第十六話
ーーとてつもない、悪夢を見た。
「うわぁぁぁぁ、明日月曜!?」
外のお鳥さんが、チュンチュン鳴いている、朝の5時。
アダム・ヴァレン君は、釈放され、無事日常生活は帰ってきました。
しかし、損害賠償は物凄く、二桁億に及びました。
フェスター・グリットの解雇を条件に、アルメイア財閥が全額負担して、職員の指導を見直す謝罪会見を行いました。フェスターがどうなったのか、知るものはいない。
おー、まだ5時20分。
全然寝れるじゃーーん。
おやすみ世界、二度と朝など来るんじゃない。
陰キャは心の中で呟き、再び瞳を閉じた。
体感2分
ビビビビビビビビビ!!!!!
「あっ………なに!?チベットにフィフスルナ!?」
朝7時半の目覚ましであった。
アダム君寝起きは髪がボサボサであり、目が3である。
ここで、布団の上に乗り、耳元に囁いて起こしてくれる、美人幼馴染がいれば完璧なのだが、まず友人作りからだろう。
リビングに出ると、ちょっと怒った顔のジーネンがいる。最近、常にジーネンは不機嫌そうだ。
「ニュース、モザイクかかってるけど、バッチリ貴方映ってるわよ。」
ジーネンが呟き、目線をテレビに映す。
テレビのやや上の壁には、ユナちゃんスケベマウスパッドが掛けられていた。
テレビには、
『にゅ、にゅっ、ニュオオオオオオオオオオオオ!!』
「このように、男性3人は、奇声を上げながら店内の
商品を物色し、店員に向け、発砲まで行ったとされています。先日、行われたテロ作戦、イッケ・ブックロー事変について、アツモリィ!!」
「申し訳ありません、アツモリが出てしまいました。」
渋滞しすぎだろ、色々と。
そもそも事件内容が誇張されすぎだろ。
ハリ○ッド○コ○ショウだろ。
テロップミスを最悪な場面で繰り出す、朝のニュース。
ロー・テーブルの元に座ると、朝ごはんが出てきた。
漬物と、白湯。
事件を起こした張本人たるアダム君、最近は飯を冷遇されているのだ。
日本昔話の飯だろ。
シャキ シャキズズッ…… シャキ シャキズズッ。
なんか、胃が空っぽな感じするなー。
食事を終え、洗面所に頭をべったり貼り付け、水全開。ジーネンは、リビングで化粧を始めていた。
「それでは、お母様、行って参ります。」
「うぃ。」
アダムはかの犯罪後、土下座の格好をして、我が家をあとにするのであった。
歯磨きをしながら、小さく手を振って、
見送りを行うジーネンママ(家政婦)
扉をそっ閉じし、開放感に包まれたお外の空気たるや。今日は、学校サボっちゃおっかな。
「アダム、おはよう。ゴミ持って。」
通りがかりで、家の手伝いをしながら登校するイブに
声をかけられた。
「あっ、ちょっと、やめてッ、そんなとこ突かないで!」
ゴミ捨て場のカラスを追い払おうとして、逆にリンチされてしまうアダム。それを横目に、イブはジト目のままそれを置いて行った。
「ヴィーナ、あれアダム君だわ。拾っていきましょ。」
高級車カタカール二型に乗った、運転手ヴィーナ・ラビーネと、お嬢様メサイア。
道で突かれてるアダム君を発見し、車を止めた。
「アダム君、今日も学校一緒に……ン?」
突如、ゴミ捨て場に現れるユラユラとした人影。
男であり、かなり長身だ。
「ヴィーナ、不審者だわ!!」
メサイアは叫び、アダムを引っ張る。
アダムは、メサイアちゃんに逆張りしたいので、
ちょっと踏ん張ったが、ヴィーナに腹を蹴られ、車に押し込められる。
「貴様止まれ!アルメイア財閥のご令嬢が乗っているとわかってのことか!!」
道歩くぐらいいいだろ、別に。
「当たり前だ。なぜなら、私はゴミ捨て場の人間カラスと呼ばれているのだから。」
それただの乞食だよ。
「その声、フェスター!?」
メサイアちゃんは叫び、その男の姿を太陽の紫外線が照らし上げた。ボサボサの頭、ボロボロのスーツ。カラスにつままれた後。木の棒を装備して、瞳の光は消え切っていた。
「そうです、姫様。私は晴れて無職になってしまいましたよ。前科持ちの私など、誰も雇おうとしないからな。それでいて、私はネットミームというものになっているらしいではないか。」
「それは、そうだけども……」
メサイアは暗く俯く。横のヴィーナは、スマートフォンを開き、ユットュブー・ショート動画を開いた。
砂漠を背景に、フンコロガシの隣で雄叫びを上げながらフンコロガシするフェスター。
バジーリオを股で挟み込んだ時の、赤面しながらニヤける画像だけ、切り取られ、様々なネットミームにされていた。
「ふっ。」
寡黙なヴィーナは、鼻で笑い。そのフェスターの姿も写真に収めた。
「ザマァないぜ。フェスター・グリット!!お前のせいで、ユナちゃんキス顔ドスケベマウスパッド(早口)は、買えなかったんだ!地獄を見ろよ!!」
車の窓からアダムが顔を出し、フェスターはそれを見た途端、すごい怒った顔をしていた。
「貴様……メサイア様の寵愛に与っておきながらヌケヌケと!!第一貴様があそこにいなければ、ユナちゃん以下略は、私のものであったのに。殺してやる!!
