち○ち○も童の如く、論ずることもガチ童の如く。
とにかく、全部童。
「くっ、くっふ、くっふふっ、くぎゅぅぅぅぅぅ!!」
だからその泣き方やめろよ。
お前は、バトーにもずっとここにいるのはやめてくれと言われるよ。
『学校いるとキチゲ貯まるから、レスバしちゃお!!』
魔神ブ○のノリでレスバするなよ。
あとキチゲは結構発散してるだろ。
ーーー
『次回、アダム君、レスバの末ドレスローザ福井編』
デュエルスタンバイ!!!!!!!




