第十七話 ルーラの朝
ルーラ・プルクーラちゃん(19)の朝は早い。
雀さんの囀りが聞こえ、床に直敷きされた布団を捲る。上は長袖、下はショートパンツ型のトカゲさんパジャマ。ルーラちゃんの足が拝見できますね。
にょほほほほほ!風でも起こして、さらにめくってみましょう。あ、本編時空のシャキリ君がこちらを睨んでるのでやめましょう!!
「う……さむい」
ルーラは腕を胸の前で交差し、体を擦る。
3となった瞳で、枕元のスマートフォンの電源を点ける。
スマートフォンの壁紙は、学生時代自身の3つ上で入学し、同じクラブに所属していたシャキリ君と並んだ写真であった。お前ら何イチャイチャしてるんだよ!!
汗を流し、高等部時代に所属していた、バレーボール愛好会の写真であった。
写真のシャキリ君、丸眼鏡をつけていません!!
髪も短髪で爽やかですね〜。
横のルーラさんは、栗色のふんわりセミロングの髪を紺色のカチューシャで纏めて、良いですねぇ。
耳に髪がかかってるのが良いですね。
ふんわりセミロングって何と思ったあなた。
私もネットの引用なのでよく知りません。
自分の作品、ミディアムショートって文字に起こす女性が多い気がして、本編だとルーラさんもそうだった気がしますが、そういう髪型が好きなんですね。
襟足の方だけちょっと長かったりするとさらに良いですよね。全体的に重め印象より軽めの方が良いんですよね、段がついた感じですよ。
耳に髪がサラッとする瞬間が最高。
ただエトセーラは、重めのパッツンでも良いと思う。
自分の最も好みの髪型は、ジーク○クスのマ○ュとか、F○Oのぐ○子とか、グラ○ルの女主人公とかの髪型最高ですよね。髪色もグラ○ルの主人公の色が好みですね。ナウ○カも良いんだよなぁ。ゼータ○ンダムのフ○も重ためなんだけど可愛い。あと、フ○は一途なのが本当に良い。
これはなんでかっていうとブツブツブツブツブツ……
ルーラちゃんは、大学部へは進学せず、高等部で卒業。近所の八百屋でアルバイトをしながら、小さなアパートで一人暮らしをしている。布団いもむし状態のルーラちゃん。
時間は朝の六時三十分であった。
地面を這いながら、ヒーターを点ける。
ちょっと焦げ臭い匂いがして、そのあとにボッと火がついた。肌がジリジリするよー。
布団を畳む。部屋は、広くはないがアンティークな家具に包まれ、埃は隅々まで掃除されていた。
窓を覗くと、青空を背に泳ぐこんにゃく。
朝のココアの準備のため、
自分の寝室兼リビングに併設されたキッチンへ向かう。
ガァン!!
「アゥ……!!」
食器棚の角に小指をぶつけ、ぶっ倒れるルーラちゃん。
「い、痛いー。死んじゃう……!!」
死にません。
突如、寝そべっていた自分のそばを、カサカサと駆けるそれが見えた。
ルーラちゃん小指の痛みを忘れて、飛び起きる。壁にもたれて、自身の側を再びカサカサするそれ。
テラフ○ーマーズであった。
涙目で震え始めるルーラちゃん。
「ご、ごき……お願いします……!出て行ってください!!」
「いや、寒いので勘弁してくださいよ。」
ゴキブリは、その小さな体を食器棚から晒し、呟く。
「お願いします!カサカサしないでください!!」
「いや、歩いてるだけです。」
いちいち口答えしてくる、ゴキブリ。
ルーラちゃん、さらに涙目になり、壁に張り付く。
「!?」
あ、ゴキブリそっち来てますよ!!
ルーラちゃん叫びながら、リビングへ直行。
訳もわからず、テレビをつける。
『にょ、にょ、ニョオオオオオオオオ!!』
画面には、アンニ・メイトを破壊したテロリスト共の奇声。
『このように、カステロリスト共はアンニ・メイトを荒らし、警視庁は……アツスギィ!!!』
『申し訳ありません、アツスギが出てしまいました。』
アツモリのパクリやん。高校野球部員の間で流行ってそうな言葉をニュースに転用するなよ。
「アツスギィ!!人間の言葉、覚えましたよ。」
先のゴキブリが叫び、羽をバタバタさせ始めた。
なんでこいつ喋れるんだよ。あと、覚えた言葉があまりにもクソだろ。
そのゴキブリ、ルーラちゃんが閉めた部屋から這い出るようにリビングに侵入!!
「ち、ちぬ……」
ルーラちゃん腰が抜けてしまい、ベランダの窓にへばりつくその刹那!!!
「あ、アツスギィィィぃぃぃぃぃ!!」
ゴキブリ叫ぶ!!勘弁してほしいものですね!
ペンペンペーーーーン!!!
ゴキブリ弾けたーーー!!
スタイリッシュに、ルーラちゃんを庇う影!!
飼い猫の、チャキリくんでーーーす!