私は今、路上で絵を売るしがないアーティストなのだぞっ!!」
中世のヨーロッパでしか聞いたことないよ。
絵画の路上販売。あと、一昨日ぐらいの出来事なんだから、アーティスト自称できんだろ、普通。
「フェスターそのことなのだけど、どうもエトセーラとダッケルが貴方を放って置けないと、手紙を寄越してるわ。ヴィーナ!」
メサイアは腕を組み、指パッチンをする。
メサイアちゃん、鼻息フンス。決まった。
ヴィーナはため息をつき、胸から手紙を差し出した。
それを受け取り、ペリペリと丁寧に開くフェスターさん。育ちの良さが出ている。
『反省しろ、犯罪者。 エトセーラ』
文章にする必要ある?これ。インク無駄すぎるだろ。
『フェスター、路頭に迷ってるお前を、昨晩見た。
ちょっと痛々しすぎるぞ。あまりにも痛々しすぎるので、特別に君専用の犬小屋を用意したから、家に来るといい。
衣食住は用意して、生活させてやる。別に、アンタのためなんかじゃないんだかブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツ ダッケル・ンジャ』
長いので、最初の3行目ほどしか読んでないが、
フェスターは晴れてヒモということだ。
フェスターニヤニヤ。ヴィーナとメサイア、それを見て顔を青くした。なぜ、朝っぱらから鼻をひくつかせる成人男性を見せられなければならないのか。
「フェスターさん、嬉しそうだね。なんて書いてあったんです……?」
車の窓から顔を出すアダム君に向かって、フェスターは中指を掲げた。
「死ね、あほ!」
メサイアに怒鳴られ、フェスターは走って行ってしまった。
「ダッケル、珍しく仕事を休んだけどそういうことね。」
メサイアは呟き、ブロンドの髪を風に靡かせる。
いい匂いするけど、この時間なんなの。
ヴィーナは道端の雑草を、指でツンツンしていた。
ばっちいからやめなさい。
***
ダッケル・ンジャ邸
エルガー学園の結構近くで、財閥のspなので、
結構デカい!!フェスターは、自己破産したので、
ダッケルに縋るほかなかった!!
入り口の巨大な門の前で、今か今かと足をパタパタするダッケル。
「ダッケルちゃーーーーーん!!!」
ルパ○三世かよ。
ダッケルの腰の側に抱きつき、顔を埋めるフェスター。
周囲の人々は、みな高級住宅街の人々なので、ザワザワし始める。
「ダッケルちゃん、ありがとうねー。絵、天才的なのに一枚も売れなかったーー!!」
「やめんか、アホ!!」
ダッケルは、フェスターの頭を殴り、足元のフェスターをそっと抱くダッケル。
なんか、ベタな展開だけど、本編書いてる身からすると、な、泣けますよ……。
ギャグが浮かばず、恥ずかしい展開がありますが、
これからも自分のキチゲを信じて、たまにギャグします。本編で無惨に使い捨てられた人達を助けないといけません。ルーラさんとかルーラさんとかルーラさんとかルーラさんとかルーラさんとかルーラさんとかルーラさんとか以下略
また本編も更新します。内容が重いのと、今本編書くと、このギャグ時空のみんなが鼻水垂らしながら寄ってくるので今は書けません。