「チャキリ君!!!!!」
「にゃ」
自身の寝床を設置されたタンスの上から降ってきた、
チャキリ君。
黒猫で、瞳は鋭くもほっぺはもちもち。尻尾をフリフリしながら、ルーラちゃんの足元に顔を寄せるチャキリ。
このチャキリくんは八百屋の前で濡れていた子猫を、
身寄りがいないと確認してからルーラが拾ったものだ。
お家に住んで1年ほどになるチャキリ君。
潰れたゴキブリは、床のマットの上で弾けていました。
「チャキリくん、助けてくれてありがとうね!吸っちゃおうかな!!猫ちゃん吸っちゃおうかな!!」
ルーラは赤ちゃんをあやすような言葉で、チャキリを
撫で始める。寝そべってお腹を見せるお利口さん。
ルーラの顔が近づくと、その栗色のサラッとして艶やかな髪がチャキリを包んだ。
チャキリは、この時間が大好きなのだ。
たぶん。
***
気を取り直し、ルーラはココアの用意を始める。
その間にもチャキリは逐一足元に体を絡め、ルーラのあとをつける。
先のゴキブリの現場には、新聞紙が被せられていた。
その下には、おそらく残骸があるのだろう。
はやくかたづけようね。
「ココア溢れちゃいますよ〜〜。」
朝七時ぐらい。
ルーラは足元のチャキリを頬を赤らめ微笑みながら、
歩く。チャキリくんはお利口なので、ココアを持ってるとわかるとちょっと離れるのでーす。偉い!!
足元のゴキブリ現場を避けて
皿とココアを、テレビの前に置かれた小さなローテーブルに置き、座椅子に座ってテレビをつける。
朝食は、トーストしたパンに何もつけないもの。
余計なものは、入れない。
栄養も、ない。
チャキリくんはお利口なので、普通に机に乗っかりパンをパンチし始めます。
「あ、それゴキブリ触った手じゃない……!!やめて!!」
「にゅ!」
気にせずパンチするチャキリ。
サクサクズズズ……サクサクズズズ。
なんか、ちょっとエビみたいな食感が……
ルーラはかんがえるのをやめた。
朝食を終えると、洗い物をして、髪を整えに行きます。
チャキリはお利口なので、櫛やらなにやらを入れたマグカップを隣の洗濯機から手を伸ばして、パンチしようとします。
「それダメだよ。……やめて。チャキリくん!怒るよ!」
逐一手で遮るルーラ。ルーラがちょっと声を張ると
耳をピンと立てるチャキリ。
「ぶ。」
一言吐き捨てるように言って、洗濯機から降りる。
それを髪をとかしながら目線で追うルーラ。
トイレの扉に寄りかかるように爪研ぎを始めていた。
「それもだめ!」
「ぺっ。」
髪をとかし終え、次は軽くお化粧のために、リビングのローテーブルへ戻ります。
その間チャキリはしっかり着いてきます。
テーブルに乗り、3面鏡を殴り始めるチャキリ。
「チャキリ……!!怒るよ!!」
また耳をピンとするチャキリ。
「はぁ。」
と一言。鼻からムフーと小さく息が漏れる。
はぁ。はこっちです。
お尻を鏡へ向け、そっぽを向きながら尻尾だけフリフリ。尻尾がベシベシと鏡へ当たる。
かまってちゃんなのだ。
たぶん。
「悪いことしてると、吸っちゃいまちゅよー!」
これを、1人冷房のきいた部屋で書いている作者の気持ちにも、なって頂く!ルーラちゃん!!!
ルーラは、無抵抗に抱き上げられるチャキリを、胸元に寄せ、再び顔を埋める。次は首の後ろ。
嫌がることなく、ルーラの白い腕はなどは絶対に殴らないし噛まないお利口さん。
歯が痒かった時は噛んでたらしい。
しょうがなさそうにしながら、満更でもない顔で、吸われるチャキリ。
「今日は沢山吸わせてくれまちゅねー!!うび!」
後ろ足でほっぺを蹴られ、呻くルーラ。
なんで、静かな部屋でこんなの書いてんだ自分。
チャキリはため息をつきながら、ルーラの頬に肉球の跡を作って、タンスに登って行った。
お化粧をし、手を洗い。エプロンや仕事の道具をバックに詰めるルーラ。
窓の鍵を閉め、お水とご飯を取り替えて、背の低いタンスの上にいるチャキリを、再びちょい吸いするルーラ。
イチャイチャしてないではよいけ!
朝の八時三十分。
玄関で靴を履くと、再びチャキリがついてきていた。
お尻を地面につけて、尻尾を這わせるチャキリ。
「いってきますよ、チャキリくーーん!」
「けっ。」
ルーラが顔を近づけようとすると、チャキリは体をのけ反らせる。チャキリ吸いは、朝は5回が限界らしい。
ルーラは、手を小さく振りながら扉を閉める。
それを見送って欠伸をしたチャキリ君は、再びタンスのふかふか寝床に戻るのだ。
ルーラさんって、本編で名字出したか覚えてないので
別でつけちゃいました。本編に別のが出てたらごめんなさい




